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【人間関係】「それも言う」と「それは言わない」の選択基準はこれだ

どこまで踏み込めばいいのか

良好なコミュニケーションをとる上で、人に遠慮をしてしまうことがあります。とりわけ若者と関わる際には注意が必要で、いいすぎると「老害め!」「ほっといて!」みたいに思われるし、ほっとくと、「冷たい」「無視された!」みたいになりがち。無理ゲーやで。なかなかに昭和育ちには、ちょっと厳しい時代です。

関係を深めるためにはまず自分から!

とはいえ、仕事で部下を持つ場合とか、プライベートで子どもと関わる場合とか、ピュアに人ともっと仲良くなりたい場合とか、こちらから積極的に関わっていく必要があります。待っていても相手からは連絡来ないからな!で、結構その場合、「それも言う」ことで、関係性を深めることができます。

「それも言う」メリット

信頼関係の構築

自分の本音や考えを伝えることで、人から「信頼できる」と思ってもらいやすくなる。言わないことで生じる誤解や距離感を防ぎ、より深い関係性を築くことができる。(例: 職場で正直に自分の感じている懸念を伝えると、チームに気づきをもたらすことができ、「こいつは使える!」と感じてもらえる)

自己表現の機会

遠慮して黙っていたら、自分が何者か伝わらない。「それも言う」ことで、自分の意見や価値観を相手に理解してもらう機会が増える。これにより、相手との交流が豊かになり、自分自身の成長にもつながる。(例: 趣味や好きなことを共有すると、共通の話題が見つかり、親近感が生まれる)

課題解決を促進

言いにくいことでも伝えることで、問題点が浮き彫りになり、早期に解決策を見つける手助けとなる。(例: プロジェクトの進め方について気になる点を指摘することで、計画の見直しができ、失敗を防げる)

「それも言う」リスク

相手を傷つける可能性

ラポールが築けていなかったり、相手に余裕がない場合、言葉を選ばずに本音を伝えると、相手が傷ついたり、誤解を招く可能性がある。その結果、関係性が悪化するリスクとなる。(例: 不満をストレートに伝えると、相手が「攻撃された」と感じる)

相手にプレッシャーを与える

あまりにガンガン自分の考えや期待を伝えすぎると、相手が「応えなければならない」と感じて負担に思う場合も。(例: 「正しさ」を前面に出しすぎると、相手が異なる意見を出しにくくなる)

自分の意図が誤解される

発言が未熟だったり場の空気を読めなかったりすると、相手が悪い印象を持つことがある。(例: 助言のつもりが「上から目線」と捉えられるケース)

「それも言う」か、「それは言わない」の選択基準

上記の通り、メリットもデメリットもある。じゃ、どしたら良いのか。おすすめの基準は以下の通り。

1. 目的と意図を考える

自分が話そうとしている内容が、相手にとってどんな価値を持つのか。「何を目的として伝えるのか」「相手にどんな影響を与えたいのか」を整理することで、言うべきかどうかの判断がつく。

言うべき場合:発言が相手や全体にとって有益であり、問題解決や関係の改善につながる場合。(例: チームミーティングで懸念点を伝える)

言わない方が良い場合: 発言が単なる批判や感情を吐き出すだけで、建設的な効果が期待できない場合。(例: 相手の努力に対して、否定的な意見を言うだけ)

2. 相手の状態を観察する

相手の感情や状況を見極めることが重要。相手が疲れていたり、感情的になっている場合は、慎重に判断する必要がある。

言うべき場合: 相手が冷静で、対話に前向きな状態であると感じられる場合。(例: 相談を求められたときに、率直な意見を伝える)

言わない方が良い場合: 相手が落ち込んでいる、怒っている、または忙しそうである場合。(例: 機嫌が悪い相手に無理に話を切り出す)

3. 関係性と信頼度を考慮する

発言が許容されるかどうかは、相手との関係性に大きく依存する。信頼関係が深い場合は、本音を伝えやすい。

言うべき場合: 長年の友人や同僚など、信頼関係がある相手に対して率直に話すことで、より深い交流が期待できる場合。(例: 親しい友人に、改善点をアドバイスする)

言わない方が良い場合: 初対面の相手や信頼関係が薄い相手には、本音を伝えることで誤解されるリスクが高い。(例: 初対面の場で、相手の欠点を指摘する)

4. 言葉の選び方とタイミング

内容を伝える前に、言葉を慎重に選び、適切なタイミングを図ることが必要。感情的にではなく、冷静かつ丁寧に伝えることが重要。

言うべき場合: 発言が適切なタイミングで、ポジティブな影響をもたらすと判断される場合。(例: フィードバックを求められた場で、自分の意見を述べる)

言わない方が良い場合: 急いで判断し、場の空気を読まずに発言しそうなとき。(例: 感情的になり、場を壊してしまう恐れがあるとき)

「それも言う」かどうかの選択は、相手や状況を理解し、自分の意図を整理する力が問われるので、この選択を繰り返すことで、より洗練されたコミュニケーションスキルを身につけられるから、おすすめ!

場数が質を高める!

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