【チャリティ・イベント・レポ No.76】天満敦子チャリティーコンサート
昨日7月27日(土)の午後は、浜離宮朝日ホールで開催された「小山内美江子追悼記念 天満敦子チャリティーコンサート」に行ってきました。
認定NPO法人JHP・学校をつくる会主催のコンサートです。
このチャリティコンサートは、小山内美江子さんが旧知の仲であるバイオリニストの天満さんにカンボジアの子どもたちに音楽教育支援に協力してほしいとお願いをしたことがきっかけとなり、約20年前から開催しているものです。
ただ、一昨年に天満さんが頸椎損傷による手術とリハビリのため、3年ぶりの出演となったそうです。
そして、今年の5月に、JHP・学校をつくる会の創設者であり、代表だった小山内美江子さんが94歳の生涯を終え、永眠されました。そのため、今回のコンサートは小山内さん追悼のコンサートになりました。
演奏は天満さんのバイオリンと勝呂真也さんのピアノです。
まだ完全に体調が戻られていない中で、天満さんのバイオリンがとても心響きました。曲によって、繊細さと力強さを行き来する演奏に観衆のみなさん、引き込まれていたようです。
そして、演奏の合間の挨拶で、小山内さんのことを「おかあさん」とフランクに呼びかけて、小山内さんへの溢れる思いをお話しする姿に、お二人の関係性を垣間見ることができました。観衆のみなさんも、JHPの支援者の方が中心なので、天満さんも心を一緒にしていたと思います。ふだんのチャリティとはまた一つ趣きの違った形ですが、感動する内容でした。
天満さんがカンボジアに小山内さんと一緒に行った時の思い出話をして、カンボジアの音楽教育支援の活動を紹介されていたのもよかったです。さらに、最後に募金の呼びかけも行い、天満さんのキャラクターを活かして、「紙」の寄付をお願いしていたのは、山田的に一気に好感度が上がりました。やはり、出演者の直接の呼びかけが大事です。
さて、小山内美江子さんと言えば、3年B組金八先生の脚本家です。
金八先生は、全NPO関係者が第1シリーズから最後の第8シリーズまで全話見るべきドラマだと思っています。1979年(昭和54年)から2011年(平成23年)までの32年間にわたって、断続的に放送されたものです。昭和から平成の30年間の子どもたちを取り巻く社会状況や社会課題の変遷を学べる貴重な素材です。山田の大好きなドラマです。
天満さんがいろいろな曲を演奏する中で、ホルストのジュピターがあったのは山田的に一番のハイライトでした!
金八先生の第7シリーズのドラマの挿入歌として、平原綾香さん歌うジュピターが使用されていました。胸アツでした。
アンコールでは、日本の歌を2曲演奏しました。
最初の曲は、夏らしく「夏の思い出」。
次の曲は坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」でした。
バイオリンとピアノによる「見上げてごらん夜の星を」を聴いていると、じーんと来てしまいますね。
天満さんも観客のみなさんも小山内さんのことを思いながら、一緒の場を共有しました。
本当に素晴らしいコンサートでした。
コンサート後、ロビーでは、天満さんのお願いの通り、みなさん、お札を寄付していました。
山田は休憩中に先に1000円寄付しました。
ロビーでは、カンボジアの雑貨の販売や天満さんのアルバム販売、小山内さんの著者の販売もありました。
たぶん売り上げが団体の活動になると思って、一気に3冊購入してしましいました。読むのが楽しみです。
あと、会場で関西在住のNPOコンサルタントのKさんにお会いしました。
天満敦子チャリティーコンサート
■ 出 演: 天満敦子(ヴァイオリン)・勝呂真也(ピアノ)
■ 日 時: 2024年7月27日(土)13:30開演 (12:30開場)
■ 場 所: 浜離宮朝日ホール 中央区築地5-3-2
■ 全席指定: 4,000円
■お問合せ:JHP・学校をつくる会
※当会は「認定NPO法人」です。本コンサートチケット代は寄付金の対象外ですが、チケット代を超えるお振込み、賛同ご寄付は税法上、寄付金控除の対象となります
演奏予定曲:
▪ トロイメライ(シューマン)
▪ 望郷のバラード(ポルムベスク)
▪ ジュピター(ホルスト)
▪ 雅俗二譚<ピアノリダクション版>(和田薫)
▪ 落葉松(小林秀雄)
※曲目は予告なく変更になる可能性があります。あらかじめご了承ください。
主催の認定NPO法人JHP・学校をつくる会は、脚本家の小山内美江子さんが設立した団体として有名です。せっかくの機会なので、JHP・学校をつくる会についても、少し紹介します。
最後に、会場でいただいた2023年度の報告書に昨年のチャリティコンサートの報告が載っていたので参考まで。
入場料・募金 1,905,696円
支出合計 1,218,389円
チャリティ額 686,307円