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【NPO書評】「ハラスメント」の解剖図鑑
ハラスメントの解説本です。
ハラスメントの概念や実態がすごく多様になっている中で、どんなハラスメントがあるのかということが具体的な解説でとてもわかりやすかったです。
あらためて、いろいろなハラスメントがありますね。
人間関係やコミュニケーションの種類だけ、ハラスメントの可能性があるということがよくわかります。
企業や官公庁、学校にて年間150回程度のセミナーを行い、年間300人以上から個別の相談を受け、さまざまなハラスメントを解決に導いてきた著者が、職場で起きやすい全48種のハラスメントを解説します。
本書を読んで、ハラスメントが発生している原因の一つに価値観の違いがあると思いました。自分の価値観が絶対という意識を捨ててないといけないと思いました。
さらに、従来の価値観のままのコミュニケーションの内容や伝え方、あるいは態度や行動がハラスメントを引き起こしていると本書を読みながら、考えていました。
「ハラスメント」の解剖図鑑
2024/8/17
宮本 剛志 (著)
本書は、以下のような内容で構成されています。
【1】ハラスメントのメカニズム(何が問題か、どんな人が被害者・加害者になりやすいか…など)
【2】対処方法(ハラスメントにならない伝え方、ハラスメントされない接し方…など)
【3】さらに、関連法律や、時事コラムも充実
ハラスメントというと、職場関係の問題と思いますが、家族関係や友達関係などでも、人間関係がある場所に関わってくることですね。子どもの権利や、親子関係などにも共通する課題があると思いました。
本書では、48種類に分類して、解説しているので、体系的に様々なハラスメントの事象やその改善策、対応策などを学ぶことができます。
一つ一つのハラスメント事象は端的にわかりやすく解説されているので、結構、サクサク読めて学べる本になっています。まずは、最近のハラスメントの概念をキャッチアップして学ぶための入門書として、とてもお勧めできる本です。
この本で、ハラスメントの概念をしっかり押さえた上で、職場で何をすべきか、自分の行動をあらためるために、さらに詳しい本で実践をしていくという感じがよさそうです。
とてもわかりやすい内容なので、職場のメンバーでハラスメントへの認識をたかめるためにみんなで読み合うのも有効な活用になりそうです。