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【NPO書評】はじめての胃もたれ 食とココロの更新記

はじめての胃もたれ 食とココロの更新記
2024/10/29
白央篤司 (著)

NPOの読書マニアとして、山田がカテゴライズしている、かものはしプロジェクトの五井渕さんに、50歳本として教えていただいた本です。
大変味わい深い本でした。

もうすぐ50歳を迎えるフードライターの著者による、食や料理、健康、ライフスタイルなどをテーマにしたエッセイ集です。
とても共感する内容ですね。
特に男性を対象にした50歳本について、食やライフスタイルをテーマにしたものは稀有なので、とても貴重な一冊です。

フードライターとして、いろいろなものを食べてきた著者が加齢による心身の変化に向き合いながら、ご自身の心情や思いを語りつつ、生活上の工夫や、料理のアドバイスなども盛り込んだエッセイとなっています。

『「あなたの胃は、もう昔のあなたの胃ではないのですよ」
そう気づかせてくれたのは、牛カルビだった。』
昔のように、がつがつ食べることができる体ではないんですよね。
ほんと、そういう共感ポイントがいろいろありました。

内容も説教臭くなく、50歳を迎える当事者が赤裸々に自分の状況を語っているのがいいですね。文章も、長年フードライターをされている方なので、とても読みやすく、ユーモアにあふれています(そして、他人をディスっているようなところもないのが、さらにいいです)。
あと、年齢による心身の変化に対して、ネガティブではなく、ポジティブにいこうという姿勢も好感が持てます。

アラフィフのNPO関係者、特に男性の方には、あらためて食のことやライフスタイルのことを思いいたるきっかけになると思います。
エッセイなので、気軽に読めるので、息抜きの本としてもお勧めです。

ちなみに、山田は同年代として、著者がどんな感じでフードライターとしてのキャリアを積んでいったのか、キャリアの半生も非常に興味深いものでした。


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