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【卒業生note】卒業生から母校への手紙 vol.2-4

 2024年3月1日、安田女子高校STEAMコースから一期生が卒業し旅立っていきました。その卒業生からの母校への手紙、第二弾をお送りしています。
 今回は東京に進学したさとうきびさんからのパート4。とうとう最終回?




◇STEAM生でよかったこと

 学部内の親睦を深める目的で、学部のガイダンスの中にアイスブレイクが組み込まれていました。予定表でそれを見た時の感動は忘れません。
 2回アイスブレイクが設けられ、そのうちの1回はストロータワーチャレンジでした。脳内は「あ〜〜〜それやったことある〜〜〜!!!!」の連続でした。チームのメンバーと協力する時、「あの人はあれをやってるから私はこれをやろう」といったように自分でやるべきタスクを見つけることができるようになっていて、STEAMコースで色々チームワークをやっていてよかったなと思いました。最終的に15チーム中で2位をとることができて嬉しかったです。
 周りにとって初めてのものはすでに私は経験しているという認識を持てるのはSTEAMで色んなことを経験したからこそだと思います。

ストロータワーチャレンジ

 また、高校3年間を通して何事でもまず「面白そうだから」やってみようと思えるようになったので、入学してから色々なことに挑戦しています。実はこの企画【編集者注:卒業生note】のお誘いのメールにも「え、面白そう。やる」というニュアンスで返信したりしています。(笑)
 現在は、マイナビさんが主催している「課題解決プロジェクト」に参加して、プレゼンテーションに向けて初対面の人達と協力しあっています。
 じゃんけんに負けてリーダーになってしまいましたが、これまでの経験を思い出しながら頑張っています。
 実際にプレゼンをしていて思ったのは、高校時代に何度もプレゼンの機会があったことが強いアドバンテージになっていることです。その分驕ることなくプレゼン力はもちろん人前で自信を持って聞いている人を楽しませられる話術も磨いていきたいと思います。

 STEAMの活動を通して、仲間を尊重し協力しあうという力が人よりもついているんじゃないかと思う節をいくつか見つけることができ、自分で自分に感動しています。私すごい。

☆がんばれ後輩!

◇私の入試の話

 参考になるかは分かりませんが、私の入試の話をしたいと思います。
 私は推薦入試【編集者注:総合型選抜】で合格を勝ち取ったわけですが、大きくプレッシャーを感じたのは夏休みでした。一次試験は分厚い本の一節(それでも長い)の要約と自分の考えをまとめるというレポート課題で、夏休み中にある程度内容を固めておく必要がありました。ですが本の内容は専門用語ばかりで理解できない、だから「どうまとめたらいいか分からない、自分の意見?知るか!!」といった感じで頭を抱えていました。もし推薦が駄目になっても良いように並行して一般入試や共通テスト対策の補習にも参加し、模試の結果を見ては上がらない成績に苦悩する日々でした。そんな中で、「こんなに作文が書けなくて考えるだけで時間が過ぎるなら推薦を諦めて今からでも一般の勉強に力を入れた方が良いのでは…?」という考えが頭をよぎり、「それじゃ仕方ないか〜、じゃあ一般に向けて頑張ろうね」といった何かしらの諦める理由が欲しくて、その時副担任だった先生に話を聞いてもらったりもしました。(笑)
 ですがその先生に、「その学部で学びたい理由もちゃんと言葉にできるなら大丈夫だ!」と背中を押してもらい、「図書館の司書の先生を頼るといいよ」とアドバイスまでいただいて諦めずにやり切ることができました。先生、あの時は大変お世話になりました!!!!!!!!
 二次試験の面接では、面接指導の先生(大人気)に話し方や身振り手振りなどを教えてもらいました。予約が取りづらかったので、朝早い時間に見てもらっていました。その傍らで予想される質問に対する回答を考えたり、普段の授業でお世話になっている先生や全く関わりのない先生、そして友達に面接の練習をお願いして回ったりしました。
 試験当日は一瞬志望理由が飛んだりと小さなハプニングがあったりしましたが、沢山練習していたお陰か割といつも通りに話すことができました。学部とあまり関係のある活動をあまりしていなかったからかSTEAMについてはあまり深掘りされませんでしたが、活動を通してどう成長したかといった質問はされました。
 そんなこんなで合格発表の日は昼休みに面接練習を手伝ってくれた友達と一緒に自習室に隠れて合格発表サイトを見ました。(笑)【編集者注:後輩の皆さん、これは見習わないように!(苦笑)】

 余談ですが、受験日前日に東京に行ったので、挨拶と合格祈願のために明治神宮にお参りに行きました。その時引いたおみくじには、「何があっても落ち着いて」というニュアンスの内容が書かれていて少し焦りました。(笑)
 当日は鉛筆の音が少々うるさい子と着物で受験に来た子に挟まれていたので色んな意味で心が乱されました。(笑笑)

 大学の選び方について一つ言えるのは、偏差値に囚われないでほしいということです。
 受験関連のSNSの投稿には、この大学に入れば将来安泰だとか、このくらいの偏差値ある人いいよね、とか、とにかくいい大学、偏差値の高い大学に行った方がいいよね、という投稿が多く見られます。そして次第に、じゃあそうでない大学に行ったら将来大袈裟に言ってしまえば底辺になってしまうんじゃないか、というような莫大な不安を感じるようになります。この時期は特に受験よりはるか先を見てしまうことが多い人、いると思います。実際私もそうでした。
 受験が終わった瞬間、偏差値というのはどうでもよくなります。大学生活が楽しければ、学びたいことが学べればそれでいいと思います。大学は偏差値で決めるものじゃないですよ。
 先輩に聞くという集会で話を聞いた時、ユニバにいきたくて阪大に行ったという先輩がいましたが、私はそれでもいいと思います。


【編集者より】
 またまた長くなってきたので、第二弾のパート4はここまで。第二弾はあと少しで終わりです。次回は本当に最終回の予定・・・お楽しみに。


■ 執筆者:STEAMコース1期生・さとうきび
髪を染めたくてもいろんな事情があり、なかなか染められないでいるSTEAMコース1期生のキラキラ(?)シティーガールです。
主婦のお財布にやさしい鶏胸肉をよく買うので、色んな調味料を適当に入れて色んな味付けのサラダチキンを作ることにハマりました。今のところ、失敗はなく全部美味しく作れています。
カラオケによく行くようになりました。機種はDAM派です。

■ 責任編集:安田女子高校STEAMコース主任(4年目)
教員歴24年(理科と情報、専門は物理)。
趣味は読書、好きなことは謎解き、好きな食べ物は粒あんです。


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