本気で信じでれば実現します ピグマリオン効果-行動経済学の理解と実践43
ギリシャ神話でピグマリオンという現実の女性に失望していた王が彫刻の女性を愛情をもってそばにいたら神様が人間に生まれ代わらせてくれたという話からきています。
「豚もおだてれば木に登る」とことわざではブタをおだてると小馬鹿にしたようにも聞こえますが、相手の良さを信じてあげることで想像以上の成果を上げることができることのたとえです。
幼児教育でも「ほめのび」といって、叱るよりもほめることで子供がやる気なってくれるという話をよく聞きます。
ピグマリオン効果は、アメリカのハーバード大学の教育学者のロバート・ローゼンタールが研究して提唱したもので、教師の期待が学生の勉強の成果にポジティブな影響をあたえることが実証されています。
逆に、期待をしない場合には成績が低下することも実証されており、「ゴーレム効果」と言います。
教育現場だけでなく、会社でも上司からの期待を部下に伝えることの重要性を伝える際によくでてきます。
マーケティングへの応用は?
ピグマリオン効果は、学習・教育産業はもちろんのこと、フィットネスジムや美容関連など、理想となる姿をイメージさせることで継続率の向上を図っていますね。
別の記事でエンダウド・プログレス効果について説明しました。
エンダウド・プログレス効果は、大きなゴール設定だけでなくて、少しづつ成果が達成できていることを実感できることで目標達成への意欲が継続されるというものです。
予備校の電車広告で「こんな私が○○大に!」っていうコピーを覚えている人もいるのではないでしょうか?
具体的なイメージで自分もできるかもと思えるように仕向けてあげるのはやる気の向上にもつながりますし、この予備校なら行けるかも、と思わせてくれます。
ピグマリオン効果とエンダウド・プログレス効果を掛け合わせることで顧客の達成意欲が維持することができるでしょう。
まとめ
信じてあげることで期待に応じようと成果が上がるピグマリオン効果とマーケティングへの応用について説明しました。
逆に期待が強すぎてプレッシャーになることを避けるためにもエンダウド・プログレス効果とうまく組みわせとさらに効果が期待できるでしょう。
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