2024年の【タイフェスティバル大阪】はなぜ開催されないのか
「日本全国から100名以上に集まってもらいたい」
僕のYouTubeを観てくださっているみなさんに東京へ集まっていただき、顔を合わせ交流し、繋がってもらうことを目的とした東京オフ会。
【西尾乃宴 2024 in Tokyo】と銘打った東京でのオフ会は参加者100名を超え、西尾史上もっとも大規模なイベントになりました。
オフ会の様子を紹介した記事はこちらです。
開催日程は5月18日(土曜日)。
なぜこの日程にしたのかといえば、「タイフェスティバル東京」の開催日に合わせようと画策したためです。
「タイフェスティバル東京」に初めて訪れたのは2015年のこと。
当時、Gダイアリーの編集長だった僕は、運良く会場内でスペースを借りることが出来たことをいいことに、そこでせっせとバックナンバーを販売。
「タイフェス会場内でGダイアリーを手売りする」という暴挙を編集長自らが実践し、会場でその姿お披露目した伝説の日です。
結局それが最初で最後の訪問となったわけですが、ひさびさに会場の熱気を感じたいと思い、2024年の開催日を推測し、それに合わせてオフ会を開催しようとしたわけです。
そして予測したのが5月18日。
ところがどっこい、蓋を開けてみたら「タイフェスティバル東京2024」の開催日は5月11日と12日でした。
見事撃沈でございます。
2024年のタイフェスティバル大阪はどうなった?
2000年に初開催し今年で24回目を迎えた「タイフェスティバル東京」。
近年では開催2日間での総動員数が20万人や30万人といわれるまでに膨れ上がり、タイ関連の中ではもっとも成功したイベントになったといっていいでしょう。
タイフェスの熱気は東京から各地に飛び火し、名古屋や大阪、仙台、福岡でも開催されるようになりました。
2024年の開催地として執筆時点で決まっているのは、すでに開催終了した東京や名古屋のほか、6月15日、16日開催の仙台、8月10日、11日開催の福岡です。
ここまで読んでお気づきでしょうが、今年は大阪でのタイフェスティバルが予定されていません。
調べたみたところ、2023年は大阪でのタイフェスティバルは開催されていました。
昨年で20回を迎えたそうなので、大阪での初開催は2003年なのでしょう。
2023年開催の場所は京橋駅前特設会場、入場料として500円が設定されています。
そもそも有料のタイフェスティバルってのも珍しい。
2024年に開催されれなかった要因は、昨年のタイフェスが理由なのだろうか。
東京でのオフ会で日本に滞在しながら、タイフェス大阪について考察していたのですが、ちょうどそのとき、タイフェスティバルについて詳しい方と食事をする機会に恵まれました。
各地タイフェスティバルの主催者
その方はタイと関わりを持って数十年という大先輩だったので、食事の際、タイフェスティバル大阪についてずばり訊いてみました。
「今年はなぜ大阪でタイフェスが開催されなかったんですか?」
「大阪以外のタイフェスは民間が主催しているけど、大阪は総領事館が主催しているからねぇ」
各地タイフェスティバルの主催が関係あるのか…、。
そこで東京、仙台、名古屋、大阪、福岡での主催や後援を調べてみました。
タイフェスティバル東京
主催 :第24回タイフェスティバル東京実行委員会
後援: 外務省
タイフェスティバル名古屋
主催:タイフェスティバル in 名古屋 実行委員会
後援:愛知県/名古屋市/名古屋商工会議所/愛知県国際交流協会/タイ王国大使館/タイ王国大阪総領事館商務部/タイ王国名誉総領事館(名古屋)/タイ国政府観光庁大阪事務所/タイ国際航空
タイフェスティバル仙台
主催:タイフェスティバルin仙台実行委員会
共済:仙台市
後援:仙台タイ経済友好協会/タイ王国大使館/タイ国政府観光庁/宮城県観光連盟/宮城県など
タイフェスティバル大阪
主催:タイ王国大阪総領事館
共催:TSP太陽株式会社/タイ国政府観光庁大阪事務所/タイ国政府貿易センター大阪タイ投資委員会BOI大阪事務所/タイ国際航空/バンコク銀行大阪支店
後援:大阪市、大阪府
タイフェスティバル福岡
主催:在福岡タイ王国総領事館
共済:タイ王国観光庁福岡事務所、タイ貿易センター
大阪は2023年開催分、そのほかは2024年開催で開示されている情報となっています。
民間企業が主催として入っていないのは大阪だけではなく福岡も同様でした。
これを見て気になったのは、東京、名古屋、仙台の主催で統一された「タイフェスティバル実行委員会」という名称です。
タイフェスティバル大阪はどうなるのだろうか
民間企業が入っているはずなのに会社名が表記されていないのは、表記することで広告としての効果が生まれてしまい、「タイ王国」のイベントとしてはちょっとマズいんじゃないかという判断なのかもしれません。
仙台と名古屋は分かりませんでしたが、タイフェスティバル東京の主催を担っている1社は、イベント制作などを請け負っている「TSP太陽株式会社」です。
コーポレートサイトを見ると、タイフェスティバル東京に携わったことを明記しています。
TSP太陽株式会社は、2023年のタイフェスティバル大阪で共催を担っています。
それ以前のタイフェスティバル大阪ではどうだったか。
コロナ前の2019年開催は以下の主催や共催でした。
主催:タイ王国大阪総領事館
共催:タイ国政府貿易センター大阪、タイ投資委員会大阪、タイ国政府観光庁大阪事務所、タイ国際航空
後援:大阪府、大阪市
2019年以前は調べていないので憶測になりますが、タイ王国大阪総領事館が民間のイベント制作会社と共催したのは2023年が初めてだったのでしょう。
そこで合点がいったのは、2023年大阪開催の「入場料500円」です。
タイ王国大阪総領事館だけで主催し民間企業を入れていなかったら、入場料を徴収するという発想はなかったはず。
民間企業が共催として入ったからこそ彼らが収支予想をし、入場料500円を弾き出したのだと予想できます。
TSP太陽株式会社のコーポレートサイトを見ると、タイフェスティバル大阪についての記載がありました。
共催で苦戦を強いられたことが書かれていますので、抜粋しておきましょう。
話をかなり戻します。
冒頭で紹介したタイと関わりを持って数十年という大先輩から、このようなお話も聞きました。
「2023年のタイフェス大阪は、入場料がかかったうえ2日間とも雨だったので客入りがかなり少なかった」
どれほど少なかったのだろうか。
主催者から動員数が発表されていないし、私は現地へ足を運んでいないため、会場で動画を撮影したびーむ先生のYouTubeで確認してみました。
確かに「熱気あふれる」といった表現をできるようなイベントには映らない。
TSP太陽株式会社のサイトでは「想定の3分の1だった」ことが明かされています。
【憶測】2024年のタイフェスティバル大阪はなぜ開催されなかったのか
話を聞き、自分なりに調べた結果を踏まえ、ここからは私の勝手な憶測を以下で展開していきます。その点を理解してお読みください。
タイ本国からイベント資金として調達してもらえるのは、全費用の10分の1。
かなり苦しい運営が予想される中、TSP太陽株式会社は共催として本案件を受託。
資金不足を補うための手段として、タイフェスティバルでは珍しい課金制を採用することにしました。
入場料をとることで動員数は減るでしょうけど、仮に5000人が来場すれば250万円の収益が見込めます。
実質的に収支を弾いていたであろうTSP太陽株式会社からしてみれば、大きな収益です。
資金不足の中、苦肉の策として採用した課金システムだったでしょう。
ところが当日は雨天により動員数は予想の3分の1に。
さて。
僕の勝手な憶測をもとに、今年のタイフェス大阪が開催されなかった原因を考えていきます。
これも勝手な憶測です。
:昨年の開催がかなり痛手になったため、TSP太陽株式会社が受託しなかった。
:TSP太陽株式会社に代わる会社が見つからなかった。
:タイ側からの資金が開催にまったく見合わないほど少ない。
:①から③のすべてが原因。
僕の憶測では、1から3のすべてが絡み合った結果、開催に至ることが出来なかったのかと思っています。
僕は大阪生まれ大阪育ちですので、2025年は「タイフェスティバル大阪」は頑張って開催してほしい。
もし、「タイフェスティバル大阪」の開催が今後厳しいようでしたら、僕が個人的に大阪でタイのイベントを立ち上げようかと思っています。
いや、「タイフェスティバル大阪」が開催されることになってもやりたい。
これは本心から思っていて、すでにイベント名なども考え中です。
実は今年、他タイフェスで参加させてもらうことになったので、ここでフェス運営を勉強し、開催を目標に進んでいきます。
他タイフェスでどのように参加するのかなどは、僕が運営している「タイ王国研究所」で随時お知らせしています。
ご興味がありましたらご参加いただき、応援してもらえればめっちゃ嬉しいです!
▶︎noteメンバーシップ「西尾康晴 タイ王国研究所」
https://note.com/yasuharu_nishio/membership