フィルムに書いている適正露出=自分の適正露出ではない。という話②
皆様こんにちは
①の記事で
『フィルムに書いている適正露出+3段』 = 自分の適正露出
説を打ち出しましたが、これだとどうも勝率は7割くらいなんですよね。
この勝率を上げるために自分が行っている露出計測方法をご紹介できればです。
まず、一般的な適正露出として、自分が認識しているのがこちら
入射光式測定方法
✓ 単体露出計(セコニック L-308)を入射光式測定モードへ
✓ 感度(ISO)をフィルムに記載のISOへ設定
✓ 被写体のところから、光球をカメラの方に向けて測定
この方式で表示されたSSと、F値を『通常適正露出』とします。
ただこれ
晴天下でそのままやると、必要以上に明るいと判断され
結果光が足りず、かなりの確率で色が濁ります。
使用機材 :中判フィルムカメラ PENTAX67
使用フィルム:portra400
露出測定方法は、まさに入射光式で『通常適正露出』で撮ってます。
全体的に色被りと、髪のシャドウ部を持ち上げたことにより、
意図しないフェード効果がかかった印象。
ここでまた①の記事に戻りますが、通常適正露出だと暗すぎる説です。
そこで『通常適正露出+3段明るく』で撮るだけで、だいぶ成功率は上がります。
それでも、たまに濁ります。
それは光源の位置の変化や、周辺の反射光(地面からの反射とか)を、
露出設定に加味できていないからだと思われます。
なので、自分がやっている露出測定方法がこちら
yasu流 入射光式測定方法
✓ 単体露出計(セコニック L-308)を入射光式測定モードへ
✓ 感度(ISO)をフィルムに記載ISOの1/2で設定
ex) ISO400フィルムで撮る場合は、露出計をISO200で設定
✓ 被写体のシャドウ部(光が当たっていないところ)に光球を持っていき、
且つ、光球を地面に向けて測定ボタンを押す
3個目のわかりづらさがすごいですね。
濁ってる写真例の構図で、露出を測るとしたら、
顔の下あたりで、露出計をこんなかんじで測定していきます。
※露出計の型番違いますが悪しからず
シャドウ部を測るときに一番大事なことですが、
光球を直接光源にさらさないことです。
被写体のシャドウ部に光球をもっていき、地面に向けた時、
光球に太陽光などが当たる場合は、自分の影などで太陽光を遮って測ること。
これができれば成功率がぐっと上がります。
この方法で撮影したのが、見出し画像です。
https://www.instagram.com/p/BxmQiIol948/?igshid=tb5xowxbb0g9
この時の光源(太陽光)は、真上近く カメラマンの右後ろ
なので、露出測定方法は
・露出計入射光式モード
・ISOを200で設定
・光球を、光源と逆向き(左)かつ、地面に向ける
光球を下に向けても太陽光が当たりかけていた為、太陽光を自分の体で遮断
ちょうど1個前の露出計が写った写真と同じ向きに近いですね。
すると、肌・髪の質感、湿度を感じる自分の好きな写真に近づきました。
なんで?ってとこですが、基本的には
『フィルムに書いている適正露出+3段』 = 自分の適正露出
に則ってます。
・ISOを200で設定 =>1段明るく
・光球を、光源と逆向き(左)に向ける=>もう1段明るく
・光球を、地面に向ける=>さらにもう0.5~1段明るく
※光源からの光を当てないのは、エラー値を防ぐ為
で、計 3 段階適正露出より明るく撮ってます。
自分はあくまで正確な基準が欲しい為、
単体露出計を用いてますが、そこそこ値段がはるので、
最初はスマホの露出計アプリで試してみてもいいかも知れません。
カメラについている反射光式は、被写体の服の色とかに左右されちゃうので
フィルムではあまり使いません。
中判一枚高いし。
以上ですね。
令和の時代に、単体露出計ぶら下げてフィルムカメラで撮ってる人なんて
かなりニッチなターゲットですが、何かの参考になればです。
コメントなりインスタのDM頂けると幸いです。
よろしくお願いします。
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