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ゲ謎の感想

昨日ゲ謎を観てきたので感想など。
1回の視聴で観れる範囲なんてたかが知れてるので間違ったこと書いてたらすみません。
自分用の備忘録なので推敲もしてないし読みにくいと思います。

観終わってまず抱いた感想は「普通に面白かった」です。
とても面白いとかとてもつまらないとかではなく普通に。面白かった。
因習村の話だという事前情報はあったのでミステリーのカタルシスを期待していたのが敗因かもしれないなと思った。

因習村と妖怪と主人公二人のバックボーン、詰め込み過ぎてストーリーが逆に平坦になってしまっているというか、「巻き込まれているうちに終わってしまった」感がすごかった。
要素詰め込みすぎて脚本家の良くないところが出てる感じはしなくもない。
成り行きに任せてお話が進んでいくので先が読みやすいし、このあと助けに行くんだろうな~とかピンチも間一髪で横槍が入るんだろうな~とか考えてしまってハラハラ感はなかった。(安心して観れるとも言えるが)
普段からあまり感情移入はしない方ですが、今回は特に主人公が2人だったのと色んな人間の思惑が動いていたのもあって完全に見方が俯瞰になってしまった。

乙米さんが甲冑の裏の隠し通路から出てきて「やっぱり私じゃ……」と疲れた顔で呟くシーン、結局なにやってたのか放り出してる感があって若干もやもやした。普通に考えるなら狂骨とか怨念を封印する結界の維持だろうけども。
あと島に渡るゲゲ郎を追いかけて舟を出すシーン、ゲゲ郎はなにしに行ってたんだろう。風呂に浸かりながらお話してた何某からの情報を確かめに行ってたとかかな。
ゲゲ郎に妖怪とか幽霊族の説明させるためだけの一連の流れに思えてちょっと気になった。見落としもあるかもなのでまた観ることがあれば確認したいところ。

作画や演出は良かったし見た目にわかりにくい表現もなく観やすかったのでそこは良かった。
とにかく景色がきれいだったのでアートボードとかすごく見たい。パンフレット買えなかったんだけど載ってる??
村の中っていう狭いロケーションでの絵作りは結構難儀したんじゃなかろうか。同じ背景ばっかり!みたいなことになりそう。
水木が克典さんとコソコソ話するところとか、日本家屋の薄暗さや外の夏の明るさが感じられてすごく好きでした。あと葉巻でむせるのあまりにも定番で吹き出しかけた。
バルコニーでの戦闘シーンだけ結構独特な線でめちゃくちゃ動く作画になっていたので原画誰だろうとか考えてしまってあまり集中できてなかったからそこだけ見直したいし、エンドロール早すぎてスタッフ1ミリも見れなかった。無念。

水木以外みんな死んでしまったので見終わったとき結構疲労感が残ったかも。鬼太郎という希望が残ったけどちょっと悲しい。
水木は成り上がるためだったらおためごかしも愛想笑いも我慢してやるけどそれ以外は考えることをやめちゃってる感じする。根は優しいやつなんだろうけど毎日戦争の夢見てるし余裕がないように見えた。列車内でたばこ吸うのはやめておけ。そこに咳してるお子さんがいらっしゃるじゃろ。
沙代ちゃんに首絞められた水木が抵抗らしい抵抗しなかったのは沙代ちゃんに対する後ろめたさもあったんだろうけどこのまま死んでもいいかなって思ったんだろうなって。
ゲゲ郎の「この世界は見なくていいものが多すぎる。片目で見るぐらいがちょうどいい」ってセリフが印象的で好きでした。
最後のでろで郎は見たことあるやつや……ってなった。体の大きさ大分違うけど大丈夫?

余談。小学生の時数年鳥取に住んでいたんですが、お土産屋さんで売ってたお菓子のパッケージが鬼太郎だったんですよ。箱の横のところに原作漫画のコマが印刷されているもので、ミイラ男(ゲゲ郎)の顔から目玉がデロォって落ちるコマだったと思います。子供心にトラウマでした。目玉おやじまんじゅうとかそんなんだった気がする。
観たシアターが視聴覚室かよってぐらい小さなところだったので、音響も「ここに!スピーカー!あります!!!」って鳴り方だったんですが右後ろから聞こえてきた石田彰の声にびっくりしすぎて思わず振り返りそうになりました。一緒に観に行った友人は糸目キャラの石田彰にテンションが上っていました。

ゲーム仲間に「おれには刺さらなかったけど腐女子的にどうなのか教えてほしい」と言われたので書きます。
ちなみにそのゲーム仲間は「PG-12なんだからもっとドロドロ頑張ってほしかった。アクションはいらなかった。」という感想だそうです。
沙代ちゃんの「お気に入り」表現とかかな。知らんけど。
アクションがなかったらちゃんちゃんこの下りとかなかったと思うので私はあってよかったと思います。ああやってできたんだ~!となりました。

閑話休題。腐女子的には、SNSで二次創作が山のように流れてきますが取り立てて騒ぐほどのホモではなかったし、なによりゲゲ郎に奥さんおるやんっていうのもあってあまりアンテナが反応しなかった。
あんなにかわいい顔で声で泣きながら奥さんのこと語るゲゲ郎のこと、ホモにできますか!?(個人の意見です)(存在しない原作の幻覚を見るのが二次創作だと思っているのでゲ謎の二次を否定する意図はありません)
声と言えば関さんは最近アークナイツでチョンユエの低音しぶしぶボイスばっかり聞いてたので、ゲゲ郎の声は若干高めで大変かわいかったです。時ちゃんって呼ぶ声が優しげで本当にかわいかった。

バディものとしてもあんまり繋がりを感じられなかったというか、成り行きで二人一緒に行動してる枠を出なかったのでときめきも得られず本当にもったいない。アイスキャンディー一口交換ぐらいしろ
関係性オタクは萌えられませんでした。ハマってたら今が旬だし毎日幸せになれていたかもしれないのにすごく損してる気がする。ぐぎぎ悔しい。
一応水木は「村から出るために協力する」、ゲゲ郞は「奥さんを取り戻すために協力する」っていうペアだったけど、お互いがお互いを利用する動機とかが強めに描かれていたらもっと好きだったかもしれない。
喧嘩したあと和解するとかそういうエピソードが観たかったですがゲゲ郎が柳のような人なので水木が喧嘩腰でつっかかっても喧嘩にはならなさそうだし望みは薄い。
檻から出してやるっていう下りで報復にいたずらしたぐらいか。あれもしかして沸点低い???
着替えをしたりおんぶしたりっていうサービスシーン(?)はあったので二人の見た目がドストライク!という人はご褒美だっただろうなと。キャラデと作画は本当にとても良かったので……。

ミイラ男のような風体になったゲゲ郎が記憶をなくした水木を見つけたときの感情を知りたいですね。EDロールでは追いかけて水木に逃げられてたけどなんて声かけたんだろうとか。
目玉おやじになったあと、墓場鬼太郎では関わってなさそうだったけど映画と墓場鬼太郎では若干の齟齬もありそうだし同じ軸で考えないほうがいいんだろうか。オタクの切なる願いとしては仲良くしててほしいですね。

観終わったあと友人とピザを食べながら出た結論は「あと5歳若かったらハマってたわね」でした。
マルゲリータおいしかったです。

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