ハイパーインフレ~日本で起こる可能性は?~
今回は「ハイパーインフレ」について解説していきます!
おさらい~モノの価値の決まり方~
まず、現在のお金の価値はどのように決まっていたでしょうか?
昔は金本位制で、同じ価値の金と交換できるから、価値を保障されていました。
しかし、現在は不換紙幣のため、金の裏付けがありません。
その価値の決まり方は、国がモノとの交換を保証しているので、「交換できるモノの価値=お金の価値」です。
お金とモノの価値はバランスしていて、それぞれの量が一つあたりの価値を決めるのです!
例えば、A国という国があり、その国にはお金100万円と魚1万匹が獲れたとします。
では、A国の魚1匹の値段はいくらでしょう?
「100万円 ÷ 1万匹 = 100円」
ですね!
では、1匹あたりの値段を1000円にするにはどうしたらいいでしょう?
魚が1,000匹になるか、お金を1000万円にすればなりますね!
小学生レベルの算数がわかれば理解できるはずです!
もちろん、現実の経済ではここまで単純ではないですが、めっちゃ大雑把に見れば、今のお金とモノの関係が成り立つのです!
ハイパーインフレの定義
それでは本題に入りましょう!
そもそもハイパーインフレの定義はなんでしょう?
定義は2つに分かれています。
経済学者のフィリップ・ケーガンの定義によれば、毎月のインフレ率(消費者物価指数)が50%を超え、一年後には物価が130倍になる状態です。
国際会計基準の定義では、1年で26%、3年間で累積100%になる状態です。
どちらにしても、物価が異常に高くなる状態ということです!
先程の例に戻り、A国で魚1匹10,000円にするにはどうすればいいでしょう?
お金の量を1億円に増やすか、魚の量を1万匹に減らせばそうなります。
このようなこと、現状の日本では到底考えられません。
ハイパーインフレが起こった国の例を見ても、お金とモノのバランスがあり得ないくらい崩れたから、ハイパーインフレが起こったのです。
現在のインフレ目標
現在の日本政府が目指しているインフレ率は「2%」です。
これはアベノミクスを掲げる第二次安倍政権が発足後に示したインフレ目標です。
その目標に対し、日銀が増やしたお金は約470兆円。
これだけお金を増やしても、ハイパーインフレになっていないのです!
そのため現状は、ハイパーインフレを恐れなくてよいでしょう。
参考
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