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【NPO書評】この一冊で「聖書」がわかる!: 旧約、新約のあらすじから、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教まで (知的生きかた文庫)

この一冊で「聖書」がわかる!: 旧約、新約のあらすじから、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教まで (知的生きかた文庫)
2015/7/23
白取 春彦 (著)

何度目かの聖書の解説本。
少しずつ、聖書に関する知識が積み重なっていくのを感じます。

こちらは、オーディオブックのAudibleで見つけて読んだ本です。

聖書そのものはちゃんと読んだことがないので、いつも解説本だけを読んでいます。
いつか聖書を読まなければと思いつつ、なかなか着手することができません。
いつも解説書で満足しています。

今回の聖書の解説は、キリスト教の話だけではなく、ユダヤ教、イスラム教に関する解説も豊富なので、3つの宗教の視点から複層的に聖書を知ることができました。
一つの書籍グループから3つの宗教が出てくる不思議さをあらためて知ることができ、勉強になりました。

本書は、旧約/新約(そして福音書や黙示録などの各種類)、キリスト教/ユダヤ教/イスラム教の軸で、整理をしながらの解説になっています。
この辺が聖書の複雑さのポイントだと思います。

また、聖書に出てくるエピソードも結構な数、ピックアップして説明されているので、物語を読んでいるように、聖書の流れも理解することができます。
モーゼのこととか、面白いですね。

ちなみに、この本を読んでいて、偶像崇拝の禁止などの話題で、だいぶ前に週刊スピリッツで連載されていた「赤い鳩〔アピル〕」(小池一夫・池上遼一)を思い出しました。あの漫画で、中学生の頃、聖書の世界に触れていましたね。
日本人のルーツに、古代ユダヤとの関係があったのではという話でした。
本書で紹介されている聖書のエピソードがそのまま漫画に出てきていましたね。

あらためて、聖書の内容は教養として押さえておきたい内容ですね。
キリスト教のチャリティ文化を読み解くヒントになるかなと思っています。


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