【血統】 世は戦国時代!? 適性判断の難しい種牡馬たちを深掘る!
先週末は実家でゆっくりすることでリフレッシュできました。
久しぶりに1Rから競馬を見ていたのですが、その時も然り、最近よく感じるのは個人的に(適性などが)ピンと来ない種牡馬が増えたことです。
ということで今回は筆者の主観による「適性判断の難しい種牡馬」について書いていきたいと思います。
“ディープ・キンカメ時代“の終焉
特徴がピンと来る・来ない種牡馬の違い。
例えば(あくまでも筆者の主観として)ディープインパクトなら父の主張が強く、軽い芝のマイル〜中距離や京都を得意とする産駒が多い。
一方でキングカメハメハなら芝・ダート問わず根幹距離を得意としており、母の特徴を引き出す産駒が多いなど。種牡馬の特徴をイメージできるか否かは勝ち馬を導き出す重要な要素ではないかと思います。
特に筆者が競馬を始めた当時のディープ・キンカメ時代においては、この2頭が多くの産駒を残していたこともあって、(今振り返ればですが)比較的わかりやすかったと思っておりますが、今は種牡馬の戦国時代。
前述の2頭の後継種牡馬のみならず、ディープ・キンカメの血が濃くなった現代競馬においては国内外問わず様々な種牡馬が導入されており、それぞれの特徴を掴むことがより重要になってきていると感じております。
適性判断の難しい「後継種牡馬」
筆者の中でイマイチ特徴を掴めない括りの1つがディープ・キンカメの後継種牡馬たちです。
キズナ、ロードカナロア、ドゥラメンテ、ルーラーシップなど種付け頭数の多い種牡馬たちはイメージができつつあるのですが、特にディープ系のリアルスティール産駒、キンカメ系のリオンディーズ産駒が募集馬ラインアップやレースに出てきた際はイメージに苦戦することが多いです。
ではなぜイメージが湧きにくいのか。
1つは現役時代の成績ではないかと考えております。
2頭は国内のクラシック及び古馬G1未勝利という共通点があります。
リアルスティールはドゥラメンテ、キタサンブラックやサトノクラウンのライバルとして若くから注目をされるも非根幹距離に強い適性が仇となって?国内G1は未勝利。
リオンディーズも2歳G1を勝ったことで早くから注目されるもクラシックでは力を出しきれず…ダービー後に怪我が判明して引退。
2歳G1はマイル適性で勝ったのか、それとも能力の高さで勝ったのか。
最後方からの末脚を見る限り後者の方が強いとは思いつつも、2頭は(種牡馬クラスの馬たちと比べた際に)どうしても「強さ」の面でインパクトが弱いというのが正直な印象です。
イメージを補う種牡馬分析
ピンと来ないもう1つの要因ですが、種牡馬としても芝・ダート、短距離・長距離などのカテゴリーにおいて極端な得意・不得意の傾向がないからではないかと考えております。
リアルスティール産駒にはレーベンスティール、フォーエバーヤングにオールパルフェと3頭の重賞馬がいますが、サンプルが少ないこともあってか?ハッキリとした傾向は今のところなさそうです。
では産駒全体の成績をデータで見ていった場合どうなのか?
牡馬は芝・ダートの中距離、牝馬は芝・ダートのマイル以下に好走傾向があり、牝馬の重賞馬がいないことから現状は牡馬優勢であるとも読み取りました。
この型にはまるレーベンスティールとフォーエバーヤングは非根幹距離の重賞を制しており、リアルスティールの現役時代に似ているのかもしれないですね。
一方でリオンディーズ産駒に関しては、今年の天皇賞春を制したテーオーケインズの影響か?長距離に強いイメージがありますが、産駒全体のデータで見ていくと芝・ダートのマイル以下に適性が高いという結論に。
この成績を踏まえると(本来の適性はともかく)朝日杯FSの勝ち馬という印象で押さえておくのが良さそうで、これを機にデータから2頭のイメージをアップデートしてみた次第です。
輸入種牡馬たちもサバイバル!
まだ種牡馬になって比較的久しい2頭ということで、今回のアップデートした内容が正しいか否かは今後行われるレースで検証をしていきたいと考えております。
そして今回はかつての種牡馬2大巨頭の後継種牡馬ということで、国内生産の種牡馬たちを取り上げましたが、最近盛んに海外から輸入&供用されている輸入種牡馬たちについてもまだまだ未知数な部分が多くモヤモヤしております。笑
またどこかのタイミングでどの馬なのか?
これまでの成績を加味した適性も含めて分析&共有ができればと思います。
今回も最後まで読んで頂きましてありがとうございます!