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スーモやアットホームの落とし穴

初めまして、賃貸マイスターのRiKiです。

これから長年の不動産業界の経験を活かして、
あなたに損をしないお部屋探しを3回に分けてお伝えしていきます。

◯先にまとめ

・1社しか掲載されていない物件には気をつけて!

・電話で問い合わせる際に聞くポイントは2つだけ

「現地集合が出来ますか?」
「定期借家ではないですか?」



第1回目は、おとり広告についてお話しさせていただきます。

◯おとり広告の背景

一般的にお部屋探しをされるときSUUMOなどの大手サイトを使われると思います。

SUUMOが物件をのせているのではなく、いろいろな不動産業者がお客様にご来場いただけるように、物件を選んでのせています。

いかに自分のところにご来場してもらえるか、不動産業者も必死なので、そこでありもしない【おとり広告】が出てきてしまいます。

◯検索件数のワナ

お客様のご希望のエリアや家賃、広さなどを入れていくと、いくつか物件が出てきます。

今回の条件は、

なんば駅◇1K◇徒歩10分以内◇築10年未満

検索して、92件の物件がヒットすることが分かりました。

「92件も物件があるならきっと理想の部屋はすぐに見つかる」

と、思ったあなた悪徳業者にお気をつけください。

はじめのおとり広告の背景でも、説明させていただいた通り

さまざまな不動産業者がこぞって物件を掲載しているため

92部屋ぜんぶ紹介出来るわけではありません。

同じ部屋をいろんな業者が同時に掲載してるため、物件数は多く見えますが、実際は5分の1以下だとお考えください。


次に、家賃の安い順や築年数が新しい順、広さ重視の方であれば、広さ順に並べられると思いますが

以下のような物件にはお気をつけください。


◯ おとり広告の可能性が高い物件の特徴



1) 他の物件に比べて明らかに家賃が安い


比較的分かりやすいですが、最近は手口が巧妙化してきており、1社しか扱っていなくて家賃が安い物件にはご注意ください。


2) 1社しか取り扱っていない


きちんと募集されてる物件はこのように複数の不動産業者が掲載していることがほとんどです。

1社の時はご注意ください!


もちろんオーナー様から直接預かっている、もしくはオーナー様の場合もありますが、分かりづらい場合は【取引様態】を確認してみてください。


3) マンション名の記載なし

SUUMOには掲載する際に、マンション名を記載するかどうかを選べます。

おとり広告は、特定を出来るだけ遅らせて、それまでにお客様のご来場を促すので、出来るだけ分かりづらくしています。

ただ、マンション名は記載されていなくても、複数業者が取り扱っていれば、安心材料のひとつにはなります。

◯直接電話で問い合わせるのが1番安心!
 確認するポイントは2つだけ

ここからは目で見て判断ではなく、実際に電話にて問い合わせをしての判断になるのですが

おとり広告の物件は実際に紹介が出来ないため、物件の現地集合が出来ません。

なので、電話では

「現地集合は出来ますか?」
「定期借家契約ですか?」

と必ず聞きましょう。

この2つだけです。

おとり広告を打つような業者は、この質問をするとめんどくさがり、だいたい逃げの姿勢に入ります。

◯定期借家契約とは

賃貸契約には、普通借家契約と定期借家契約の2つの種類があり


普通借家契約は、1年更新や2年更新など更新さえ続ければ期間の定めのない契約

定期借家契約は、オーナー様がご転勤などになり、3年後には帰ってくる予定があるなどの理由によって、期間の定めのある契約となります。

オーナー兼不動産業者の場合、意図的におとり広告を作り出し、3ヶ月しか住めない期間限定の定借物件でお客様のご来場を促し、他の物件で契約するというかなり悪徳な場合もございます。

家賃が安く、実際に存在する物件には必ず理由があることをしっかりと理解してください!

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