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無言のことば

今日も彼女と昼前から楽しいイベント
あっという間に日が暮れて帰宅時間
もっと会う時間を増やしたい、と
彼女からの甘えの言葉も聞けて
幸せを実感

帰りの車
自宅が近づき今日最後の会話で
気になっていた就職先の話を振ってみた
突然言葉がぎこちなくなるも内定を貰ったと

一日いて聞かなければ言わなかったのだろう
私が就職先を良く思っていない事を気にしているのか
心配しているこちらの気持ちをよそに
敢えて触れなかった

良かったね、おめでとうと祝福の言葉
彼女に合っている職場と
精一杯気を遣って伝えたつもりだった

その後、彼女は自分の車に移って
私が車庫に入れ
いつものように見送りに戻ると
彼女と車はなかった

一日の甘い時間が
たった数分で吹き飛ぶ

自分の就職に意見を言う私に苛立ち
走り去った彼女
後味の悪い夜になった



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