見出し画像

士業経営の落とし穴【みんなハマる】 第269話 四則演算

わたしは算数が苦手ですが、経営者には避けて通れないのもまた算数。

士業経営において成功するためには、「事業は掛け算、経営は割り算、財務は足し算、引き算」という考え方を理解し、その計算の順序を絶対に間違えないことが重要です。これらの要素を正しい順番で取り組むことで、経営の基盤がしっかりと築かれ、長期的な成長と安定が見込めます。

まず、事業計画は掛け算です。これは、新しいサービスや顧客の獲得によって、事業が大きく飛躍する可能性を秘めていることを意味します。掛け算では、何を増やせば業績が向上するのかを見極め、事業の成長エンジンを強化することが肝要です。掛け算の効果を最大化するためには、リスクを恐れずに新たな挑戦に取り組む姿勢が求められます。

次に、経営計画は割り算です。この割り算において重要なのは、売上高を単価で割ることで顧客数が明確になるという点です。ここでのポイントは、何が変数で何が定数かを見極めることです。例えば、単価を変数として設定すれば、顧客数がどのように変動するかを予測できます。この割り算の視点を活用することで、最も効率的な経営戦略を策定することが可能になります。

最後に、財務計画は足し算と引き算です。ここでは、収益を積み上げ、コストを削減することで、健全な財務基盤を築くことが目標となります。しかし、足し算と引き算だけで計画を作ると、リスクを避け、無難な道を選びがちです。これは、サラリーマン的な発想に陥る可能性が高く、組織全体の成長を阻害しかねません。士業経営者として成功するためには、まず掛け算で積極的に事業を成長させ、その後に割り算でリスクとリターンを最適化し、最後に足し算と引き算で財務的な安定を図ることが肝心です。

この順序を守り、何が変数で何が定数かを明確にすることが、士業経営の成功への鍵です。計算の順序を誤り、財務の足し算と引き算だけで計画を立てると、結果として安定志向の無難な経営に陥り、成長の機会を逃してしまいます。掛け算と割り算を駆使して大胆かつ計画的な経営を行うことで、士業経営において確実な成功を収めることができるのです。

いいなと思ったら応援しよう!