【NPO書評】これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 2 (集英社オレンジ文庫)
以前読んだ本のシリーズです。
経理部を舞台にしたビジネス小説です。
とはいえ、世界を駆ける壮大なプロジェクトも、社会を揺るがすような事件も、まったく出てきません。出てくるのは、ごくごく普通の会社員が引き起こす事件です。
主人公の経理部の森若さんが、経理業務の中で怪しいお金の流れや精算を見つけて、経理部の立場で不正を正していくというお話です。
これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 2 (集英社オレンジ文庫)
2017/4/20
青木 祐子 (著), uki (イラスト)
横領など懲戒解雇につながるようなものから、経費をごまかすようなものまで、会社ではいろんな事件が発生しますね。
お金に対する倫理観、経理としての原理原則、事件が起こった時の対処方法など、結構勉強になります。たぶん、NPOではそんな事例があるわけではないので、ケーススタディとして学ぶことができます。経費精算の考え方など、なにげに学ぶことができます。
簿記などで経理のことは学ぶことができますが、経理的に何が不正になるのかを学ぶことができます。小説として、恋愛要素もありつつ、物語として経理の考え方を学ぶことができる、読んで楽しい教科書です。
お金を扱うNPOのみなさんに、ぜひお勧めします。