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【NPO書評】Amazon創業者ジェフ・ベゾスのお金を生み出す伝え方
寄付マニアとして、常に寄付に関する本を探しています。
いろいろな方法を駆使して、寄付について少しでも書いてある本を探して、読んでいます。
今回もそんな1冊として、読みました。
参考文献などのページを除いて、401ページの本。
すごく読み応えのある本でした。
しかしながら、読み進めても、読み進めても、寄付の話題が出てこない。
そしてとうとう400ページ越えの本を読み終えてしまいました。。。
読むべき本を間違えてしまったのだと思います。
今、寄付者としても注目されているAmazon創業者ジェフ・ベゾス。
ジェフ・ベゾスのプロフィールに寄付のことが触れられているので、検索に引っかかったのだと思います。
でも、400ページ分の読書の無駄になると思いきや、ジェフ・ベゾスの本、やっぱり勉強になりますね。
Amazon創業者ジェフ・ベゾスのお金を生み出す伝え方
2023/8/3
カーマイン・ガロ (著), 鈴木ファストアーベント理恵 (翻訳)
本書は、彼自身の自伝ではなく、コミュニケーション・アドバイザーである著者が、ジェフ・ベゾスのAmazon社内によるスピーチやコミュニケーション、株主への手紙などの文章などをもとに、彼のコミュニケーション術を分析して、解説するものです。
さらに、ジェフ・ベゾスだけの事例ではなく、彼のテクニックや思想をベースに、他の起業家や著名人などのコミュニケーション術も事例に取り上げて解説しています。
なので、ジェフ・ベゾスだけの天性の才能というわけではなく、習得可能なスキルとして解説されています。
また、解説だけではなく、「コーチング・ドリル」というお題で、個人ワークが掲載されているので、読むだけでなく、まずは手を動かして、考えてみることもできる本になっています。
Amazonで導入されているルール、方法は面白いですね。
提案書などはパワポを禁止して、6ページ以内の文書にまとめる。
会議の冒頭でそれらの資料を読む時間を設けている。
未来のプレスリリースを作って、そこからサービス設計を始める。
などなど。
ジェフ・ベゾス自身は、メタファーやアナロジーなどを活用して、ナラティブに伝えることがたけているそうです。簡単に言うと、たとえ上手で、物語にして話すのがうまいということです。
他にも、文章はシンプルに、簡単で短い言葉を選ぶなど、すぐ意識して実践できるものもありました。そして、ジェフ・ベゾスも、最初から今のような卓越したコミュニケーションが出来ていたわけではなく、少しずつ進化していったことが本書で紹介されていました。
こういうのを読むと、まだまだ成長できる気がしてきます。
ということで、寄付のことは一切書かれていませんでしたが、NPOとしてのコミュニケーション術、あるいは新しいものを生み出していく組織のコミュニケーション術の本として、とても参考になります。
気になった方はぜひどうぞ。