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【NPO書評】今を生きる思想 ジョン・ロールズ 誰もが「生きづらくない社会」へ (講談社現代新書 )
今を生きる思想 ジョン・ロールズ 誰もが「生きづらくない社会」へ (講談社現代新書 )
2024/4/18
玉手 慎太郎 (著)
何かの本で、ジョン・ロールズの「正義論」が引用されて気になっていたところで、ネット記事で紹介されていたこの本を知りました。
こちらは、「現代新書100(ハンドレッド)」という現代新書のシリーズで、100ページで「いい気に読める教養新書」だそうです。
「正義論」の内容をもとに、ロールズ思想を読み解いていくというものです。
世の中、いろいろな正義が語られていますが、あらためて「正義」を捉え直す一助になるものでした。思想哲学なので、個別のテーマに関する正義の話ではなく、社会の構造としての正義とは何かを考えたものです。
社会が多様な人々、あるいは価値観で構成されている中で、正義を成り立たせていく条件を考えていく内容です。
まずは、さくっと読んでみて、ジョン・ロールズの思想の一端を知ることができました。でも、正義論のことを十分に理解できていないので、あらためて再読したいと思います。
ただ、課題解決型のNPOの事業を考える際のヒントが詰まっていると思います。
例えば、なぜ貧困問題に取り組む必要があるのか、思想面から参考になりそうです。
何かのヒントを得たい方、ぜひどうぞ。