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【チャリティ・イベント・レポ No.77】ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』

昨日7月29日(日)は、念願のミュージカル『ピーター・パン』をようやく鑑賞することができました。

昨年、公演があったミュージカル『ファインディング・ネバーランド』
のことを後から知りました。このミュージカルはピーター・パンの原作者のジェームズ・マシュー・バリを主人公にした舞台です。
バリの素晴らしい生き方に心震えました。
実際の舞台は見ていませんが、あらすじと、とあるエピソードを知っただけでの感動です。

なので、バリが原作を書き、舞台化した「ピーター・パン」を見に行かなければと思っていました。ちなみに、ピーター・パンが最初に発表されたのが1904年です。今年は120周年ですね。

さて、舞台は夏休みの家族向けミュージカルとして、長年親しまれています。
1981年に榊原郁恵さんが初代ピーター・パンを演じて、今年で総上映回数が1704回を超えるというロングランです。
今年は、11代目のピーター・パンを山崎玲奈さんが演じています。

舞台は、ピーター・パンのフライングを生で見ることができ、本当に感激です。
そもそもアニメや映画でも、あるいは本でも、ピーター・パンをちゃんと見たことがなかったのて、初めてこういう話かということがよくわかりました。
主人公のピーター・パン、結構、はちゃめちゃですね(笑)。

ミュージカルは、小さい子どもたちも楽しめるような構成です。みんなで一緒に振り付けをしたり、笑いあり、ドキドキ、ワクワクあり、感動ありの物語です。
その他に、開演前や休憩時間中には、ロビーでいろいろ楽しめるコーナーもありました。
全部が、子どもたちが楽しめるミュージカルでした。

なぜ、「ピーター・パン」がチャリティなのか?
不思議に思った方もいらっしゃると思います。

実は、「ピーター・パン」の著作権は英国ロンドンにあるグレート・オーモンド・ストリート小児病院が持っています。
なので、「ピーター・パン」が上演される度に、著作権料が小児病院に寄付される仕組みになっています。
まさに、物語そのものがチャリティになっています。寄付付きミュージカルです。

これは、作者のジェームズ・マシュー・バリー卿は「金額を決して公表しないこと」を条件に「ピーター・パン」の著作権を1929年4月にロンドンのグレート・オーモンド・ストリート小児病院へ寄付しています。バリーの没後50年の1987年12月31日に著作権が切れてしまうところですが、翌年の1988年に英国の著作権法に301条が追加され、著作権が永続されることになり、ピーター・パンに関する著作権料が小児病院に寄付される仕組みが出来ています(対象は基本的に英国での著作権料のようです)。ピーター・パン法と呼ばれています。

公演パンフには、原作者のバリの紹介がちゃんとありました。
そして、この寄付の話も、子どもたちにもわかりやすいように掲載されていました。

とてもやさしい人だったバリは、5人兄弟のお父さんのアーサー、そしてお母さんのシルヴィアが病気になったときには手助けをし、2人がなくなったあとは、5人兄弟を引き取って、大事に育てました。
そしてバリは5人兄弟を育てるだけではなく、お話を書くわかい人たちをおうえんしたり、世の中をよくするための活動もしています。
世の中をよくしたい。そのバリの思いがよくわかるのが『ピーター・パン』にかかわるけんりを、ロンドンにある子どものための病院、グレート・オーモンド・ストリート病院にゆずったことでしょう。世界のどこかで『ピーター・パン』がえんじられるたび、ロンドンにあるこの病院に、子どもを治すためのお金がわたされるようになったのです。
バリの気持ちを大事にしようと、この病院がもっている「ピーター・パン』にかかわるけんりは、ずっとなくならないようになりました。みなさんのチケットりょうきんの一部も、病気の子どもたちのために使われています。

総合的にとてもよい舞台でした!

青山メインランドファンタジースペシャル
ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』

期 間 2024年7月24日(水)~8月2日(金)
会 場 東京国際フォーラム ホールC
上演時間
1幕35分/休憩15分/2幕55分/休憩15分/3幕40分(計2時間40分)予定
チケット
ネバーランドシート(妖精の粉付):
おとな・こども平日/土日共通 10,000円
S席:おとな 平日8,500円/土日8,900円
S席:こども 平日6,500円/土日6,900円
パイレーツシート(注釈付席あり):
パイレーツシート:おとな 平日8,500円/土日8,900円
パイレーツシート:こども 平日6,500円/土日6,900円
特典・パイレーツフラッグ デザイン見
A席(紙製VRゴーグル付):
A席:おとな 平日4,800円/土日5,200円 ※
A席:こども 平日3,200円/土日3,600円 ※
特典・紙製VRゴーグル
(全席指定・税込/こども 3歳~12歳)


ピーター・パン:山﨑玲奈
フック船長:小野田龍之介
ウェンディ:鈴木梨央
ダーリング夫人:壮 一帆
タイガー・リリー:住 玲衣奈

1981年に榊原郁恵の初代ピーター・パンが新宿コマ劇場に舞い降りて以来、日本でも多くの大人と子どもに親しまれてきたミュージカル『ピーター・パン』。いつまでも子どものままでいたいピーター・パンと、ネバ―ランドの冒険で成長する子どもたちの、楽しくて、ちょっぴり切ない物語だ。
11代目ピーター・パンを演じるのは、第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン「ミュージカル次世代スターオーディション」でグランプリを獲得し、数々のミュージカルで高い歌唱力を発揮する山﨑玲奈。宿敵のフック船長役は、圧倒的な歌唱力を武器に、近年次々と大役を射止めている小野田龍之介が昨年に引き続き務める。ピーターを慕うウェンディ役は、確かな演技力でドラマ・映画・CM・舞台などマルチに活躍する鈴木梨央、ダーリング夫人役には2年振りに元宝塚雪組トップスターの壮 一帆、タイガー・リリー役に新鋭ダンサーの住 玲衣奈が集結した。そして今回の公演も昨年に続き、上海・ロンドン・サンパウロ・ジャカルタ公演等国内外で精力的に活動中のクリエイター&パフォーマーである長谷川 寧が演出・振付を担当し、更にパワーアップした『ピーター・パン』を我々に届けてくれるだろう。



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