【実体験】プロダクトマネージャーに必要なマインドセット
先日、「プロダクトマネージャーのなり方」というタイトルで実体験をまとめましたが、プロダクトマネジメント・トライアングルを元にして、スキルセットにフォーカスして書きました。
その後少し考えていたのですが、スキルセットに特化して書いたことで、スキルを順番に身につけていけばプロダクトマネージャーになれる、もしくは、プロダクトマネージャーとして活躍ができると誤解を与えかねないと思いました。
誤りではもちろんないのですが、プロダクトマネージャーにはスキルセットのみではなく、マインドセットが大事だと考えています。
ということで、今回はマインドセットにフォーカスして書きたいと思います。
プロダクトマネージャーに必要なマインドセット(キーワード)
実体験に基づく、プロダクトマネージャーに必要なマインドセット(キーワード)は、こちらです。
執着する
仲間へのリスペクト
オープンである
責任感の強さ
常に挑戦し続ける
捨てる勇気
アルデンテ(芯がある)
具体的には、後半でそれぞれ説明したいと思いますが、あなたはいくつ当てはまりましたか?
4つ以上当てはまる方は、プロダクトマネージャー向きです!(なんてね。笑)
マインドセットはなぜ重要なのか?
アイスバーグ理論によると、
「成果(結果)」を決めるのは、「能力・スキル」である
「能力・スキル」を決めるのは、「ふるまい・習慣・行動」である
「ふるまい・習慣・行動」を決めるのは、「意識・想い・人生哲学」である
と言うことで、「意識・想い・人生哲学」にあたる『マインドセット』が大事なんです!
(ここで、「えっ?理解できない。」という方は、ごめんなさい。今回の記事ではマインドセットの重要性を分かりやすく説くことは省略したいと思いますので、ググってみてください。笑)
スキルセットの方が具体例を示しやすく、他人と比較しやすいため、語られることが多いですが、スキルセットの根底にはマインドセットが土台としてあることを理解しておきましょう。
プロダクトマネージャーに必要なマインドセット(具体的に)
冒頭で書いた僕が考えるプロダクトマネージャーに必要なマインドセットのキーワードは次の内容でした。
執着する
仲間へのリスペクト
オープンである
責任感の強さ
常に挑戦し続ける
捨てる勇気
アルデンテ(芯がある)
それぞれについて、具体例を交えて詳細に説明していきます。
執着する
プロダクトを良くすること、グロース(成長)させることに誰よりも執着する
具体例として、こんなシーンが考えられます。
「施策の優先順位を決めるにあたって、上司や社歴の長いメンバーなどの意見にどうしても納得できないので、納得できるまで議論を行い、プロダクトにとって最善の選択をするように取り組んだ。」
「仕事とプライベートの時間を分けることはもちろん大事だけど、ついつい担当するプロダクトの評判が気になって、twitterでエゴサしちゃう。ユーザーの不満の声や困っている声を見つけると、何が原因なのか?どうしたら改善できるのか?と考えて、思いついたことは忘れないように、会社のメールアドレスあてにメールを送信しておく。」
仲間へのリスペクト
自社でもパートナーでもクライアントでもカスタマーでも一緒に働く仲間へのリスペクトは忘れない
具体例として、こんなシーンが考えられます。
「自分の意見や進め方に対して、反対意見や意見の食い違いが発生した際に、頭ごなしに否定するのではなく、相手に敬意を持ってその背景の考えに耳を傾け、理解しようとする。」
「相手の意見の真意を確認することを怠らない。達成したい目的は同じなのに、手段や手法が異なることで対立してしまうことがあることを理解している。」
オープンである
プロダクトに関する業務に境界線を引かず、境界線があっても躊躇なく越えていく
具体例として、こんなシーンが考えられます。
「企画を考えるのは自分の役割だから他のメンバーからの意見は一切受け付けないなどといった垣根を作らず、周囲のメンバーの声を聞き、巻き込みながら業務を進める。」
「組織ごと担当者ごとの役割だから自分には関係ないと線引きをせず、躊躇なく境界線を越えて困っているメンバーには協力し、チームの輪を広げていく。」
責任感の強さ
プロダクト自体や開発チームに関する課題・問題を全て自分ゴトとして捉え、真摯に向き合う
具体例として、こんなシーンが考えられます。
「自分が担当するプロダクトにおいて発生したシステム障害について、システム担当者に任せきりにせずに、何かできることはないかを探し早期解決に向けて一緒に取り組む。」
「KPI目標を達成できなかった際に、外部要因や自分以外に言い訳を探すのではなく自分の非を認め、次に達成するためにどうすべきかをすぐに考える。」
常に挑戦し続ける
現状維持を嫌い、常に成長マインドを持って挑戦し続ける
具体例として、こんなシーンが考えられます。
「半年後、1年後にどうなっていたいかが明確であり、その実現に向けて常に挑戦をし続けている。」
「今までの業務プロセスが非効率であると感じ、効率化するために反対意見も恐れずに変えていく。」
捨てる勇気
選択と集中を意識し、やることとやらないことを決め、勇気を持ってやらないことは捨てる
具体例として、こんなシーンが考えられます。
「課題が山のようにあり、全て対処しようとすると半年かかる見込みである。一方で、改善施策も実施しなければ目標達成できない状況である。山積みの課題に対して、重要度・緊急度に基づく優先順位を付け、優先順位が低いものはやらないと決める。」
「事業責任者や上司、有識者から様々な意見をもらい、やるべきことは多数存在する。ある期間内において、選択と集中を意識して方針を決め、勇気を持ってやらないことを決める。」
アルデンテ(芯がある)
明確なビジョンに基づく確固たる軸(芯)は持ちつつも、自分の考えや意見に固執しすぎず、他人の提案や指摘を柔軟に受け入れられるしなやかさを持つ
具体例として、こんなシーンが考えられます。
「我を通すことは強さではない。ある企画案の承認を得ようとする際に、自分の考えに基づく意見は主張しつつも、反対意見や別の角度からの意見はしっかり受け止めながら、吸収してより良いものにしていく。」
「メンバーへの指摘をする際に、頭ごなしに否定するのではなく、相手の考えにしっかりと耳を傾け、その考えを汲んだ指摘をすることで信頼関係を築く。」
最後に
今回、プロダクトマネージャーに必要なマインドセットというテーマで、僕がはたらく上で大切にしているマインドセットをまとめてみました。
執着する
仲間へのリスペクト
オープンである
責任感の強さ
常に挑戦し続ける
捨てる勇気
アルデンテ(芯がある)
プロダクトマネージャーに必要なマインドセットはこれだけではないと思いますし、個人のなりたい姿や価値観によっても差があると思います。
PdMを目指されている方の参考になれば幸いです。