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イキってる、イケてる

世の中には、イケてるなーと思われる人と、逆にイキってるなーと思われる人で分かれる気がする。それが、似たような事をしているにも関わらずである。

例えば、学生時代の仕切り役。ある奴は、あの人は人の嫌がることを率先してやっている頼もしい人間だと思われるのに対し、ある奴は、全然まとめられないくせに、イキって前に出てきやがってと無視される人がいる。また、女の子の口説き方にしても、あの人に口説かれたら、それは落ちますよーと思う人もいれば、あいつに口説かれるのは、マジ勘弁、自分の顔を鏡で見て出直してこいと思われる人もいるのである。これが、世の中の怖い所。自分イケてるだろと思っての行動でも、あいつイキってるなーと周りから冷めて見られてしまうことがある。

そんな事を「電気グルーブ」を見て思うのである。電気グルーブの音楽をジャンルで分類すると、謂わゆるテクノ、エレクトロに分類される。僕の中の、この手のジャンルのイメージは、イキってるなのである。ヤンキーが、大音量で流す、ズンチャズンチャした音楽というイメージがある。ただ、うるさいだけの若い人の音楽というイメージだった。だからか、電気グルーブという名を知ってはいたが、彼らの曲を聴くということをしようは、今までしなかった。

だが、たまたま見たyoutubeの動画で、意外にもカッコいいというイメージを抱いた。

かっこいいと思わせる要因は、彼らの意識にあると感じた。それは多分、好きなことを追求しているというだけで、人に良いように見られようという媚が彼らから全く感じられないからであろう。実際、彼らの代表作である「vitamin」は、当時では珍しい収録曲の半分はインストという形式で制作しており、当時のレコード会社とは、大変もめたらしい。それでも、周りに合わせるのではなく、自分達の好きなようにやっていくという所にイケてるを感じる。

自分をイケてるように見せかけるのが、イキってるということであり、自分の好きなことを周りの目を考えずに追求するのが、イケてるに繋がる。

こんなこと考えてる時点で、僕はもうイキってる部類なのかもしれない。でも、そんなこと考えてたら、キリがない。僕は僕で、気ままにやっていこう。

ちなみに、Flash PaPa MENTHOLの電気ビリビリは、本当に最高なので、ぜひ聴いて欲しい。


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ムムム。