【中日】梅津晃大投手の収穫と課題 プロ野球人生を左右する2025年飛躍のヒントとは ~9/27~
◇9月27日 巨人3-1中日(東京D)
8月12日以来の先発となった中日・梅津晃大投手。
5回までスコアボードに「0」を並べ、結果的に5回1/3を2失点と試合は作りました。
プロ6年目の今季は、ここまで13試合に先発して2勝7敗、防御率4.11。
入団当初から期待された梅津投手の収穫と課題は、プロ野球人生を左右する来季に繋がります。
今季の収穫と課題
梅津投手は昨季、トミー・ジョン手術から復活。今季の目標は、故障なく1年間投げきることだと思われました。
そして、2軍調整はあったものの目標は達成。肌寒かった春から9月末まで、無事にシーズンを過ごしたことに収穫があります。
もちろん、成績や登板内容をみれば、改善の余地はいくらでもあります。四球が絡み、調子が悪いとお手上げ状態になることは、今後の課題です。
先発ローテーションの一角として期待したいものの、計算できる投手になるには殻を破る必要があるでしょう。
一方で、梅津投手が投じる球を1球1球切り取ってみれば、エースの素質を持っていることが分かります。
入団当初から期待される部分は変わらないだけに、今季も課題を残しました。
飛躍のヒント詰まったVS浅野翔吾選手
この日、梅津投手の現状を示し、飛躍へのヒントが詰まった場面がありました。
6回裏、1点を先制され、なおも1死満塁のピンチで打席には巨人・浅野翔吾選手。
巨人打線を5回まで抑えてきた150キロ超の直球が捉えられ始めた頃、3球連続スライダーを投じてカウント1-2と優位に。
ただ、ここから浅野選手が粘り、梅津投手にも力みが生まれる悪循環。直球がワンバウンドし、フルカウントになりました。
ボールも許されない状況で、バッテリーが選択したのは直球。この日、梅津投手の好投を支えていた球で力勝負を挑みました。
結果は、押し出し四球。152キロの直球は無情にもボールゾーンにいきましたが、意図が分かり、抑える可能性も十分にあった前向きな結果でした。
しかし、ここで抑えられていれば、梅津投手の殻が1つ破れる場面でもありました。
収穫と課題がみえた一戦。
来季はプロ7年目、28歳のシーズン。大型右腕が花を咲かせるか、それとも蕾のまま終わるのか。球団が判断を下すシーズンが始まります。