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27.今や世界最先端の音楽シーンの一つ = ボリウッド

キレッキレ。最新のボリウッドヒット。世界のヒットチャートといえばビルボードとかオリコンとかいろいろあるけれど、今一番面白いのはyoutubeの再生数上位ミュージックビデオランキングだ。そこだとだいたい上位はラテン系・アメリカ系・インド系の3つ。ときどき単発で大ヒット(PSYとかもそう)で他のジャンルが入ってくるが、この3つが強い。

ラテン系はラテンアメリカ全体とアメリカの支持層だろう。特徴はけっこうエロい。直接的な表現やポルノすれすれっぽい、まんまなシーンが結構ある。アメリカ系はいろいろだけれど、上位はけっこうメロウで社会問題を扱っている、SDGs的なものや社会的弱者に対するまなざしを感じる曲が多い。昔のホテルカリフォルニアが失われつつある郷愁を歌ったように、何か哀愁を帯びた空気なんだろう。で、インドはぜんぜん違ってめっちゃ健全でキレッキレ。そもそも宗教的に極端な肌の露出(健全なスポーツ的な薄着はあるが)がダメだし、キスシーンも本来はダメ。ただ、南インドに行ってみたら夜22時ぐらいかな、それを超えるとキスシーンありのMVが流れてた。時間帯で変わるらしい。とはいえまぁそれぐらい健全なわけです。いわゆる「濡れ場」は本当に水に濡れることで表現される。突然雨が降ってきたりカップルが濡れてたらそういう暗喩なわけです。

こういう曲がどんどん量産されている。インド語圏の歌手は日本(というか非インド圏)ではほとんど情報が入ってこないけれど、とにかく勢いがある。ちなみにボリウッドは北インド、ヒンドゥー語圏で、南部タミル語(ドラヴィダ文化)には別の映画の都がある。チェンナイ(旧名マドラス)の中に映画の都「コダンバッカム」というのがあり、そちらはコリウッドと言われる。なんとなくだけど、タミル語圏のほうが節回しが強烈な印象、、、といっても聞き分けられるほど詳しくないけれど。

なお、ボリウッドとメタルを組み合わせたBloodywoodという面白いバンドがいる。ボリウッド音楽が気に入ったならこちらもどうぞ。


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