ホワイトデーから学ぶマーケティング戦略
3月14日はホワイトデーですね。
昨日はホワイトデーのお返しを買いました。
ホワイトデーについて調べてみると、バレンタインのお返しをホワイトデーにするという慣習は欧米にはないようです。
日本発祥の慣習のようです。
ホワイトデーの起源
ホワイトデーは日本のお菓子業界が「贈り物にはお返しをする」という日本人の文化・習慣に着目して、マシュマロやクッキーをお返しするというキャンペーンを行ったそうです。
1980年頃からデパートなどでも大々的にキャンペーンをしてホワイトデーという国民的行事に発展したようです。
ホワイトデーはマーケティング戦略として勉強になる事例です。
マシュマロやクッキーを売るお菓子業界の人たちが買う理由をつくることで消費者がのっかるかたちになりました。
今の時代に物そのものの価値を上げていくのは難しいことです。
パナソニックやソニーが成長した時代の「良い物をつくれば売れる」という考え方から「消費者が買う理由をつくる」ことが大事になっています。
ダイヤモンドは永遠の輝き?
価値をつくる事例で有名なのがダイヤモンドです。
ダイヤモンドはデビアス社というイギリスの企業によって価値付けされました。
「ダイヤモンドは永遠の輝き」というキャッチコピーをつくったのはデビアス社です。
1800年代後半に南アフリカでダイヤモンドの大鉱脈が発見されて、ダイヤモンドの市場価値は下がりそうになっていました。
物の価格というのは需要と供給のバランスによって決まるからです。
大量にある物は値段が下がります。
希少性のある物は値段が上がります。
例えば、富士山の10合目ではでは地上で200円で買えるカップラーメンが700円や800円で売られています。
地上では800円のカップラーメンは誰も買いませんが、富士山の10合目なら買います。希少性が高いからです。
ダイヤモンドが大量に採れて、価値を下げないためにデビアス社はどのような戦略を取ったのか?
2つあります。
一つは流通量を規制して希少性を出すこと。
もう一つはダイヤモンドにまつわるストーリーをつくり市場価値を高めたことでした。
デビアス社は巧みに市場に出回るダイヤモンドの量を調整しました。これによって値段が下がることを防ぎます。
「婚約指輪は給料の三ヶ月分」「ダイヤモンドは永遠の輝き」などのキャッチコピーはデビアス社によって世界に広まったと言われております。
他にも、
・映画のなかで結婚祝いとしてダイヤモンドを登場させる。
・有名人を起用してダイヤモンドのロマンチックなストーリーをメディアで発信する。
・英国王室に献上し、ダイヤモンドのステータス性を高める。
このようなマーケティング戦略を取って、ダイヤモンドのブランディングに成功しました。
買う理由をつくる
商売人としてホワイトデーやダイヤモンドの事例から学ぶところが多いです。
良い物や良いサービスだけをつくれば売れるわけではありません。どう価値付けして、お客さんが買いたくなる理由をつくるか。とても大事なことですね。
僕はチームビルディングを生業にしています。
チームビルディングをしていく上で価値付けしていることは主に以下の2つです。
・会社以外のコミュニティを持ち、孤独を解消する
・集客の基盤をつくって自分の好きなことを仕事にする
詳しいことは以下のnoteにも記載しているのでぜひ読んでみてください。