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【NPO書評】天才の光と影 ノーベル賞受賞者23人の狂気

天才の光と影 ノーベル賞受賞者23人の狂気
2024/5/2
高橋 昌一郎 (著)

オーディオブックのAudibleで面白そうな本を見つけたので読んでみました。
「ノーベル賞受賞者の狂気」。
まったく似つかわしくない言葉の組み合わせに興味を惹かれました。

ノーベル賞受賞者といえば、研究の成果の素晴らしさだけではなく、その人物そのものも素晴らしい人格者だと思っていました。
特に、日本のノーベル賞受賞者に関するマスコミの報道などを見ると、そういう思いを強めてしまいますね。
でも、本書を読むと、海外のノーベル賞受賞者には「狂気」を抱えた方もいるんですね。とても興味深く感じました。

1900年前半のノーベル賞受賞者は、ナチスドイツとの関係、戦争との関係、原子力・原爆の開発などに翻弄されている姿が印象的でした。科学者同士のライバル心も半端ではないですね。
他に、一夫多妻主義者やオカルト主義、薬物中毒などのノーベル賞受賞者の話も出てきました。

23人のノーベル賞受賞者が取り上げられていますが、それぞれの半生と、ノーベル賞を授賞した研究などの業績などが丹念に紹介されているので、科学の発展の歴史を垣間見ることができる内容になっています。基礎研究の大切さを感じることができました。


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