マンスリー・ブルージェイズレポート 4月編
どうも、ヤスです。MLB開幕から1ヶ月が過ぎ、5月に入りました。ブルージェイズは記事執筆時点で勝率ジャスト5割と怪我人続出の割には奮闘しています。今回はそんなブルージェイズの4月を振り返ってみましょう。
チーム成績まとめ
チーム勝敗 11-12 アリーグ東地区3位
投手陣4月チーム成績(内はMLB全体中の順位)
ERA(防御率) 3.42(8)
与四球 66(3)奪三振 201(26)
野手陣4月チーム成績
総得点 107(17)
打率 .233(13)
出塁率 .307(17)
長打率 .398(10)
OPS .705(11)
ホームラン 35(5)
盗塁 13(10)
投手陣まとめ
エースのリュは5試合27イニング投げ1勝2敗ながらERA2.60と、ローテを引っ張りました。うれしい誤算だったのがマッツ。好調だったSTでの勢いもそのままに、5試合27イニング投げ4勝1敗、ERAは4.00でしたが4月最後の登板で炎上するまでは安定したピッチングを披露。ロビー・レイは開幕前にヒジを痛め出遅れるも、4試合22イニングで1勝1敗、ERAは2.78とこちらも好調。
しかしまともに投げられるスターターはここまでで、トッププロスペクトのネイト・ピアーソンはSTで鼠径部を負傷して未だ登板できず、ストリップリング、ゾイクがローテの穴を埋める形に。1200万ドルの契約が残っているロアークは4/6のレンジャーズ戦で3回5失点と炎上後ロングリリーフに降格しましたが、4/30にはDFA(アクティブロスターから外される)と大誤算。開幕からブルペンデーがかなり多く、ブルペン陣へ負担がかかってしまっています。
そんなブルペン陣ですが新クローザーのジュリアン・メリーウェザーが4試合に投げただけで腹斜筋を痛めIL入りと厳しい船出に。ラファエル・ドリスが代役に就く形になりましたが、12試合でERA.3.18 2セーブとまずまず。デビッド・フェルプスは9試合でERA1.08と、タフな場面でも頼れるリリーバーになりました。ロングリリーフに回る形が多いソーントン、複数イニング投げることが多いジョエル・パヤンプスも地味ながらブルペンを支えています。ブルージェイズは4月のブルペン防御率が2.52でメジャー全体でも3位と、スターター陣がガタガタな中踏ん張っているのは彼らブルペンの面々の働きが非常に大きいと言えるでしょう。
野手陣まとめ
野手陣のトピックといえば、なんといってもついに覚醒の兆しを見せているブラディミール・ゲレーロジュニアです。24試合に出場し打率.350 7HR 20RBI OPS.1.153は全てチームトップ(HRはビシェットとタイ)で、天才がついに覚醒のシーズンを迎えようとしています。四球20に対し三振が16個とアプローチも改善され、攻撃面では非の打ちどころがありません。そのゲレーロとホームランでチームトップタイ7HRを放ったビシェットですが、打率.260とまずまず。ですが四球5に対して三振を29個喫しており、アプローチは改善の余地あり。スプリンガー不在のCFにがっちりハマったのがランダル・グリチックで、5HR 17RBIを上げOPSは.839と、不調だった攻撃陣をゲレーロと共に牽引しました。
好調だったのはここまでで、今季アスレチックスから移籍のマーカス・セミエンは5HRを放つも、打率.211 OPS.658と低調。キャバン・ビジオは出塁率が.308ながら打率.197、テオスカー・ヘルナンデスは2HR OPS.647に加えコロナの濃厚接触者とされIL入りもするなど苦しい月に。ルルデス・グリエルは打率.224 OPS.572と全く打てず。キャッチャーのダニー・ジャンセンに至っては打率.045 OPS.211と、悪い意味で驚きの打撃成績に。ルーキーでキャッチャーのアレハンドロ・カークが16試合で3HR OPS.805と打撃好調でしたが、スプリンガーを怪我で欠く中、全体的な攻撃面では非常に苦労した4月でした。
4月総括
細かい怪我人がかなり多く、苦しいひと月でした。スターターがリュ、マッツ、レイしかいない時期があり、ブルペンデーが多発。攻撃陣が低調だったためかなり苦労する試合が多かった印象です。わずかに負け越しただけで乗り切れたのはひとえにブルペン陣の頑張りと言えるでしょう。5月に入り攻撃陣は上向き、トッププロスペクトのピアーソンがメジャー復帰への1歩を踏みだしたことなど明るい材料が多く、ブルージェイズにとっては上昇の月にしたいところです。
5/5時点怪我人情報
投手
ネイト・ピアーソン(10 days IL/鼠径部の負傷) 現地5/4のAAA開幕戦に今季初登板、3.2イニング1失点 1四球 8奪三振
リュ・ヒョンジン(10 days IL/臀部)現地木曜のアスレチックス戦で復帰先発予定
トーマス・ハッチ(10 days IL→60 days ILへ/右肘)復帰未定
ジュリアン・メリーウェザー(10 days IL/腹斜筋) 復帰未定
アンソニー・カストロ(10 days IL/右前腕の張り) 復帰未定
野手
ジョージ・スプリンガー (脚の疲労)day to day
アレハンドロ・カーク(10 days IL/左屈筋) 復帰未定