【NPO書評】クリエイティブジャンプ 世界を3ミリ面白くする仕事術
クリエイティブジャンプ 世界を3ミリ面白くする仕事術
2024/3/13
龍崎 翔子 (著)
Amazonのレコメンドでたまたま見つけた本を読んでみました。
本の内容も著者のこともまったく知らない状況で読み始めましたが、読み終わると、Z世代の感覚や考え方を垣間見ることができ、面白かったです。
著者の龍崎翔子さんはホテルプロデューサーとして、ホテル業を手がけている方です。
1996年生まれのZ世代で、大学在学中に北海道・富良野のペンションを買い取り、宿泊業をメインとして企業を創業されています。
独自の視点で、これまでにないホテルの形を産み出しているそうです。
本書は、ホテルプロデューサーとして創業し複数の宿泊施設を経営している現在までの半生を踏まえつつ、「クリエイティブジャンプ」という仕事術に辿り着いた知見をとてもわかりやすく言語化したものです。
起業家の半生を知りつつ、仕事術のノウハウを具体的な事例をもとに知ることができるので、学びだけではなく、読み物としても面白かったです。
「クリエイティブジャンプ」とは、非連続な思考の技術を著者が名付けたものです。
従来の思考法やマーケティングなどでは新しいアイデアが生まれにくい中で、面白いアイデアやビジネスを作り出していく仕事術をまとめたものです。
山田にとっては、新しい仕事術というより、Z世代の感覚でビジネスを行っていくことをとてもわかりやすく言語化してくれた解説書という感じでした。
すごく新鮮です。
時代の空気感を読むこと、すべての人に受け入れられることを目指すのではなく、特定の層に対象にささることを目指すことなど、今の時代だからこそのビジネスを知ることができました。
時代の感覚をキャッチアップするのに、とても参考になる一冊でした。
NPO書評としては、20,30代のNPO関係者で新しい仕掛けをしていきたいと思っている方には最適な本だと思います。