【ドミノin上海】分厚いのにサクサク読めるエンタメ小説【小説感想】

以前「ドミノ」を読んで非常に面白かったので、本作も読んでみました。読了後の感想というよりメモみたいな感じになってますが、以下箇条書きで書いておきます


■1行要約
様々な人物の各々の行動が交錯するのを楽しむエンタメ小説

■起承転結
起:各キャラの登場・背景情報の描写など。
パンダが逃げようとしてたり、トカゲが料理されたり、詐欺グループが動いてたり、警察署長が撮影したり、風水師がアドバイスしたり

承:それぞれの話が合流したりしなかったり。
映画の部隊が寿司を頼んだり、風水師を呼ばれたり、仲間と勘違いして日本人観光客に物を渡してしまったり

転:全キャラの合流(本当に全部ではないけど)

結:それぞれのキャラの目的の終決
映画の撮影は完了し、パンダは野に帰り、印鑑は香港警察の元へ(そのほかはどうなったんだっけ...)

■面白かった点
・話の続きが予想できず、話が進むたびにワクワクできる。
・1つの区切りが短く、場面の切り替わりも激しいので全編通して飽きない。
・1つの区切りで、しっかり次の区切りへの引きがある。話が展開するので1区切りの中でも面白く読める。
・場面がコロコロ変わるが、登場人物と紐づいて場所の描写がされるので情景が頭の中で描きやすい。
・登場人物は多いが、それぞれの目的や行動原理、特徴がしっかり描かれているので混ざることが無い。
・ストーリーのために登場人物が動かされてる感がない。それによりライブ感が出ている。
・各登場人物の心情に応じて、各々スッキリするラストになっていた

■その他、思う点
・登場人物紹介に載っているが、ほぼ話に絡まない人が何人かいた
・エンタメとしてスピード感を楽しむ内容に全振りされている。ストーリーとして伏線やどんでん返しがあるというわけではない

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