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【NPO書評】さようなら私の金八先生: 25年目の卒業

先日のNPO法人JHP・学校をつくる会主催のチャリティ・コンサートの会場で、購入した本です。
JHP・学校をつくる会の創設者で、脚本家の小山内美江子さんの著書です。
小山内さんといえば、あの「3年B組金八先生」シリーズの脚本家です。

今まで、なぜ、この本の存在に気づかなかったのか。。。
金八先生のドラマ好きの山田にとっては、最高の一冊です。
一昨年、テレビ番組をネットで視聴できるサイトのTverで、「3年B組金八先生」を全話視聴することができました。第1シリーズから第8シリーズまで、さらに各シリーズの合間に放映されたスペシャルドラマもすべて。毎日1話ずつ、新しい話が追加され、約180話で半年間。その時期は毎日ランチを食べながらパソコンで視聴するのが楽しみでした。
1979年(昭和54年)から2011年(平成23年)までの32年間、断続的にシリーズ化されたドラマの金八先生は、子どもたち、学校現場、教育、子ども取り巻く環境、社会規範などの変遷を実感することができる、貴重な物語でした。

その裏話を、脚本家である小山内美江子さんの言葉で読むことができるなんて!
金八先生好きには、ぜひ、ぜひ、読んでほしいですね。

さようなら私の金八先生: 25年目の卒業
2005/3/1
小山内 美江子 (著)

金八先生の第1シリーズを始める前にちょうど中学3年生の息子さんやその友達から学校の話を聞いてドラマに参考したことや、第7シリーズの途中で降板した本当の理由(表向きには病気などの体調面からの降板ということだが、実際はB組の生徒が薬物を使用するという筋書きに反対したこと)などを知ることができ、とても面白かったです。
金八先生を通じて、思春期を迎えている中学生にエールを送りたかったこと、学校現場の先生に叱咤激励をしたかったことなど、小山内さんの温かさを感じることができました。
また、金八先生の話題の合間合間にJHP・学校をつくる会などのボランティア活動の話もあり、NPOセクター的にも、とても興味深い話でした。
一番の胸アツのエピソードは、2001年に廃校になった六本木の中学校を改装して事務所を移転した際に、内装工事をするために、あの加藤優(第2シリーズの腐ったみかんの加藤(直江喜一さん)です)が駆けつけてくれたそうです。

3年B組金八先生好きのNPO関係者のみなさん、ぜひ、読んでみてください。
ちなみに、この本の印税はJHP・学校をつくる会の活動に寄付されています。


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