新・初めての転職②「在職中の転職を成功に導く7つの秘訣」
在職中の転職活動は意外に難しい
転職を考える際に、「次の仕事が見つかったら、今の会社を辞めるつもりです。」という人は多いのですが、実際に仕事を続けながら転職活動をするのは予想以上に難しいことを知っている人は少ないと思います。
特に、入社して間もない新人の転職となると、まず社内で転職活動をしていることをオープンにできないのが普通です。
それに、当然ながら今の仕事に責任があるわけで、優先順位も今の仕事の方が上位にります。
しかも、初めての転職活動となれば、それ相応のエネルギーを要します。
安易に今の仕事と両立で進めようとしたら、要領を得られないし時間もままならないことに加え、体力も気力も持たないという状態になりやすく、ついつい転職活動の方が後回しになりがちで意欲も低下するのがオチです。
例えば、「明日こそは定時きっかりに退社して帰りにハローワークに寄って転職の相談をしよう!」と思っていても、その日になって急に仕事が入り残業を強いられてしまい、それを人に頼むわけにもいかず、「やっぱり相談は今度にしよう。」と思っているうちに意欲も半減するというケースはよくあることです。
それでも、在職中に何としても転職先を決めてから辞めたいと思っている人のために、これから7つの秘訣を紹介します。
在職中の転職を成功に導く7つの秘訣
在職中に転職活動を円滑に行い、辞める前に次の仕事を決めるためには、それなりの計画が必要なことは想像しやすいと思いますが、これから紹介するのは、実際に計画を立てる上で必要な7つの秘訣です。
① 今の会社をいつ辞めるのかを先に決める。(離職日のこと)
② 今の仕事をしながら、いつ転職活動をするのかを決めて予定表にする。
③ もしも収入が途絶えた時に、経済的援助を頼む人を決める。
④ 次に希望する職種を決める。(せめて業界だけでも絞っておく)
⑤ 前職(今の仕事)を辞めた理由をはっきり言えるようにしておく。
⑥ 転職こそが最善の道だと、自信を持って他者に言えるようにしておく。
⑦ 転職活動をサポートしてくれる専門家(専門機関)を決める。
まず誤解を避けるために説明しておきますが、この7つの秘訣は”絶対にこうすべき”というものではありません。
しかし、ここに挙げた7つの項目は、多くの転職初心者の盲点になりやすい項目でもあるのです。
言い換えれば、このくらいの決め事に迷うくらいなら、今は転職すべきではないということです。
自分本位では転職は成功しない
7つの秘訣についての詳しい説明は次回にしたいと思いますが、今回は、この中でも要となる「今の会社をいつ辞めるのかを先に決める。」について、その重要性だけでも先に述べておきます。
冒頭に紹介した、「次の仕事が決まったら今の会社を辞める」という考え方は、一見合理的でスマートそうに聞こえますが、実はその逆です。
このように考えている人ほど、結果的に転職が先延ばしになり、相当時間がかかってしまうか、途中で転職をあきらめてしまいます。
なぜなら、この考え方は自分本位だからです。
今の会社のことも、次に入りたい会社のことも考慮していない、実に自己中心的な考え方だからです。
自分の都合があるように、今の会社にも、次に入りたい会社にもそれぞれの都合があります。
いくら転職を希望していても、応募する会社にとっては「あなたが採用してくれるなら、今の会社に辞表を出します。」と言われているのと同じです。
今の仕事をいつ辞めるのかを決断できない人を、簡単に採用するような会社はありません。
それに、今の会社にとっても、「次に行く会社が決まるまでは雇っていてください。」と言っているのと変わらない状況になります。
もちろん、会社に内緒で転職活動をするので言わなければ分かりませんが、そう考えると都合の良いことを言っている人に思えてきませんか?
本当に転職をしたいと思うなら、今の会社に入ろうと決断した時と同じように、辞める時も会社のルールに従って自分で辞める日を決断することが、社会人としての責任だと、私は思います。
でもそれが出来ない、怖いと思うなら、秘訣⑥について、もう一度転職をすべきか、自分自身に問い直すことをお勧めします。
また、決断したいがどう決めたらよいのか?あるいはどのくらいの期間を想定すればよいのか?という疑問が生じた時には、秘訣⑦の専門家に相談することをお勧めします。
次回から、7つの秘訣についての詳細を説明したいと思います。
ちなみに、”辞める日”とは離職日のことです。
今の会社に籍がなくなる日のことです。つまり、離職日の次の日が、新しい会社に入社できる最も近い日となります。
ただし、有給休暇が残っている場合は、会社に行かなくなった日が辞めた日にはなりません。最後の有給休暇の日がそうなります。
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