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あだ名問題を解決する唯一の方法

おはようございます!安井です。話すのは好きですが、書くのは苦手なので簡潔にまとめます!

あだ名禁止派?あだ名推奨派?

一つ目の読売新聞の記事では『全国の小学校でのいじめ認知件数は増加傾向で2020年度は42万897件の報告があり、このうち約6割が「冷やかしやからかいなど」』という社会的背景があり、それを受けて東京都内の学校での取り組み事例、いじめ防止対策としてあだ名の禁止、さん付けのルール化の経緯について紹介しています。

一方であだ名のメリットもあるという意見もあり、二つ目の記事の中ではさまざまな事例を紹介する形であだ名文化を肯定、推奨しています。この記事を書いた方は自身の運営するスクールでは生徒の名前をなるべく下の名前で呼んでいるそうです。

僕もふむふむと思う部分もあります。

が!

結局あだ名禁止派とあだ名推奨派の二項対立になってしまっているなーと思います。

早くも結論

そこで、僕の結論は

自分で呼ばれたい名前を決める。

自分が呼ばれたい名前で呼ばれようよ。

です。むしろこれ以外の解決策はないのではないでしょうか?

というのも僕がいたオランダでは子どもが入学するときに提出する基本情報シートの中に「Heetname=呼び名」を記入する欄があります。

自分がどう呼ばれたいのかを自分で決めて、学校ではその自分で決めた名前で呼ばれる。それ以外は基本的にナシなんです。

ちなみに僕の長男は「Seinosuke」なんですけど、本人は「Sei」って呼ばれたいという事で学校での呼び名は「Sei」でした。

これってめちゃくちゃ分かりやすいですし、あだ名禁止orあだ名推奨問題を根本的に解決できると思いませんか?

日本人の特徴

僕は初めまして会った人に「何て呼んだら良いですか?」と必ず聞きます。すると

「あ、いやー、普通に◯◯(苗字)で」

と答える人が圧倒的に多いのですが、

「なんて呼ばれたいですか?」「家族から何て呼ばれてます?」とさらに聞くと

「⬜︎⬜︎(名前)と呼ばれることもたまにあります。」
「昔からの友達とか家族は⬜︎⬜︎(名前)で呼びますね。」

「学生時代から△△(あだ名)と呼ばれてます。」
「なんかよくわかんないですけど、△△(あだ名)って昔付けられて、それからずっと△△(あだ名)って言われてますねー。」

なんて人も結構いて、「〜と呼ばれてます。」「〜って言われてます。」と基本は受け身なんですよね。

つまり日本では名前って他人が決めるものという認識が強いのかなと。そしてその呼び名が自分が受け入れ難いものだった場合にいじめやからかいになってしまっているのかなと思います。

で、僕はその原因を作ってしまっているのが日本の学校教育なのかな?と思うので、そうであるならば学校教育を変えれば良いじゃないかという事なんです。

具体的には入学手続きの書類の中に「呼び名」を記入する欄を設けて、先生も子どもたちもその名前で呼ぶということが浸透すれば、本人は呼ばれたい名前で呼ばれて安心だし、あだ名がどうとかという問題も解決して、先生たちは違う部分に時間が使えるようになって、みんながハッピーになるのではないでしょうか?

また大体どの先生も4月のクラス開きのときに自己紹介カードを子どもに作らせて教室の後ろに掲示していると思うので、そこにも自分がどう呼ばれたいのかを自分で決める「呼び名」欄を作ると毎年確認の場面にもなるので、さらに良いのかなと思います。

とは言えそれでもそれを無視して変なあだ名を付けようとする人、子どもはいますから、その時の対処法もあわせて練習して嫌なものは嫌だという意思を示す力を身につけさせると良いでしょう。

そして違う呼び名をされた場合には「その呼び名はすきじゃないからやめて。」と言えるように練習させることが大切だと思います。

余談ですが、オランダではソーシャルスキルトレーニングを学校でかなり力を入れてやっています。それも曖昧な力ではなく、かなり具体的に言語化した力を身につけさせています。

日本とオランダの通知表の比較(安井作成)

僕はその中でも特に

自分の感情を表現する事ができる。
誰かがやめてといったらやめる事ができる。
困った時に助けを呼ぶ事ができる。

この三つを練習してできるようにトレーニングしているのは素晴らしいなと思います。

人が集まれば残念ながらいじめは起きます。隠したところで意味はないんです。

いじめはあってはならないものだと言うのは確かにその通りなんです。

でも対処しなければいけない場面はきっと訪れます。

その子が内気な性格の持ち主かもしれないけれど、嫌なことは嫌だという練習をさせて、はっきりと自分の意思を示せるようにトレーニングする事はその子どもの人生を守る事に繋がります。

あの子は内気な性格だから仕方がないというのは教育者として無責任だとオランダの僕の同僚ははっきりと言います。

昔facebookで書いた記事のnoteでも書いてみました!

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