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ひとつに結び付ける力!チームの力を最大化するチームワークマネジメントとは
どうも。ヌーラボの原田(@yasuhirox)です。マーケティングを率いている者です。
2024年3月29日にヌーラボは20周年を迎えました。これも、皆さまの変わらぬご支援のおかげでございます。本当にありがとうざいました。そして、これからも皆さまと一緒に歩んでいく未来を楽しみにしています。
ヌーラボといえばチームのコラボレーションとコミュニケーションを促進するためのツールでチームの生産性を高めることを目指していますが、チームをコラボレーションするためには、マネジメントが必要なのではないかと疑問に感じることがありました。
最近、社内で「チームワークマネジメント」という言葉が飛び交っているので、しっかりと言葉を定義するため、このようなポストをしました。
チームワークマネジメントとは、異なるチームや部門の個々のメンバーをワンチームにするマネジメントであり、コラボレーションの成功はチームワークマネジメントにあると考えている。…
— 原田 泰裕 / Nulab inc. (@yasuhirox) March 26, 2024
少し長文になったため、「さらに表示」となり、肝心な部分が表示されていなかったのと、まだ定義が定まっていない部分もたるため、noteに少しまとめて解像度を上げていきたいと思います。
チームワークの基本
まずはチームワークについて触れておきます。
チームワークとは、複数の人々が協力し合いながら、共通の目標やタスクを達成するために行う共同作業のことです。
チームワークを成功させるには、チームメンバーの一人ひとりのスキルだけでなく、メンバーがどのように互いに協力して、コミュニケーションを取り、共通の目標に向かって進めるかが大事です。
強力なチームワークは、異なるバックグラウンドや専門知識を持つメンバーがいて、それぞれの強みを活かして問題を解決していきます。また、そのようなチームは、メンバー間の信頼関係の構築、相互尊重、そして作業の透明性とオープンなコミュニケーションを基盤としています。
これにより、チーム内での意思決定プロセスがスムーズになり、個々のメンバーが自らの役割を理解し、より責任感を持ってタスクに取り組むことができるようになります。
優れたチームワークは、チーム全体としての成果を最大化し、目標達成の過程を加速させることができます。また、メンバー同士が互いに学び、成長し、共に成功を収める過程もまた、チームワークのひとつの形なのです。
ワーク・マネジメントの原則
過去のnoteにワーク・マネジメントに関してこのように述べていました。
ワーク・マネジメントはチームや組織内の業務フローと作業負荷を効率的に整理し、従業員が自分のタスクを理解し、設定された目標をより短い時間で達成するための手段
もう、書いているままのことで、何かを述べる必要はないと思いますが、ワーク・マネジメントの概念は、タスクの割り当て、期限の設定、リソースの配分、進捗の監視といった活動を包括し、目標達成に向けて業務をスムーズに進めることを目指しています。
ワークマネジメントは、明確な目標設定、効果的なコミュニケーション、適切なタスク管理技術を活用することで、チームの生産性を高めることに寄与します。
これは個別のタスクや日常業務に応用したものであり、組織やチームがより柔軟に、かつ効率的に作業を進めることが可能になります。また、チームメンバーが個々の役割と責任を明確に理解し、各自がいつ、何を、どのようにすべきかを正確に把握することで、より効果的な協働を促進します。
チームワークマネジメントの概念
これはあくまでも私個人の考えであって、会社としての発信ではないことはご理解いただきたいです。
まず、チームワークマネジメントとは、複数のチームや組織が共通の目標に向けて協力し、効率的かつ効果的に作業を進めるためのプロセスや戦略を策定・実行するために必要なスキルが「チームワークマネジメント」と考えています。
そして、チームワークマネジメントを成功させるためには、以下のスキルと戦略が特に重要と僕自身は考えています。
過去にXでポストした内容と共にご紹介します。
ゴールの明確化と進捗管理
チームワークマネジメントの基礎は、ゴールを明確に設定することから始まります。
ゴールが明確であればあるほど、チームメンバーは何を達成すべきか、そしてどのようにその目標に貢献できるかを理解しやすくなるためです。
明確なゴールは、効率的に作業を進めるための方向性が決まりますし、さらに目標に向けた進捗を定期的に確認することが、チームワークマネジメントの重要な側面です。
さらに、目標達成に向けた進捗管理も重要です。期限の設定、進捗状況の追跡、および成果の評価が含まれます。
進捗が計画通りでない場合は、戦略を見直し、チームの努力を再調整する必要があります。これらの要素を実践することで、チームワークマネジメントを成功に導くことができます。
依頼件数が増えて、さらに見える化したことで業務への積極的な参加が増えたとのこと!目標達成するための透明性をBacklogが提供している。これぞ #チームワークマネジメント!#JBUG pic.twitter.com/KYWM2ppInh
— 原田 泰裕 / Nulab inc. (@yasuhirox) March 19, 2024
役割と責任の明確化
複数のチームをマネジメントするにあたってマストなのは、この役割と責任の明確化だと思います。の役割と責任を明確にすることで、誰が何を担当しているのかがはっきりし、作業の重複や見落としを防ぐことができます。
役割が明確であれば、個々のメンバーは自分のタスクに対する責任を理解し、より責任感を持って取り組むことが可能になります。
また、役割と責任の明確化は、チームメンバーが相互に期待を調整し、効率的な仕事の割り振りを実現するための基盤を築きます。
見える化したことでフォローし合えるチームができたの胸熱 #チームワークマネジメント #JBUG pic.twitter.com/Y8bZdqhYDP
— ヌーラボのまささん👨💻 (@hsmt) March 19, 2024
リーダーシップ
リーダーシップは、すべてのメンバーが身につけるべき重要な能力です。リーダー自身が模範を示すことで、チーム全体がリーダーシップを発揮しやすい環境が整っていくと考えています。
全員がリーダーシップを持つチームでは、メンバーそれぞれが主体性を持って動くため、モチベーションが高まり、結束力が強化されます。また、メンバー同士が成功を分かち合うことで、個々の貢献が可視化され、チーム内での価値や自尊心を高める機会が生まれます。
リーダーシップは、実際にリーダーの立場を経験することで芽生える部分もありますが、全員がリーダーシップを持つことで、リーダーの視点や気持ちを理解しやすくなります。その結果、チーム全体が一段上の視座で物事を考えることができるようになります。
こうした環境では、メンバー間の信頼と支援が深まり、より困難な課題にも一致団結して取り組むことが可能になります。
重要なのは、リーダーシップを「特定の人の役割」として限定せず、チーム全体で育む文化を作ることです。そうすることで、組織としての成長と進化を加速させる基盤を築くことができます。
信頼の構築
信頼は、チームメンバー間の強固な関係を築く上で不可欠です。信頼を構築するには、一貫性のある行動、誠実さ、開放性が重要となります。複数のチーム、そして部署を跨いだマネジメントには信頼関係が不可欠です。
メンバーが約束を守り、期待に応えることで、互いに対する信頼感が醸成されます。一貫性は、チームメンバーが互いの行動を予測できるようにし、安心感を提供します。
自分の過ちを認め、正直にコミュニケーションを取ることで、メンバーはお互いに対する信頼を深めることができます。誠実さは、透明性と信頼性を高め、チーム内での信頼を強化します。
新しいアイデアや異なる視点を受け入れることを意味します。チームメンバーが自分の考えを自由に表現でき、他の人の意見に対して開かれている環境は、信頼の構築に不可欠です。このような開放性は、チーム内でのコミュニケーションを促進し、創造的な解決策の開発を助けます。
コミュニケーションの促進
コミュニケーションは、チームワークマネジメントにおける最も重要な要素の一つです。オープンで透明なコミュニケーションを通じて、チームメンバーは意見や懸念を自由に共有でき、互いのアイデアやフィードバックを尊重します。
チームの環境に基づくコミュニケーションの促進により、誤解を避け、共同作業をスムーズに進めることが重要です。そう考えると、デジタルツールを活用したコミュニケーションは強化すべきです。デジタルツールは、遠隔地にいるチームメンバー間のコミュニケーションの障壁を取り除き、リアルタイムでの情報共有や協働を可能にしてくれます。
プロジェクト管理ツール、チャットを活用することで、文書の共有、タスクの進捗管理、フェイスツーフェイスの会話が容易になります。
また、異なる文化的な背景だったり、言語の違いにも配慮した上で、コミュニケーションの方法を調整した方がよいでしょう。これには、明確で簡潔な言葉遣い、非言語的コミュニケーションの理解、さらには翻訳ツールの活用なども行なっていくべきです。
コミュニティの運営にも必要な要素
ヌーラボでコミュニティに関わることになり、このチームワークマネジメントは実はコミュニティ運営におけて、とても重要な要素なのではないかと考えています。
コミュニティを運営する上で大事なのは、目標の明確化、更にはコミュニティのリーダー陣との信頼の構築、コミュニティ(イベント)を運営していく上で生まれる役割の明確化と、これらが成功すると、コミュニティメンバー間で強固な結束感を生み出し、共通の目標に向かって一丸となる文化を醸成します。
このプロセスは、メンバーがそれぞれのスキルと情熱をコミュニティのために貢献しやすくし、より大きな成果を生み出すための基盤を提供するのではないかと考えています。
さらには成功の共有によって、コミュニティ内での成果を明確にし、その達成を祝うことは、メンバーのモチベーションを高め、継続的な参加と貢献を促します。
また、コミュニティ内でのオープンなコミュニケーションは、アイデアの交流を促し、多様な視点を統合することで新しい取り組みを生み出してくれます。
チームワークマネジメントの原則をコミュニティ運営に取り入れることで、メンバーは互いに支え合いながら成長し、コミュニティ全体としても発展していくことが可能なのではないかと考えています。コミュニティには複数の異なる背景のメンバーがいて、その人たちに方向性を示し、まとめていかなければいけません。
少し出来すぎた話かもしれませんが、チームワークマネジメントは、コミュニティを運営し、維持していく上で欠かせない要素であり、メンバー一人ひとりの貢献を最大限に引き出す鍵になり得るのかなと思いました。
この辺はもう少し深く掘り下げていきたいです。
チームワークマネジメントの重要性
![](https://assets.st-note.com/img/1711887296926-aAhdmRCsN7.png?width=1200)
最後に、BacklogとCacooにおいては、チームワークマネジメントにおいて重要な役割を果たすツールなのではと考えています。
それは、プロジェクト管理とコラボレーションを効率的に行うための機能を提供し、チームが共通の目標に向かって一致団結して作業できるような支援が可能だからです。
僕自身、業務設計は効果的なプロジェクトの基盤を提供し、プロジェクトマネジメントは業務設計の実践と継続的な改善を支援するため、この二つの「BPM(ビジネスプロセス管理)」は、組織、プロジェクトの成功に不可欠な相補的な関係と考えているからです。
チームワークマネジメントを成功させることで、チーム、そして組織はより複雑で挑戦的な問題を効率的に解決し、創造的なアイデアを生み出すことができます。また、作業業の進捗を追跡し、目標達成への途中経過を可視化することで、プロジェクトの成功率を高めることにも寄与します。
結局のところ、チームワークマネジメントは、チームとしてより大きな成果を達成するために、必要なスキルになっていくのではないかと考えています。
これは私(個人)が考えているチームワークマネジメントの定義であって、まだまだこれからブラッシュアップしていきたいと考えています。