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桑田佳祐年越しライブ@横浜アリーナ感想と新年の抱負

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今年は桑田佳祐年越しライブ@横浜アリーナで年を越しました。

21時すぎの横浜アリーナ、続々と人が集まってくる(開場20時、開演22時)
この日はソールドアウト、この後会場は満員に

今年は紅白の企画が桑田佳祐(と同級生で組んだ企画バンド)でしたね。公演数日前に「演出の都合で開演時間を(21時30分から)22時にずらします」とのアナウンスがあり、開演前の会場アナウンスでも「今日はカメラが多いです」みたいな煽りがあったから「お、これは紅白生中継か」と思ったわけです。佐野元春やCharも観れるのか! とテンションが上がっていましたがライブ後半になると「今日のNHKは収録です! もう流れたころだと思いますが、収録終わってました!」というオチが。桑田さん流のボケですね。生演奏も検討したそうですが、ステージ上の機材のセッティングとか(確かに、あれだけのメンバーだとかなり大変そう)リハーサルとかが難しくて生演奏は断念したそう。その代わりと言っては何ですがライブ終演後に紅白用の映像が流れていました。

年越しライブ初体験。楽しいですね。そういえばサザンのライブ自体かなり久しぶりに行きました。コロナ禍でのPPVはサザンも桑田@ブルーノートも観ていたのであまり久しぶりな感覚がなかったですが、ふと考えてみると2000年代初頭以来かも。大森隆志が脱退する/しないぐらいの時期以来な気がします。「さくら」のツアーで横浜アリーナに来た記憶が。考えてみると大森隆志がいないサザンを生で観たことがないかもしれない。

桑田佳祐は声が良く出ていました。御年66歳ながらむしろ変な力みが取れてボーカルがうまくなった気がする。昔のライブ(90年代後半~00年代)って、後半になると声が枯れてかなりフェイクしていたんですよね。もちろん、今よりステージでの運動量も多かったから息が切れたのもあるのでしょうけれど。年を取ってパワーが衰えた分、コントロールが増したのかも。そういえば6月に観たアイアンメイデンもブルースの声がよく出ていました。むしろ昔より高音が伸びている。50代、60代ってむしろボーカリストとして円熟するのかもしれません。そういえばオペラの人も50とか60過ぎて大成していく人もいますし。

個人的な感想としては「とにかく楽しかった!」という一言なのですが、個別にはSoulコブラツイストっていい曲だなぁ、と再確認。

年越しライブの最後は猪木さんに追悼を込めて「1,2,3,ダー!」で締めてくれました。

セトリとバンドメンバーについては下記によくまとまっています。バンドメンバーで特筆すべきなのはサーフコースターズの中シゲヲがいたこと。

サーフコースターズはMoonridersの鈴木慶一とYOUがMCをつとめていた勝ち抜きバンドバトル番組「ゑびす温泉」出身ですね。久しぶりに名前を見ました。確か最初のころはMoonridersの白井良明がプロデュースしていたんだよなぁ。CASCADEとか、えびす温泉出身バンドはけっこう白井良明プロデュースが多いですね。

閑話休題。

年越しの余韻に浸っていたらあっというまに3日。新年らしく昨年の振り返りと今年の抱負を書いておきたいと思います。毎年こういう記事を書いています。昨年の記事はこちら。

2021年は凄く「書きたい熱」が高かった。記事数も多かったですね。振り返ってみるとコロナ禍で外に出れなかったのが大きい。それに比べると2022年は投稿頻度は落ちています。アルバムレビュー(1枚のアルバムを聴きながら1曲1曲レビューしていく)を2021年から約1年間続けてみて、「ちょっと分析的に聞きすぎるスタイルだな」と思ったのもあり、2022年はもっと気楽なスタンスで聞くようになりました。具体的にはBGMとして一通り流してみて、気に入ったアルバムだけリピートする、的な聴き方。アルバムレビューの時はヘッドホンで1枚のアルバムに向かい合う(聴きながらレビューを書く)というスタイルだったのですが、BGMとして流すようになってから「ふとした時に耳が止まる」とか「シチュエーションによって沁み方が違う」みたいな当たり前の感覚を再発見したり。

2022年の夏ごろから「アルバムレビュー」をやめて「週刊プレイリスト」にしました。「今週聴く予定のプレイリスト」を毎週金曜日(世界的なアルバムリリースは毎週金曜日なので、金曜に新譜がストリーミングサービスにアップされる)にまとめ、一通り聞いてみて感想を書く、というスタイル。「アルバム1枚1枚を聴き込む」スタイルから変化しました。

プレイリストを2か月ほど続けてみましたがプレイリスト全部にコメントを書いていくのは1枚1枚に対する理解度が薄いし、読み手からしても追いきれないということでスタイルを変えて「1週間3~4枚程度」を目安に「おススメの新譜」だけを紹介する頒布会スタイルに変化。

週に数枚のおススメを聞いていくスタイルはけっこうしっくり来ているので、今年はしばらくこれで行こうと思います。

こうしたスタイル変遷の中で「自分がなんでブログを書いているんだろう」と改めて考えることもありました。どういう内容にすれば一番楽しめるんだろう。やっぱり原点としては「書きたいから書く」んですよね。音楽友達と音楽の話をすると楽しいじゃないですか。メタルとかましてやワールドミュージックについてはなかなか語れる場がないから「書きたいことを書く」ためにブログをスタートしたんです。

これがnoteの最初の記事。「Bloodywoodってすごいバンドを見つけた!」という熱量だけで書いたんですよね。今年はこの原点に立ち返って「書きたいことを書く」ブログをやってきたいと思います。

ただ、同時に3年(今年の5月で丸4年)以上ブログをやっているとどうしても「メディア運営の視点」みたいなものも生まれてきます。ありがたいことにこのブログには数十人ぐらいの固定読者がいらっしゃる気がしています。それってメディアとしてはかなり小さくても、音楽仲間のコミュニティとしては十分な規模じゃないですか。もともと音楽仲間との飲み会の話のネタのつもりではじめたブログなので、じゃあそうした「音楽仲間たち」にどうすれば面白がってもらえるか。「わかるわー」と思ってもらえたり「いい情報を得たわー」と思ってもらえるような内容を書こうと心がけています。

あとは時々、音楽仲間コミュニティを超えて多くの人が見てくれる記事が生まれたりもします。noteの公式まとめ(音楽 記事まとめ)に選ばれるとバズりやすいんですが、公式まとめ取り上げられなくても「普段見てくれている人より広い層に届いているな」と思う記事はときどき生まれるんですよね。たとえば下記の3つ。

こういう「コミュニティの外に届く記事」を書くときは少し外向きのことも意識します。このブログの紹介のところに「ワールド・ミュージックとヘヴィ・メタルを中心に好きな音楽について書いています。」と書いてある通り、メタル(と一部ワールドミュージック)のブログメディアとしての自覚というか。やっぱりメタル系の情報ってたとえばJ-POPとかに比べると日本語web空間には少ないですよね(ワールドミュージックはもっと少ない)。そうなると、数少ないメディアの一つとして「これは僕が記事にしないと誰も書かないだろう」と思うものの発信もしていこうと思います。webにログを残すことって大切だと思っています。数百年後に風俗研究資料とかになりえるかもしれないじゃないですか。やっぱり一次情報、(今の時代を生きている)当事者情報って重要なんですよ。そんな気持ちで「これを日本語空間に残しておきたいな」と思ったことも書いていこうと思います。

ヘヴィ・メタルへの決意を込めた書き初め

最後に。去年の元旦に「全音楽史」を考えてみたい、と書いていたんですが実は全音楽史をまとめているプロジェクトを見つけました。「Encyclopedia of Popular Music of The World」というシリーズが海外の出版社から出ていて、これが凄い情報量。ロシアとソヴィエトに関する部分がネットで無償公開されているのですがこれだけでおなかいっぱいの情報量です。で、僕が取り組むテーマとして「全音楽史」は広大すぎるなということで今年は「ヘヴィ・メタル史」の記事を書きたいなと思っています。

多少雑駁ながら新年の抱負でした。今年も良いミュージックライフを。

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