【生徒発信】PBL(コラボ・ラボ)〜安田女子中学校オープンスクール・プランクトン体験講座の報告〜
安田女子高校STEAMコースは、2021年4月に新設されたコースです。
コースの特徴の一つが、週に4時間おこなっている「PBL(Project Based Learning)」という授業です。第二期のPBLは、2022年11月から2023年10月までの予定でSTEAMコースの一期生・二期生の2学年を対象に実施しています。
今回は、コラボ・ラボで京橋川クリーンプロジェクトのグループが企画・運営し、2023年9月2日(土)に実施した体験講座の報告をします。
◇安田女子中学校OSの体験講座
今回の第3回安田女子中学校オープンスクールでの体験講座は、「ミクロの世界をのぞこう!!~myプランクトンづくり~」です。
体験講座の内容は、以下の通りで、約35分のプログラムでした。
・オープニング
・プランクトンの観察
・おゆまるでプランクトンづくり
企画・運営のメンバーはコラボラボ・京橋川クリーンプロジェクトの高3:2名と高2:3名が担当しました。そして、サポーターとして高1:4名が加わりました。また、普段からプロジェクトのご指導をしていただいている、岩国市ミクロ生物館の末友靖隆館長にもご協力いただきました。
◇オープニング
オープニングでは、以下のことを参加いただいた親子に説明しました。
・PBLで、京橋川でとれたプランクトンを検索表にして小学生に模擬授業をしたこと
・プランクトン(水の中を漂っている生物全般であること)の説明
そして、「クラゲはプランクトンの仲間か?」というクイズもおこないました。参加者に聞いてみたところ、仲間じゃないと思う人が多数でしたが、正解は「クラゲもプランクトン!」です。大きさはあまり関係ないんですね。
◇プランクトンの観察
まずは実際にプランクトンを見てみよう!ということで、用意していたプランクトンを顕微鏡で見ました。
プロジェクトメンバーが作成したプランクトン検索表から、顕微鏡で見つけたプランクトンがどれかを熱心に探している様子が印象的でした。
どんな生き物が見つかったか発表してもらったところ、イカダモやクンショウモの名前があがりました。そして、新しく購入したカメラ(※)を取り付けた顕微鏡を使って、スクリーンに拡大して映したプランクトンの映像をみんなで見ました。【※:このカメラは、公益財団法人 マツダ財団からの助成金によって購入いたしました。ありがとうございます。】
◇おゆまるでプランクトンづくり
おゆまるは百円ショップでも販売しているプラスチック粘土で、温めると柔らかくなって変形させることができます。
そして、今回つくるプランクトンはクラミドモナスといい、水質改善に活用できないかとプロジェクトで培養している(育てて増やしている)プランクトンです。クラミドモナスは、鞭毛を平泳ぎのように動かして移動しています。
参加者に用意された材料を使って、クラミドモナスをつくってもらいました。おゆまるをお湯の中に入れてあたためて、土台を作っていきます。お湯は熱いので割り箸を使うなど、火傷に注意が必要です。緑のおゆまるや赤いおゆまるを加えながら、丸く形を整えたり触覚をさしたりと、とても集中していらっしゃいました。
完成したクラミドモナスは、個性があふれていて、とても素敵なものができあがりました。
◇参加者へのインタビュー
終了後に、参加者へインタビューしたところ、
・楽しかった。
・プランクトンを作るのは、そんなに難しくなかった。
・面白かったです。
・校舎がきれいでした。
と、うれしい感想をいただきました。
◇実施後のふり返り
体験講座が終了して、今回の体験講座を運営・サポートしたSTEAMコースの生徒で、ふり返り会を実施しました。
<プロジェクトメンバーの感想>
・クラミドモナスについてわかってほしいという思いで授業をしました。
・楽しくわかりやすくクラミドモナスやプランクトンについて学んで欲しくて、今回初めておゆまるで作ってもらいました。
・検索表や授業で使ったプリントについては、小学生にも分かりやすいように漢字やひらがな、イラスト、文章を工夫しました。
・おゆまるでのクラミドモナスづくりは、夏休みから準備していたから、来てくれた人が笑顔で帰ってくれたことが一番嬉しかったです。
・みんなでワイワイしながら楽しい空間でやってくれてて嬉しかった。
<サポートメンバーの感想>
・参加者が楽しそうに作っていて、自分たちも楽しかったです。自分もプランクトンについて知識が深まったので、とても良い体験が出来ました。
・自分から話しかけることが難しかったけど、講座の様子をたくさん写真に撮ることができました。
・最初は自分から話しかけるのが難しかったけど、途中からだんだん慣れてきて、私たちも楽しめました。
・オープンスクールの手伝いは初めてで分からないことだらけだったけど、先輩たちが役割分担してくれたおかげでお手伝いができ、小学生とも関われてよかったです。
■ 執筆者:安田女子高校 STEAMコース・三期生(高1)
文章担当:ゲーム、特にスプラトゥーンが好きです。
写真撮影担当:音楽を聴くことが好きです。
■記事責任者:STEAMコース主任