ChatGPT4で即興マーダーミステリーを作って遊んでみた
■はじめに
お絵かきAIに続いて、ChatGPTが話題になっていますね。
このChatGPT、人間並みに…いや、むしろ人間以上に賢く、ちょっとした人力検索や、ブレインストーミングの相手、プログラミングの補助、人生相談の相手などにも使えるのですが、以下の記事でゲームブックのような使い方ができるという使い方を見かけたので、これをうまく利用して、マーダーミステリーをプレイできないかと試した所…できちゃいました!!
【GPT-4】 魔王軍水攻め万能説 『チャット転生 〜 死んだはずの幼馴染が異世界で勇者になっていた件』を遊んでみる(全文)|mcre (FUJITA Shinya)|note
かなり思いつきで適当にプレイしたのですが、物凄くそれっぽくできたので、以下にどのようなやりとりをしたのかをスクショでお伝えします
(※プレイ環境はChatGPT4を使用)
■セットアップ
まずはセットアップ。「これからあなたはマーダーミステリーのゲームマスターを演じるんだ」という事を宣言し、同時にゲームのルールを教えます。
AIがマーダーミステリーをどれだけ理解しているのかは分かりませんが、ゲームのルールを定義してやれば、それに応じたゲームは準備してくれるため、マーダーミステリーを知らずともゲームが成立するように問いかけます。また、それに加えて
唐突にめちゃくちゃワガママな要求をしても即座に答えてくれる。
素晴らしいですね、AI君。という訳で、ここからゲーム開始です。
■ゲーム開始(序盤の聞き込み)
とりあえずはAIに導かれるままに、キャラクターに聞き込みを開始します。
キャラクターの口調に則って、それっぽい口調で返答してくれて、本当に聞き込みをしている雰囲気が感じられて良いですね。
定型文だけではなく、ちょっと変わり種の質問も投げかけてみます。
ここが特に素晴らしいと思った所。
個人的に興味のあったメイドのミシェルちゃんと、令嬢のルーシーの服装が、ちゃんとキャラクターに合致したものとして描写されています。ちゃんと文脈を理解して、会話の中で世界観が構築されているのがわかりますね。
全員に聞き込みを終えた所で、次の段階に移行するように促してくるAI。
ここはゲームとしてスムーズに進むように手厚く考えられてるなと関心しました。
■捜査中盤
ここからは自由捜査形式。かなり自由に調べられるので、思うがままに調査をしてみます。
自分の選択に対して、的確に情報を小出しにしてくれて、調査をしている雰囲気が高まってきます。
AI相手とはいえ、インタラクションがあるのはゲーム感があって楽しいですね。情報もかなり出てきて、情報整理も結構難しくなってきました。
黄金像、呪い、ジョージとの確執など、事件を掘り下げる情報が出てきました。また「ジョージにカマをかける」という特殊な行動にもちゃんと反応していたのは驚きでした。
この「黄金像」が事件に関係しているのは確かだと思うので、もっと深堀していきます。
「黄金像」というキーワードにきっちり反応してくれて、調査の段階が進んでいるのを感じられる。アリバイの精査みたいなことも一気に出来るんですね。これは情報整理しやすそう。ユーザーフレンドリー。
マダミスの基本、相互アリバイの確認もバッチリ
ワイングラスの位置が微妙におかしかったので、確認した所、間違いを認めて訂正しました。
最初から間違わないのが一番ですが、訂正してくれるのは嬉しいですね。
■最終局面
おや、どうやらミシェルが怪しくなってきましたね、ミシェルに対して更に詰めていきます。
さすがにここまで来れば、ミシェルで確定でしょう。
ミシェルを犯人に指名します。
無事にミシェルを犯人と指名して、ゲームクリアしました!!
難易度としてはかなり簡単ではありましたが、文字通り「何でもできる」というシステムであるため、やっている当人としてはかなり楽しかったです。
今回は事例のためにやりませんでしたが「ヘンリーを拷問して無理やり情報を吐かせます」とか「館に火を付けます」といっても反応してくれると思いますので、まさに可能性は無限大。生きるゲームブックとして十二分に楽しめると思いました。
また、今回急遽追加したメイドのミシェルや令嬢のルーシーのように、設定を提示すれば即座に用意してくれるので「女子高に転校したハーレム生活」とか「異世界転生モノ」とか「シャーロックホームズの世界にタイムトラベル」とか、自分の思いつく限りのシチュエーションを具現化できるのも面白そうです。
■おまけ
ゲーム終了後も、色々と質問して楽しむことができました
こういった派生部分も即座に回答してくれるのは素晴らしいですね。(自分の作品の補完にも使いやすそうですね)
…という訳で、「ChatGPTでマーダーミステリーを作る」ということをすっとばして、「ChatGPTでマーダーミステリーを遊ぶ」という所まで行ってしまいました。技術の進化って凄いですね。
マーダーミステリーは色々な技術を取り入れやすいという性質があるので、AIイラストに、ChatGPTなど、色々と活用できると思います。
これからの技術の動向についても注視して、取り入れられるものは取り入れていきたいと思います!
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