繋がり。共感覚。多様化。ボーダーレスの世界が始まっている。
昨日、繋がり直すタイミングが今だよ、ということを書いた。
相変わらず、繋がり、ということが気になっている。以前Netflixで見たドラマが気になって、今また見返している。ウォシャウスキー姉妹が制作した『sense8』というドラマだ。
本作のストーリーは、アンジェリカと呼ばれる女性が ”ウィスパーズ” という男から逃れるために自殺する直前、世界各地の異なった文化の国にいる8人(カフィアス、サン、ノミ、カーラ、ライリー、ヴォルフガング、リト、ウィル)に精神的な繋がりを「産んだ」ことから始まる。精神的にも感情的にも繋がりを持った8人は、互いに知り合って交流し、自分たちが知識や言語、技術を共有することができる「感応者」のクラスター(群体)となったことを知る。世界規模の強大な権力を持つ組織バイオロジック・プリザベージョン・オーガニゼーション(BPO)は感応者を捕えて残酷に扱っており、8人の感応者たちがBPOに存在を察知されてしまったことから物語は展開していく。ー Wikipediaより引用
壮大なスケールのドラマだが、多様性、込められたメッセージは今、そしてこれからの時代に必要なエッセンスが込められていると感じる。2015年から2018年のドラマだが、今見るとまた違った感覚で見られるからおもしろい。
おおまかなストーリーとしては、世界各地それぞれ別の場所で他人のビジョンや感覚を感じるようになった8人が、お互いの感情、体験、視覚、体感覚を共有していることに気づき、それぞれが持つ個性を共有し合いながら、訪れる人生の困難、課題に立ち向かっていく様子が描かれている。
8人の境遇もそれぞれの土地の社会背景を反映しているし、キャラクターもゲイやトランスジェンダーなど、時代を象徴する人物像が絶妙に具体的に設定されている。
感じたのは、風の時代が本格的に訪れるとリアルにこういうことが起こるんじゃないのかな、ということ。人と人との間で、同じ周波数を発しているもの同士が国境を越えて繋がり合う。sense8の登場人物のように、視覚や体感覚さえも共有できる。テレパシーとか、クレアボヤンスとか、共感覚の時代がくるのかも、という気がしたのだ。またジェンダーも男女という二極だけでなく中間的ジェンダーも当たり前になってきて、それを反映した社会が形成される。きっと豊かさのあり方も変わってくる。生き方の多様化だ。
繋がり方が今と未来では変わる。もちろん今までも繋がり方は時代によって変化してきた。でもその繋がりも自分の欠落した部分を埋めるための繋がりだったり、繋がっておかなくちゃダメになるかも、という不安や恐怖をベースにした繋がりだった気がするのだ。それは人と人との繋がりだけではなく、会社や社会や環境との繋がりも同じことだ。
これからは本当の自分の周波数で繋がる愛をベースにした繋がり、共感覚、共体験の時代へと変化していくのでは、と感じている。だからこそ、今、本当の自分になることが急務なのだと思うのだ。誰かをカリスマとして、先生として崇めるのも自由だし、セミナーに出掛けるのも悪くはないが、決して旧時代のようなピラミッド型の組織の一部にならないようにしないと、無意識に旧時代の慣れ親しんだ意識へと戻ってしまい、自分を見失うことになる。常に自分の周波数をチェックしながら、第三の視点を保ちながら、新たな繋がり、ボーダーレスな繋がりを構築していく。そんな繋がりの大変容がいま起きている。
そんなことを思ってググっていたら、こんなものに出くわした。
Borderless World
人は自らの身体で自由に動き、他者と関係性を持ち、身体で世界を認識する。そして身体は時間を持ち、頭の中での考えは、他の考えと境界が曖昧で影響を受け合い、時には混ざり合う。
アートも、部屋から出て、自ら動き出し、人々と関係性を持ち、身体と同じ時間の流れを持つ。作品は、他の作品とコミュニケーションし、影響を受け合い、他の作品との境界がなく、時には混ざり合う。
そして、作品は、ある土地のミュージアムという物理空間をも超えて、世界のほかの地にあるチームラボボーダレスとも行き来し、チームラボボーダレスの時間と空間が繋がり広がっていく。
そのような作品群による、境界なく連続する1つの世界「チームラボボーダレス」。
人々は、世界をさまよい、意思のある身体で探索し、他者と共に新しい世界を創り、発見していく。
自分たちの存在によって変化する1つの世界に、他者と共に身体ごと没入し、溶け込んでいくことで、自分と他者との境界を連続的なものに変えていくだろう。そして私たちと世界との連続的な新しい認識を模索する。
まさに、こんな時代の扉が開かれているのだ。