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【NPO書評】迷彩色の男

オーディオブックのAudibleのプラットフォームで、たまたま見つけた本です。
第170回芥川賞候補作ということで気になって読んでみました。

小説に関する事前情報も一切なく読み始めました。
印象はノワール小説でした。
今回は、小説の内容と、オーディオブックの読み手の声がすごくマッチしていました。まさに朗読劇のような様相でした。

迷彩色の男
2023/9/27
安堂 ホセ (著)

雰囲気で読み始めたので、内容や舞台を把握するのが結構難しかったです。
オーディオブックだったので、飛び飛びで聴いていたのもあまりよくなかったですね。

書籍紹介ではこんな感じになっています。
『ブラックボックス化した小さな事件がトリガーとなり、混沌を増す日常、醸成される屈折した怒り。快楽、恐怖、差別、暴力。折り重なる感情と衝動が色鮮やかに疾走する圧巻のクライム・スリラー。文藝賞受賞第一作。』

日本ではマイノリティとして扱われる主人公の心情、特に淋しさを紛らわせるために欲望に突き進む内面を垣間見ることができ、刺激的な内容でした。

本作は第170回芥川賞を受賞しませんでした。
文学界の動向はまったく追えていませんが、時代を反映した候補作なのかなと思いました。
内容はネタばれになってしまうので詳しく書きませんが、少々読む人を選ぶ小説です。
ノワール小説が好きなNPO関係者の方、ぜひどうぞ。


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