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【NPO書評】魔の山 上 (岩波文庫)

魔の山 上 (岩波文庫)
1988/10/17
トーマス マン (著), 関 泰祐 (翻訳), 望月 市恵 (翻訳)

久しぶりに古典と言われる文学作品を読んでみました。
オーディオブックのAudibleで見つけた本です。

20世紀ドイツ文学の最高傑作と呼ばれる「魔の山」です。
上下巻の「上」を読み終えました。
まずは山頂に登頂しました。
でも、まだ半分ですね。山を下りる必要があります。

これから社会人として世の中に出て行こうとする青年ハンス・カストロプが山の上にあるサナトリウム(療養所)に行って、そこでの療養生活を綴ったお話です。
著者のトーマス・マンは1929年にノーベル文学賞を受賞しています。

なかなか、難解な本ですね。
無垢な主人公がサナトリウムで暮らしている人々との交流の中で、いろいろな価値観に出会っていくというものです。出てくる人物がそれぞれ一癖も二癖もあります。
正直、読んでいると、こちらも病んでくるような感じがしてきます。
オーディオブックで20時間。でも、まだ半分です。

20世紀ドイツ文学において最も影響力のある作品の一つとして広く認められているそうです。当時の若者にどんな影響を与えたのか気になるところです。
1924年にドイツで出版されたもので、第1次世界大戦後の出版ということです。

今の時代は小説以外にもいろいろ若者に影響を与えるものがありますが、その時代時代に影響を与えたものを辿っていくのも、NPO的に面白いですね。


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