【推理大戦】マイナス意見多め!【小説感想】

すみません!好みじゃなかった!
2.2/5.0です!

以下ネタバレあり

■客観的に面白そうなところ
・天才同士の戦いっていいよね
・能力バトルっていいよね
・キャラ立ちしてていいね

■マイナス意見

<各探偵パート>
・「推理大戦」なのに本の半分が個人紹介パート
→タイトル通りの大戦が見たいのであって、起承転結の起の部分で半分使わないでくれ〜と言う気持ちになってしまった

・名探偵が皆依頼ベースで謎を解くというのがあまりしっくりこない
→単純な好みかもしれないが、事件発生時に探偵が現場に居合わせ、手がかりをもとに解決していくと言う方が好み。4編とも警察などがお手上げの事件が持ち込まれる→能力で解決、と言う流れなのでなんかライブ感に欠ける。

上記除けば短編ミステリとしては面白かった。各々違った能力でトリックを暴き事件を解決する!という短編として読めた

<大戦パート>
・ゲームの開始に違和感がある
→山川が死亡し、ゲーム開始の紙が置いてあるというスタートだが、明らかにゲームの開始としておかしい(終盤に大和くんがツっこんでくれるけど)。頭のいいみなさんであれば最後に大和くんが気づいた内容に対してすぐに言及すべきでは?「探偵が頭が良くても、支持役が頭が悪いとダメなんだよね」みたいな説明が終盤にされるけど、誰もその可能性についてすら最初に触れないのはおかしいのでは?

・メタ的に前半に出てきた「名探偵」4人が犯人ではないことがわかっている
→名探偵の参加背景が前半で明かされてるため、山川殺しの動機がない。ゲームの出題への協力というのは参加者であるためあり得ない。また、4人の名探偵+1とモブ2人で大戦パートが進むという体裁上、名探偵4人は物語的に同じ重さにいるので誰か1人だけが犯人というのはなさそう。(逆に4人全員共犯とかはありえたかもだけど)

・狂言回しが無能
→廻くん思考してなさすぎ。4人の「天才」の演出のために、無能な廻くんが名探偵の推理に驚くと言う手法が取られる。「〇〇さんの推理は正しそうだ、△△さんが犯人だなんて...」→ハズレを無限に繰り返した印象
天才を演出するために、それに驚く一般人を配置するというやり方は余り好きでないですね...怪獣8号とか氷菓とかも...

・一人称の語りが逆に怪しい
嘘がつけない三人称視点と違って、語りの自認で語られる一人称。心情描写も一人称の地の文で行われてるので嘘がないことは確かだが、メタ的になんかありそうな感じがプンプンした...トリックまではわからんかったが....

・多重人格.....
上記に対してのアンサー。全体を覆っているトリックとして多重人格はちょっと安っぽくなっちゃわないですかね!?

・能力バトル要素
「声で相手を服従させる能力」と「相手の嘘を100%見破る能力」はちょっと受け入れ難い

・大戦パート、名探偵が別に天才でない
めっちゃ推理外すし、ミスリードに引っかかりまくっていて悲しい。天才なら天才ぽく描写してくれ。そうでないなら天才設定なくしておいて欲しい

・大戦....大戦か?
いうほど推理バトルだったか?逆転裁判の方がよほど推理バトルしてる気がする

以上です!

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