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【NPO書評。超訳 歎異抄 Audible Logo Audible版 – 完全版

超訳 歎異抄 Audible Logo Audible版 – 完全版
唯円 (著), 榎本 秋 (著), 大島 昭彦 (ナレーション), パンローリング株式会社 (出版社)

こちらも、オーディオブックのAudibleで見つけた本です。
これまでに、2冊くらい、『歎異抄』の現代語訳本を読んでいます。
書かれている内容は読めても、その深いところまでは理解するのが難しいですね。

そこで、もう一度、『歎異抄』にチャレンジしました。
こちらは、オーディオブックで1時間なので、さくっと読む(聴く)のにちょうどよい分量です。

『歎異抄』は、浄土真宗の宗祖である親鸞の言葉と教えをまとめたものです。
親鸞といえば、日本史の授業で学んだ「悪人正機説」がすごく印象に残っています。

前文で、歎異抄のことだけではなく、親鸞や浄土真宗、その時代の京都の状況などをとてもわかりやすく解説しています。

『歎異抄』の現代語訳については、本のタイトルに「超訳 歎異抄」とある通り、現代語訳でも、さらに読みやすいような文章となっています。
計十八条分のエピソードがわかりやすい内容で書かれています。そして、原本の現代語訳にしているだけでは、仏教的な背景や時代背景などをもとにした解釈、そして解説があります。この辺が他の歎異抄の現代語訳本とは違うところです。
ようやく、歎異抄の世界に近づくことができました。
短い文章なので、何度か繰り返しで聞いて、理解を深めたいと思います。

やはり、歎異抄で語られている、他力本願、念仏をとなえることで極楽往生すること、悪人正機説など、なんだかNPO活動を再定義するのにとても参考になると思います。
念仏をNPO活動に置き換えて、どのような救いの世界があるのか!?
仏教好き、あるいは思想好きのNPO関係者のみなさんにぜひお勧めしたい本です。


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