昨日4月5日(金)は、2024年度最初の東京藝術鑑賞金曜夜行俱楽部のツアーでした。34回目です。
17時20分過ぎに事務所を出て、18時頃に上野に到着。
美術館目的で上野公園に来ましたが、周りは花見目的の方がたくさんでした。
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?
――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ
会期 2024年3月12日(火)~5月12日(日)
会場 国立西洋美術館
戦前に収集された松方コレクションを収蔵するために建設された国立西洋美術館で、はじめての「現代美術」の企画展。
すごく実験的ですね。
このコンセプトを見て、訪問するのが楽しみでした。
これは、とてもよかったです!
2時間くらいでさくっと鑑賞できると思いましたが、少なくとも3時間は鑑賞時間を確保したい企画展でした。
18時に行って閉館が20時。
今回は2時間しか時間を確保できませんでしたが、完全に時間配分を間違えました。もっとじっくり鑑賞したかった。。。
国立西洋美術館そのものを、あるいは美術館そのものを問い直すような作品や展示があったり、芸術や芸術家そのものの問い直すようなものがあったりして、ある意味、アートにどっぷりつかった企画展でした。
さらに、社会とアートの関係性を訴えるものや、人権や差別をテーマにした作品や展示があり、とても考える企画展でした。
そして、NPOの活動現場を素材にした作品群もあって、これがとてもよかったです。NPO活動も作品のテーマとなり、その作品を通じて、社会やNPOのことを理解してもらうきっかけにもなるものでした。
あと、企画展の最初に、国立西洋美術館の創設の話が掲載されていました。
写真撮影不可でしたが、「松方コレクション:国立美術館建設協賛展」のポスターの展示がありました。
建設資金を獲得するためのファンドレイジング(寄付集め)として、当時、一流画家600名以上が参加し、高額寄付者に芸術作品を贈呈するというすごいキャンペーンを実施していました。その贈呈した作品を集めた特別展が協賛展です。すごい取り組みですね。
上の写真をスマホで読み取ったものです。
誤字脱字などはご容赦を。
こういう展示を読むと、あらためて先人の寄付の恩恵を享受して、今、アートを楽しむことができるのだとしみじみ感じ入りました。
あと、寄付繋がりで、こちらの募金箱もかっこいいですね。
デザインを見ると、シンプルだけど、すごく機能的な募金箱ですね。
この大きさだと、ちゃんと盗難防止にもなっています。
この企画展は、ぜひ、NPO関係者に行ってもらいたいものでした。
ほんと、いろいろ刺激を受けることができます。
そして、いろいろ考えさせるものでした。
潜在意識や先入観を問い直す仕組みがあって、すごく面白かったです。
さて、今回のツアーで、東京藝術鑑賞金曜夜行俱楽部としては、企画展的には記念の50個目となりました!