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うつしきでの 三日間ふりかえり
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野草宙のワークショップ、茶会の二日間と
そして三日目は市川孝さんのお茶会
濃密な三日間になりました
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市川さんがさまざまな炉を用意してくださって
火も炭やアルコールランプ、火鉢スタイルなど 目でも楽しめるあたたかな炉をさまざま用意してくださいました
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煮茶器は2種類、茶杯は3種類.
ぷっくりした茶杯は、下に茶葉が溜まり上澄みを啜るという茶めっけのあるスタイル、その蓋かと思えばそれは茶杯にもなり空想民族らしく ドラえもんの手のような小さな茶杯、聞けば それは耐火でスパイスを炙ったりもできるというすぐれもの.
ほしくならない理由などありませんでした..
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椅子は流木を拾ってきたりして作ったりしたものだったり.テーブルも 茶托も、どれもこれも市川さんをあらわしているような ものばかり.
うつしき という すばらしい空間に
このエネルギーあふれる 道具たち
このときばかりは 道具や場の力を感じました
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そこで わたしたちは足元の植物たちの力を信じて伝えるだけ .
はじまりにはしなだれすずめがやのお茶をお淹れしました
そして宙茶をつくり ひとつひとつ 野の草たちの個性と 生命力についてお伝えしました
きらわれものの 稲科を主役にして、、
(特に駆除対象のもの)
今回は、稲科特集にしました.
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後半はみなさまにいろんな茶葉から生葉から
うつしき の庭で採取したものや 野草宙の山で採れた草木、霧島のともみさんとたけしさんからいただいた肉桂、真菰、 えいかさんからいただいた月桃などから好きなものを選んでいただき、じぶんのためのお茶を作ってもらいました
みんなで飲み比べをしてみたりドリンクバーになったりしました
みんなのお茶がとてもおいしくてひとりひとり個性がありました
お茶ってたのしい.!
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こういうこと
みんなで野で草摘んだり、茶を淹れたり 飲み比べたり、、を折にふれ集まってできたらいいな.って思いました
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今回来られたお客さまで 当日びっくりしたんですが、稲科アレルギーの方がいらっしゃいました・・・(アレルギーとは知らずに今回お声かけしました)
扉を開けたとたん目についたレモングラスを見て目が痒い気がする とおっしゃり、、どうしようかなと思いましたが、、
きっとこれも 何か意味があってきてくださったのだ、と感じつつはじまりました
稲科が入ってないお茶を急遽煮出してお作りしました.
近くに寄るだけで、お部屋に入るだけで 最初は恐れているように見えました・・
稲科の空間に身を置かないように座る場所を遠くにもうけて.
だけど最後には あれだけ怖がっていた 稲科を 自ら3種類も ブレンドに入れて飲まれていました。
そしておいしいと言っていただきびっくり..
. これから稲科と仲良くなれそうだと、恐れがなくなったと、何かがはずれた 、来てよかったと言っていただけました
、、、
この日の、このことはこれからも
忘れないだろうと思います
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濃密な二日間..まだまだ書きたいことはあるのですが、わたしたちのことはそれくらいにして、、
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三日目
市川孝さんのお茶会
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そのはじまり前に野草を炒ってお客さまをお迎えしました
市川さんのいきなりのふりで
お茶をする予定などなかったにもかかわらず
うつしき のお庭で草を摘み、
前の日のワークショップで使った
茶葉を見ていただき
草を炒って香りをたてて
野の草のお話もでき
茶会につなげました
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空想民族茶会のはじまりに
「樹齢千年の古樹に出逢ってから
お茶を難しくとらえるのではなく
ただただ植物ってすごいなとか
すごい世界だなあとか、、感じたことで
お茶に向き合おうと決めた」
とおっしゃっていたのが印象的でした
お茶を「水と火と植物のできごと」と市川さんは言いました
市川さんの 「できごと」という 言いまわしがとても素敵だなと思ったので
「わたしたちもつかわせてください〜!」と
ついついおねがいしてしまいました☺︎市川さんの 言葉のつかいがたまりません..魔法使いだ〜・・・・・
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よきことは広まっていけばいいな、とわたしは 思っています^^
自分だけのものにしたり特許とったりも かたちにできないものを守るためだいじなのかもしれません
ただ何か そういう時代は一つの区切りで もう終わるような気がしています
続いているように見えつつ どこかで終わっているような、、言葉にはできないけれどそんな気がしています
これからはみんなで分かち合う時代にはいりました
野の草はみんなのもの みんなで大事にしていけたらと.。
「できごと」とは、
そうむつかしくなくて単純で、
ただ単に「偶然 そうなった」 ともとらえられ、
カテゴリに細かく分けてむつかしそうにしていくのではなく
植物を火と水をつかったらおいしくなっていた、
体にとても沁みた、何かができていた ・・ということ
ああ、植物ってすごいなって 、水と火はありがたいなって
そんなこと、原点を五感で感じることだと思いました
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個展のテーマ、「原点回帰」
そして 空想民族茶会.
体と心が喜ぶことと知る
そんな「できごと」が目の前で繰り広げられてゆきました
それからの 市川さんの茶会は
一言で言うとすばらしくて
まだ余韻が残っています
あっという間にあれから一週間がたち、今日が(10/16)
いよいよ最終日となりました
そこにいた皆さんと
ご一緒できたこと
ありがたく、
一瞬一瞬のうつりかわりを
茶という行為で
植物を、火を水を
目で耳で、舌で、感覚全てで楽しみました
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苺のお茶から
うつしき で採取した野葡萄を添えて
伊吹山の茶の木をとって
お客さまに炙っていただいた焼き茶.
うつしき で採取したバナナの葉で香りを閉じ込めた北海道アイヌに伝わるなぎなたこうじゅの茶.
閉じ込めて炙り、バナナの葉の燻したところもブレンド!
伊吹山の笹とうつしき の庭の笹ブレンドを空想民族の3人に炒ってもらい煮茶器で笹の香りを楽しみました
スモークされた茶
竹筒で煮出された まろやかなのに 薬のようにガツンとくる茶
発酵ライムと棗、陳皮を煮出して
時間の経緯を丸ごと楽しみました
最後は
高級で普段飲めないようなお茶
どれも目がひらいて心ひらいて
心の真ん中に届くような 懐かしいようなお茶
お茶がエキスとして細胞に届き かゆいところをかいてくれるような、
幼き頃、記憶もない頃を思い出すようなお茶でした
どれもおいしくて感激でした
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さいご 急にふられて
お役目をいただいき
野の茶を 玄道が お淹れしました
すべてうつしき のお庭で摘んだばかりの葉っぱだけでみなさまにお茶を飲んでいただきました
枇杷、野葡萄、桑、笹、いぬたで、
大葉子の種 .無花果の葉.
摘んだばかりだったので、
生葉から炒って お茶の香りが立ったところで水を入れて 煮出しました
うつしき の地なので植物の力は言わずもがな、
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そして鉄と地球と稲科の話もしました
喋る茶会
体感する茶会
よきコラボをさせていただきました☺︎
最後みんなが何が好きだったか市川さんから質問がありました
いちごの茶、竹筒のお茶、炙り茶などなどでました
大幅に時間はおしてあたりは暗くなっていきました・・・
最後の最後に うつしき の小野さんが
「 お庭の野草茶が一番好きだった」とおっしゃってくださいました.
足元の草はきっと 小野さんの足音を日々 聞いていて
葉っぱが出てない冬も足音、気配は 根っこに届いていて.
ずっと草たちは 小野さんのことを感じていたのだと思いました
草たちはこの言葉を聞いてどう思ったかな・・
この日を
待ってたようにわたしには 感じられました.。
うつしき の庭ぜんたいの草たちの気持ちが届いたのかも、、と感じた瞬間でした
まさにテーマの
原点回帰につながりました
・・・・・
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余韵さんの果野菓も最高でした 茶会は、栗大福、おいしかったなあ・・・
美味しすぎたので、今週の草花喫茶でも出してもらえるよう無理におたのみしました!実現します☺︎
打ち上げはなんと小豆島から 橡人さんの手料理!美味しかった、、、
(写真撮り忘れ)
美味しいお酒で乾杯.
(実際に乾杯はしてなかったような.曖昧な記憶(酔っ払い)。)
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とにかく
よき三日間でした〜
うつしき さん、市川さん、余韵さん、ありがとうございました
今日16日が展示会最終日です ☆
みなさんぜひうつしき に意識を 運ばれてくださいね
種が旅するように..
うつしき ホームページ
https://utusiki.com/
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