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破壊は終わりではなく始まりである。

溶岩によってすべてを焼き尽くされる自然の驚異を、昔のハワイアンは火の女神ペレが怒った様子に例えた。
自然を冒涜したり、破壊したりすると、ペレが怒り、溶岩を流してすべてを破壊すると、自然に対する畏怖の念を抱いていた。
真っ黒になった溶岩大地は時間とともにその姿を少しずつ変えていく。
風や鳥が植物の種を運び、溶岩大地にいつしか根付き、辛抱強く長い年月をかけて再び緑豊かな森へと変貌を遂げていく。

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地球が持つ破壊と再生のエネルギー。
それをみずからの目で確認でき、体感できるのが、ハワイ島だ。
なにかを壊さないと、なにかを創り上げることはできない。
みずからの中にある「こだわり」「わだかまり」「既成概念」「執着」などを捨てないと、新しいものは誕生しない。
自然が語ることはないが(いや、本当は語っているのだろうが、その周波数に合わせられない)、無言のメッセージとして私たち人間に常に与えてくれている。

慣れ親しんだものを捨てるのは怖い。
でもそれこそが人生に潜むいくつもの「壁」なのだ。
しかしその恐怖に打ち勝たないと、次のステージはやってこない。
ゲームでファーストステージをクリアしないとセカンドステージがやってこないのと同じことなのだ。

職場環境にせよ、人間関係にせよ、自分のレベルが上がってくればそれにともなって変化してくるのは当然のこと。
いつまでも過去に起きた出来事に執着していてはいけない。
未来を怖れて最初の一歩を踏み出せないままでもいけない。
時間は常に未来に向かって進んでいる。
過去にどんな過ちがあったって人生はいつからだってやり直せる。

過去にとらわれず「今」を大切に生きること。
いまできることを精一杯楽しんでみること。
自分の可能性を自分自身で信じること。
どんな状態だって感謝して生きること。
再生のプロセスはそこから始まる。陽はまた必ず昇るのだ。

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