
「Google AdSense」プログラムの審査に本当に合格できるの?~2サイト合格に導いた施策を解説~
ブログ運営者にとって憧れであり、登竜門である、「Google AdSense(アドセンス)」プログラム。Google社によって運営されていますが、利用を開始するための審査が厳しいことで知られています。
多くのブロガーが審査を申し込むものの、なかなか合格できず(承認を得られず)、断念することが多いのではないでしょうか。
そのような中、筆者は苦戦しながらも最終的に2個のウェブサイトをAdSense合格に導きました。2015年からAdSenseを利用していますが、新規ドメインを取得しサイトを作り直すために、再び審査に臨んだわけです。
Google社が発行しているヘルプページや審査に合格した先人の情報を参照しながら、手探りで何回も審査を受け直しました。その結果、両サイトの合格を勝ち取っています。
✨ AdSenseプログラムには明確な審査基準がなく、ブラックボックスなのが現状です。必要最小限の施策を講じてもすぐに合格するとは限りませんが、あきらめずに審査を受け続ければ、きっと合格を勝ち取れるでしょう!✨
この記事では、「Google AdSense」プログラムの審査に合格する(利用承認を得る)ために必要な最低限の条件について、公式ヘルプページの内容を要約します。その上で、合格を勝ち取るために筆者が行った具体的な施策を共有したいと思います。
当記事では多くの施策を挙げますが、詳細な操作手順までを細かく記載できません。ご自身で調べていただける方を対象としていることをご了承願います。
2個のウェブサイトを合格に導き1か月当たり5桁の収益を実現!
筆者は、鉄道旅行に関する以下のウェブサイトを運営しています。両サイトともAdSenseを利用し、あわせて1か月当たり5桁の収益をぎりぎりで得られています。いずれもWordPressを利用し、独自ドメインを取得して構築しました。
1個目のウェブサイト
鉄道きっぷに関する超特化サイトです。ペルソナをマニアに設定し、コンテンツについてはマニアックさを訴求しています。
2023年11月に最初の記事を投下し、翌年4月にAdSenseの利用承認が得られました。2024年1月に最初の審査を申請し、4回落ちた後、5回目で合格しました。
合格した時点での記事数は30記事で、3つのカテゴリーを設定していました。サイトの微修正が続いたため、気が付かぬ間に404ページが発生していたのです。しかし、その状態でも合格しています(審査期間は2週間程度)。
2個目のウェブサイト
鉄道旅行に関する特化サイトです。鉄道ファンの中でも初心者をペルソナに設定し、易しめのコンテンツを展開しています。
2024年5月に最初の記事を投下し、10記事投稿した時点で最初の審査を申請。5回落ちて、6回目で合格しました。5回落ちた際、審査が所定の回数に達したため、1週間再審査ができなくなりました。
最終的には、純粋な鉄道旅行の記事20記事に絞った時点で合格(申請から中1日で合格が通知されました)。2つのカテゴリーを設け、雑記的にしていたのですが、1つのカテゴリーに削減したらすぐに合格しました。サイトの体裁だけでなく、コンテンツそのものも確実に見られています。
ぎりぎりの状態で合格を得られた
AdSenseに合格するまでの道のりが長かったため、様々なリソースを参照しました。しかし、有料の情報商材は購入しませんでした。自力で合格を勝ち取った形です。

審査に申し込んだものの、ほとんどは承認されませんでした。審査に出すたびに、このような残念なメールが続きました。

何回目かの審査の後、審査に通った旨のメールを受け取りました。すでにアカウントを所有しているため、メールの様式はシンプルなものです。通知された時には、達成感がこみあげてきました。
両サイトとも、今回の申請でだめなら断念しようと思っていた矢先に、合格の連絡が来ました。なぜ合格できたかのポイントは、いまだに不明です。
✨ 上述したウェブサイトの記事内容については、合格時の状態のままではなく、修正を加えています。また、当記事に記載した内容は、合格を保証するものではありません。当記事の内容を実践して得られた結果については、免責とさせていただきます。✨
Google AdSenseプログラムとは
当記事を参照している方であればすでにご存じと察しますが、ここでGoogle社が提供するAdSenseプログラムについて押さえておきたいと思います。
このプログラムを利用すると、テキストベースのウェブサイトや動画サイト「YouTube」において収益化が可能です。コンテンツに広告枠が配信され、インプレッションに応じて収益が得られるというものです。
広告表示のためのコードを各コンテンツに置くだけで収益が見込めるため、ブロガーには絶大な人気があります。その結果、プログラムの利用希望者が激増し、審査が急激に難化しました。
審査基準は一応あるものの、とてもあいまいです。そのため最低限の条件を満たしてもすぐには合格しない状況です。人によっては、くじに当たるような感覚と表現しています。
審査承認を得るための近道~ビデオを見る~
したがって、AdSenseプログラムの利用承認を得るための定石はないと言えます。審査に通るには、Google社が発信するヘルプページを参照し、独自性がある質の高いコンテンツを地道に投下していくしかありません。
AIによる自動処理とスペシャリストの目視を併用して審査しているとのことですが、100%の合格が約束されているわけではないことに留意したいです。
Google社が出しているビデオがありますが、審査基準を理解する上でとても有用です。そのビデオは6本立てで、約30分で見終わります。AdSenseの審査を申し込む前に是非参照していただきたいのですが、全編英語のためハードルを感じるかもしれません(日本語の字幕付き)。
重要な内容であるにもかかわらず、英語であるためにあまり参照されていないように思えます。ここでは、ビデオの内容を簡潔に要約します。
基本事項
安全でアクセスしやすく、高品質で独自性のあるコンテンツを発信し、禁止事項に該当しない必要があります。
審査には人間の作業と自動のプロセスが併用されているため、審査が完了するまで2日間から2週間かかります。
広告コードの貼り忘れに注意しましょう。また、サイト内のすべてのページにアクセスできるようにします。
IPアドレスの範囲制限や地域制限を外す
パスワード制限をしない
何らコンテンツがない状態の、工事中のサイトには承認は出ません。ボットや自動表示プログラムといったアクセスを捏造するもの(無効なトラフィック)を排除し、実在するトラフィックだけを受け付けるようにします。
AdSenseプログラムを利用するためのGoogleアカウントは、1つに限られます。2つ以上ある場合、審査には通りません。
コンテンツの品質
とにかく、一貫性があり質の高いコンテンツ作成を心がけます。具体的には以下のような点です。
オリジナリティーを持たせアクセス数を確保
ページ数よりもコンテンツの質が大事
十分なコンテンツの分量を確保
定期的に更新を行う
コンテンツを重複させないこと(コピペしない)
外部リンクの数が多すぎないように
プログラムポリシーに反する違法なコンテンツは、論外です。コンテンツの質が低下するのは、広告主にとっても良くないことです。
本文の下に表示されるユーザーコメントも審査対象になります。
ナビゲーション(サイトの操作性・分かりやすさ)
サイトのコンテンツを閲覧するユーザーにとって分かりやすいようにサイト内を回遊できるようにします。コンテンツを見つけやすく、操作性を確保する要領です。
ナビゲーション要素の配置を適切に
テキストを読みやすく
ページ内の各要素がちゃんと機能させる
意図したコンテンツに正しく移動させる
このために必要な主な施策は、次の通りです。
構成をシンプルにし、カテゴリを適切に設定
ナビゲーションバーを正しく設置
存在しないページに誘導しない(404ページ)
トップページに容易に戻れるように設定
このように、エンドユーザー(閲覧者)・パブリッシャー(サイト運営者)・広告主がウィンウィンになるように、厳しい審査があると考えると良いでしょう。
審査基準に関する詳細なビデオがあるくらいなので、サイトを簡単には承認しない(合格させない)ぞという、Google社からのメッセージ性を感じます。
審査承認を得るために最低限必要な要素
繰り返しになるかもしれませんが、AdSenseプログラム合格のために欠かせないエッセンスを、ヘルプページの記載内容から押さえていきます。
審査上重要な要素
AdSenseプログラムを利用するウェブサイトに求められることは、以下の3つです。
ユーザーエクスペリエンス(他にはない魅力があるか)
ユーザビリティ(操作が簡単で分かりやすい)
オリジナリティ(ユーザーの興味を引く独自のコンテンツ)
コンテンツの品質が高く、他にはない独創性があり、それによってコンテンツを閲覧するユーザーにとって魅力を感じられることが、審査合格上重要です。
プログラムポリシーに準拠し、サイト運営者(パブリッシャー)の年齢が18歳以上でなければならないことは、言うまでもありません。
AdSenseの利用が承認されない理由
審査に通らなかった場合、審査結果には「有用性の低いコンテンツ」と表示されることがほとんどです。修正すべき具体的な箇所を指摘してくれないことを、念頭に置きたいです。
主に、以下の理由が考えられます。
コンテンツの量が不十分
AdSenseの審査上、コンテンツのテキスト量が問われます。テキストの量が少ないと「作成中」とみなされ、審査には通りません。また、画像や動画がメインのサイトについても同様です。
記事にはタイトルだけではなく、十分な量の文章や段落を含めるようにします。繰り返しになりますが、各ページに広告コードを挿入するのをお忘れなく。
コンテンツの質に問題がある
ユーザーがひきつけられるようなコンテンツにすべく、各記事には付加価値を提供できるように十分な情報量を確保しましょう。
例えば、HTMLサイトマップやカテゴリーページといった、自動生成されたページには広告コードを設置できません。
コンテンツポリシー違反
ポリシーに合致しないコンテンツが含まれた場合、審査に通らないことは言うまでもありません。大まかには、次のようなものがポリシー違反に該当します。各項目の詳細については、以下の公式ページを参照していただきたいです。
違法なコンテンツ
著作権を侵害するコンテンツ
危険・中傷を行うコンテンツ
動物への虐待
虚偽や不明瞭な表現
誇大な表現
不正行為を助長する
性的描写が露骨
児童の性的搾取
サイトの操作性の問題
サイトの操作性(ナビゲーション)は、AdSenseの審査上重視されます。ユーザーが迷わずに各コンテンツに到達できることが求められます。審査を申請する段階では、以下のようなページがないように調整したいです。
ページのリダイレクト(他のページに自動的に遷移してしまう)
アクセスが制限されていてログインが必要な状態
無効なリンク
未公開のページ(インデックスされていないページが含まれている)
404ページ
承認取得のために整備した具体的な施策【有料部分】
今まで説明した内容を踏まえて、筆者が実行した個々の施策をご紹介します。Google社が発信する公式情報があいまいなため、具体的な施策についてはネット上に公開されている先人たちの情報を参考にしました。
これからご説明する個々の施策が真に必要だったか否かは、審査基準が不明確な以上断定できません。大事をとって実行した施策が多く含まれることを、ご了承願います。
ここからは有料とさせていただきますが、少額に設定しました。是非続けてお読みください。
ここから先は
¥ 100

この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?