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AI×教育のセミナーに参加して その1
Microsoft Education Conference 2023 リターンズ @オンラインに参加。
坂本良晶先生のセッションから学ぶ
とにかく、楽しくてやってみたいという雰囲気づくり。さすが!
自分もこうありたいと講師をする際の学びも多かった。同じような分野での講師をさせていただくので、自分の講座と重ねながら参加させていただいた。
エコーチェンバーの外にいる人
ここにいる人は、休みの日にわざわざオンラインで参加する人。つまり、反応はエコーチェンバーの状態。そこで、これが学校の校内研ならどういう人がいるだろう。などと考えていた。
そんな時に感じたことを書き留めておこうと思います。
単純に楽しめる人とそうじゃない人
生成AIの活用事例を聞いたり体験したりできるさすがの構成。
これを楽しめる人が多いが、もしもそうじゃない人がいたら、何を考えているのかなぁと、想像してみた。
教科論をぶつけてくる人
これは、別に悪い人ではないんだけど、少し柔軟に考えられるような手立てが必要かも。
例えば、AI作文を使いながら都道府県の特色を整理するワークショップを体験してみたときに、「これで、都道府県を理解したといえるのか?」とか、「しっかり資料などで調べた方が良いのではないか」ということを指摘できる先生がいる。
こういう人は、悪い人ではなく極めて真っ当な意見で、しっかり授業を考えている人。
だが、その時紹介されて見えている活用事例だけで物事を判断しがちなのかもしれない。
坂本さんの活用例を使えば、子どもはやる気になるだろうな。では、その仕掛けをどう単元に位置づけるかな。そんなふうに考えられたらとっても楽しく見えてくる。
ここまでご丁寧に説明されないとわからない人もいるだろうが、逆にそこまでお膳立てされないと自分で考えられないというのも、ちょっと困るのではないだろうか。
学びとることが大事な時代に、教師も子どももすべて教えてもらうのを待っていてはいけない。
そして、考えられないだけではなく、不易と流行とか、ICTは手段であって目的になってはいけない。という言葉を言い訳に使ってしまうのも、やめてもらいたい。
セミナーを自分事にできるように
先ほどの坂本先生のCANVAのAI作文を活用した社会科の活用事例
例えば、
この記事を出した時に誤情報で困る人が出ないように、記者のつもりでウラを取ろう!
そして、自分たちのオリジナルの都道府県パンフレットをまとめよう。
というような単元を貫く学習活動を聞いている一人一人がクリエイトできるかどうか。言われてないからしないとかではなく、学んだことを自分ならこう生かす。というような学び方ができることが研修の参加者として大事だと思うのです。
時間がないとかうちでは無理という人
こういう方も必ずいる。
こういう方は、ICT導入以前からいた。
例えば、
ワークシートは何度も書く時間はない。
グループでの話し合いの時間はない。
というようなことは、いままでもあった。
しまいには、うちのクラスは発表できないとか言ってしまう方もいる。
百歩譲って、いまできないのはわかった。
では、それをできるようにいつ力をつけるの?
と、思ってしまう。
4月にクラスを受け取ったばかりならまだ許せるが、
この時期にそう言われている子どもたちが可哀想。
できないからやらないでは、子どもは育たない。
まもなく年度末。
できないをできるにする積み重ねが大事なんだけど、それをしない人に限って、うちでは無理という。
そんなふうに先生に諦められた子どもたちがかわいそう。
結局どんな研修も参加者のマインドが大事
学ぼうという思いで参加していたら、何かしらの収穫はある。
いやいや参加したら、、、、。
きっとやらない理由を見つけるんだと思います。というより、脳は自分の考えを正当化する情報を自然に集めてしまうので、わざとでなくてもそうなってしまいがち。
もちろん議論や指摘は大事。
よりよくしようと思ってのものなら大歓迎。
エコーチェンバーの空間に落ち入りがちなのだから、余計にこうした思考は大事にしたい。
自分がセミナーに参加させていただきながら、自分のセミナーを見つめ直す。
これは、きっと授業でもそう。
参観しながら自分を問う。
他人事にならないような学びをこれからも
大事にしたいと思ったのでした。