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2025年の抱負
正月休みに「2025年の抱負」を考えてみた。
こういうまとまった時間を取れる時には以下のようなことを考えたくなる。
・今、自分はどんな物語を作りたいのか?
・今、自分はどんな物語を作るべきなのか?
今自分が関わっているジャンルは、「ドラマ」「ドキュメンタリー」「マンガ(webtoon)」「アニメ」「小説」「舞台」「体験型イベント」「教育」など様々だ。
ドラマや映画以外でもストーリーを作りたいというのが独立した動機だったので、その意味では今とても充実している。
そして、アウトプットは幅広く、その根っこは繋がっている状態を目指したい。
一つ一つがバラバラになるのではなくて、できるだけ軸がぶれないようにできたら、それぞれでやっていることが繋がり、相乗効果もあるだろうと思うからだ。
その「軸」とは何か?をいつも探している気がする。
それはなかなか言葉にしにくいが、「テーマ」「モチーフ」「情熱」だという気がしている。
○テーマ
テーマに関しては、昨年から大きくは変わっていない。「自立」と「相互理解」だ。昨年春に書いたnoteが下記。https://note.com/yasuhito19751214/n/n5dc4cbbf6786
上記にも書いているが、「自立」の方が優先度が高く、「自立なき相互理解はうまくいかない」が私の仮説だ。だから、まずは「自立を促す」ストーリーを作りたい。
自立にも「経済的自立」「精神的自立」などあるかと思うが、その定義や優先順位を含めて、それぞれの自立があるのだろう。多様性とは、そのバランスのことを指すのではないかと思いもしている。
○モチーフ
モチーフというのは、本来、作品の中で繰り返し現れる重要な要素や象徴的なイメージ、または題材を指す。例えば「雨」とか「赤い糸」とか、そういうテーマを具体的に視覚化・象徴化した要素のことだ。
しかし、今私がモチーフと呼びたいものはもう少し広い定義で、視点や設定、キャラクターなどを含む。
つまり、「自立を促すストーリー」という目的に対して、それをどんな世界(時代やファンタジー要素などの設定)、どんなキャラクターを通して描くかというい意味だ。
マンガであれば、ファンタジー要素が強いものを考えたくなる。ドキュメンタリーであれば、どんな人物に焦点をあてるべきかなど、それぞれのやり方がある。
物語を作るというのは、起承転結的なストーリーの話というよりも、何をモチーフに作るのかが重要だ。そこには往々にしてテーマが含まれる。
それは「企画」という言い方をされることが大きいが、奇をてらいキャッチーであるということではなくて、目指したいことの「核」が何かを見出すことによって、モチーフは自ずと見えてくると信じている。
ただこれは簡単な作業ではない。モチーフに確信を持てるほど、核を見極めることより、現実的には、興味あるモチーフを「物語化」して行く中で、生き残ったもの、成立したものにはそのポテンシャルがあるだろうという仮説で、前に進んでいくことしかできないのかもしれない。
○情熱
だからこそ、情熱が必要になる。
情熱は、本当にやりたいことにしか出てこない。自らの中に湧く「やりたいこと」に集中し、企画として形にしたら提案する。
そこで"ふるい"にかけられ「やるべきこと」という意味が重なってくる。「やるべき」というのは、社会的に、経済的など、いくつかの意味が重なるが、いずれにしても、ここに「相互理解」の目が生まれるのだ。
けれど「結果」に振り回されないことが重要だと自分に戒める。自分に「確信」があれば、必ずそれは成立する→世に届く→結果が出る。振り返ってみても経験的にそうだと言える。
だから安心して、情熱を持てることに集中しよう。そして結果を出そうとあらためて思った。
○まとめ
そのためには、自分を理解することが重要だ。自分を理解し、どちらに芽が向いているのかを知る必要がある。
そういった、自分に向き合う時間を必要なタイミングで取ることも忘れてはいけない。
そして、矛盾した言い方になるが、そういった自己理解は、動いている時にも得られる。机上の空論ではなく、創作の現場に「実感」があるからだろう。
自分と向き合う時間の作り方、自分と向き合う瞬間の作り方。これは、果てしない道でもあろうが、自分なりに進んでいくしかない。
それくらい「自分」は面白いし、興味深いし、堀りがいがある。最強のコンテンツだと思って楽しみたい。
それが2025年の抱負だ。