MotoGP2024 第17戦オーストラリアGP
MotoGPスプリント
ポールはマルティン。2番グリッドにはマルク、3番グリッドにはアプリリアでのラストレースが迫るビニャーレス。マルティンが好発を決める一方でマルクは1コーナーを大きく回り8番手まで順位を下げます。対して、ビンダーは11番グリッドながら7つポジションアップで4番手に。マルティンが快調に飛ばし離れた2番手争いはバニャイアとベッツェッキ。5周目には4番手を走行していたマルクがファステストラップを記録し、6周目に入った直後にベッツェッキをパス。この周にはザルコとアレックス・マルケスが転倒。2番手争いはバニャイアとマルクの構図になり、8周目にマルクが2番手に浮上。バニャイアはそのままバスティアニーニにも交わされてしまいます。この周ではホームグランプリだったミラーが転倒。そうこうしている間にマルティンは後続に3秒強差をつけ悠々一人旅。残り3周を切り、4番手のバニャイアはベッツェッキとビニャーレスにもつつかれ始めます。12周目の1コーナーでビニャーレスがベッツェッキをパスした瞬間、スリップに入り引っ張られてしまったかベッツェッキがビニャーレスのリアに激しく突っ込み共に転倒。2人とも激しく転がり、ベッツェッキは数秒起き上がれませんでした。久々に血の気が引くクラッシュでしたね… ビンダーも4コーナーで転倒。結局上位はマルティンが逃げ切り、2位にマルク・3位にバスティアニーニが入りました。
MotoGP 第17戦オーストラリア スプリント決勝
優勝 ホルヘ・マルティン🇪🇸(プラマックドゥカティ)
注目選手🏍
2位 マルク・マルケス🇪🇸(グレシーニドゥカティ)
3位 エネア・バスティアニーニ🇮🇹(レノボドゥカティ)
応援選手🔥
DNF マーベリック・ビニャーレス🇪🇸(アプリリアレーシング)
Moto3
ポールは3戦連続のオルトラ。2番手にベイヤー、3番手にアドリアン・フェルナンデス。ホールショットはオルトラをかわしてムニョス。2周目にはネパがトップを奪うも、予選でのスロー走行でダブルロングラップペナルティ。先頭からはケルソ・ムニョス・オルトラ・アロンソ・アドリアン・ピケラスと続きます。ネパはダブルロングラップペナルティ消化で19番手まで順位を下げるものの、ファステストラップを記録し前を追います。5周目には第2集団が前に追いつき先頭集団は13台の大所帯に。ストレートエンドのブレーキングで古里が一時2番手に浮上。ネパは一時先頭のケルソまで2秒差の15番手につけましたが、チームメイトのカラーロに追突され、カラーロはリタイア、ネパも17番手に順位を落とします。先頭集団はさらに大きくなりケルソまで17台での争いとなり、ネパは再びトップから1.5秒差の13番手まで挽回を見せます。12周目には4コーナーでピケラスに引っ掛けられたベイヤーがオルトラと共に転倒。ここでのピケラスの突っ込みは非常に良くなかったです。13周目には山中・鈴木・古里の3選手が6.7.8番手に続きます。15周目1コーナーで山中は一時3番手に浮上。17周目にはチャンピオンが決定しているアロンソが先頭。ネパも5番手まで順位を上げて来ていましたが、残り4周の4コーナーでブレーキングミスし、12番手まで落ちてしまいました。残り2周でアロンソはペースをあげて後ろをジリジリ引き離します。ムニョス・オルガド・アドリアンによる2位争いはオルガドに軍配。優勝アロンソはシーズン11勝目、2位オルガド、3位アドリアン、ネパは最終的に4位まで挽回してきました。ダブルロングラップペナルティが悔やまれますね〜。表彰式では、アロンソが27年前のロッシのパフォーマンスをオマージュして頭を包帯ぐるぐる巻きにして登場したのも話題になりました。
Moto3 第17戦オーストラリア 決勝
優勝 ダビド・アロンソ🇨🇴(CFモトアスパー)
2位 ダニエル・オルガド🇪🇸(ガスガステック3)
3位 アドリアン・フェルナンデス🇪🇸(レオパードレーシング)
応援選手🔥
7位 古里太陽🇯🇵(ホンダチームアジア)
注目選手🏍
DNF コリン・ベイヤー🇳🇱(ハスクバーナインタクトGP)
Moto2
予選1位はアルデゲル。早ければこのラウンドでチャンピオン決定の可能性がある小椋は9番グリッドから巻き返しを狙います。ホールショットはカネット、小椋も好発を決め5番手まで浮上する中、スタート直後の2コーナーでフォッジャとディクソンが絡み転倒。3周目4コーナーでミスがあった小椋は、アルボリーノにパスされ6番手に後退。ロングラップペナルティをゴンザレスが消化している隙に小椋は4番手まで挽回します。7周目時点で、前を争うカネット・アルデゲル・ロペスの3台は4番手の小椋に3秒の差をつけました。8周目最終コーナーでアルデゲルがカネットをパス、続けて9周目1コーナーでロペスもカネットをかわし2番手に浮上。レース周回の半分を終え、2番手集団では先頭に立っていた小椋パスした地元オーストラリア人のアジアスが4番手に浮上し前を追います。トップのアルデゲルはファステストラップを記録し2番手のカネットを引き離しにかかりますが、カネットも9周目でオールタイムラップレコードを更新する走りで食らいつきます。後方では小椋はバルタスに抜かれ6番手に後退。前2台がファステストラップを連発してマッチレースを展開する中、3番手のロペスは3秒後ろに置かれ始めました。17周目にカネットが再びアルデゲルをかわし先頭に。小椋もバルタスを抜き返し5番手に戻ります。18周目2コーナーで佐々木が残念な転倒。残り3周で3番手を走っていたロペスがまさかの単独転倒。4番手を走っていたアジアスには、母国ラウンドで初表彰台のチャンスが巡ってきました。ラストラップは最後の最後までアルデゲルとカネットの熾烈な優勝争いが展開。制したのはアルデゲル、カネットは2位。3位にはルーキー、地元ラウンドで初表彰台獲得のアジアスが入りました。小椋も4位フィニッシュで、ポイントランキングは2番手とのリードを65に広げました。
Moto2 第17戦オーストラリア 決勝
優勝 フェルミン・アルデゲル🇪🇸(スピードアップ)
2位 アロン・カネット🇪🇸(ファンティック)
3位 セナ・アジアス🇦🇺(ハスクバーナインタクトGP)
注目&応援選手🏍🔥
4位 小椋藍🇯🇵(MTヘルメッツMSI)
MotoGP
前日のスプリント決勝でビニャーレスに追突してしまったベッツェッキにはロングラップペナルティが課せられてしまいましたね。回避しようがないシーンだったので残念です。スターティンググリッドではダブルウィンを狙うマルティンがポール。マルクがスタートで大きくホイールスピンして姿勢を乱しポジションを下げる中、ホールショットはマルティン、2番手以降にベッツェッキ・バニャイア・モルビデリ・ビンダーが続きます。5周目にベッツェッキが転倒。マルク・マルケスは、6周目の1コーナーでモルビデリをパスし3番手に浮上。リプレイによると、マルクのホイールスピンの原因は自身の捨てシールドを踏んでしまった事だったみたいですね。数年見てきましたが実際に捨てシールドを踏んでスピンなんてのは初めて見ました笑 バニャイアとマルクが2位争いをする中、12周目には前を走っていたマルティンとの差も詰まってきて、3台での優勝争いに。バニャイアが一旦マルティンの前に出るも、抜き返されたところをマルクにもかわされ3番手に後退。前2台のペースについていけず、バニャイアは2秒ほど置かれた3番手に。対するマルクは果敢にマルティンを攻め立て、ラスト4周でミスが出たマルティンを差し先頭に立ちます。翌周の前半で再び順位が入れ替わる場面がありましたが、結局マルクが抑え切り今シーズン3勝目をマーク。小差の2位にマルティン、3位にバニャイアとなりました。
MotoGP 第17戦オーストラリア 決勝
注目選手🏍
優勝 マルク・マルケス🇪🇸(グレシーニドゥカティ)
2位 ホルヘ・マルティン🇪🇸(プラマックドゥカティ)
3位 フランチェスコ・バニャイア🇮🇹(レノボドゥカティ)
応援選手🔥
8位 マーベリック・ビニャーレス🇪🇸(アプリリアレーシング)