メモリースポーツの日本大会で3連覇しました
こんにちは。
メモリーアスリートのYasです。
12/22(日)に東大前HiRAKU GATEで「Japan MLC 2024」が開催されました。
「Japan MLC」ってなんぞやという方向けにざっくり言うと、1年に1回開催される記憶力日本一を決めるメモリースポーツの大会です。
(詳しくは平田さんがnote書いてくれていますのでぜひ)
2022年、2023年と連覇して迎えた2024年大会、なんとか3連覇という形で終えることができました。
せっかくなので今年の大会を振り返ります。
↓大会の動画はこちら
大会前の気持ち
・スタミナが大事
今大会から本戦が8人(昨年までは4人)で行われることになり、優勝に必要な試合数がシンプルに1つ多くなりました。
また、昨年までは4ゲーム先取だったのが今大会は全て5ゲーム先取となり、1試合当たりに必要な体力も増しました。
つまり、今大会はスタミナ面での負荷がかなり大きくなったんです。
ということで、なるべく体力を消費しないように事故が起きにくい種目選択(Cards、Inter、Wordsなど)をすることを決めていました。
また、相手から選択されるであろうImagesやNumbersも精度重視で、時には2周することも厭わずに絶対にパーフェクトを取るつもりでいました。
・体調
普段大会がある時は1週間前くらいから対戦相手を意識した練習をするのですが、今回は体調が優れず全く練習ができていませんでした。
3日前くらいに少しずつ良くなってきたものの、CardsやNumbersの変換がかなり重かったしWordsの感覚は最悪。
大会2日前に平田さんと本番と同じ形式で練習試合をしたのですが、完敗しました。
過去一コンディションの悪い状態で臨んだ大会だったと思います。
準々決勝
初戦はSakaki選手。
安定型の選手なので、まずは落ち着いてミスなくプレーしようと思っていました。
トランプ抽選の結果先攻を取れたので、1選択目Cards/2選択目Interまでは考えていました。
Surpriseは青木さんが考案した『あたまがよくなる!天才きおくカードゲーム』(幻冬舎)からの出題でした。
色と動物の両方を記憶する必要がありますが、動物の順番は強く意識して色はなんとなくで覚えました。
無事Surpriseを取れたので、ここで落ち着くことができました。
特に緊張していたわけではありませんが、1本取れるとかなり心にゆとりができます。
そこからは計画通りCardsとInterを選び、相手の選択したImagesとNumbersを守って勝ち切れました。
もつれる展開は避けたかった中で、自分でもよくできた試合だったと思います。
準決勝
準決勝の相手はYuzuki選手に勝ったKai選手。
CardsとNumbersが強い選手です。
今回もトランプ抽選で先攻を取れたので、1選択目はWords、2選択目はInterを選ぼうと考えていました。
Surpriseは文研出版の絵本表紙記憶でした。
最初はタイトルを使ってWordsのように覚えようとしたのですが、数枚やった段階でイラストを使ったImagesの方が簡単ということに気づき、イラストで全て記憶しました。
結果パーフェクトを取れたので、イラスト記憶が最適解だったように思います。
さて、1選択目のWordsをかなり感覚が悪いながらも取りきったところで、Kai選手の1選択目がまさかのInter。
この選択からKai選手のInterへの自信を感じたので、2選択目をInterでなくNamesに切り替えました。
結果論ではありますが、決勝の前にNamesを試せたのはよかったです。
準々決勝に続いて準決勝もストレート勝利。
この時点で疲労はほとんどなく、かなりいい状態で決勝を迎えることができました。
決勝
決勝の相手はSayaka選手。
世界大会などで過去何度も対戦したことのあるメモアカのチームメイトです。
Namesが特に強い選手です。
ところで、ここ数年で多くの試合をこなしたこともあり、試合前に緊張することはほとんどなかったのですが、この決勝の前は久しぶりに緊張していました。
というのも、決勝の前に3位決定戦が行われていたのですが、これがかなりの激戦だったのです。
散歩したり選手楽屋に行ったりしながら見ていたのですが、あまりの激しさに緊張感が移ってしまいました。
自分がプレーするより人のプレーを見ている方が緊張しますね…
そんな緊張の中迎えたSurpriseは、Names形式の年号記憶。
一つずつ場所に置いて対応しましたが、いきなり1分間で年号記憶するのは難しかった…
かなりの接戦になりましたが、無事取りきることができました。
Surpriseを取れたことで緊張がかなりほぐれました。
その後はCardsを取ってNamesを取られる予想通りの展開。
2-1で迎えた2選択目はInterにしました。
ここは自信のあるInterを選んで、3-1で相手の選択を迎えられればいいなと考えていました。
しかしまさかの同点、タイム勝負で負け。
自信のあったInterを落としてしまいました。痛い…
2-2でSayaka選手が選んだのはNumbers。
初戦のSakaki選手戦で23秒で当てていたので、同じ感覚で20~30秒で当てられればいいなと思っていました。
ところが覚え始めてみると全く入ってこない。
30秒以内のストップは早々に諦めました。
「パーフェクトだけは外さない」という気持ちでいたので、行ったり来たりしながらも丁寧にイメージ化することだけを意識していました。
結果相手のミスもあり、何とか取り切れました。
Interを取られた後はかなり冷や汗をかきましたが、このNumbersを取れたことで少し落ち着きを取り戻すことができました。
3選択目はWordsかImagesで悩んだものの、Sayaka選手が準決勝のWordsでかなり調子が悪そうだったのでWordsを選びました。
僕は準決勝で調子悪かったものの、残していた得意のルートにはかなり自信がありました。
47-40で勝利。4-2でマッチポイントです。
Sayaka選手はWordsを続けて選択。
さっき47を取れたこともあり、Wordsに対してかなり高い自信を持って臨みました。
再び47を取って勝利、5-2で優勝を決めることができました!
感想
まず3連覇できたことについて、とても嬉しく思います。
体調不良などもあり万全のコンディションではない中でも、自分のやるべきことをやり切って掴んだ優勝には大きな意味があると思います。
そして日本メモリースポーツ協会を中心に大会運営に関わっていただいた方、毎年このように大会を開催していただいて本当に感謝しています。
選手は大会をモチベーションにしているところがありながらも、大会性質上その運営に携わることが難しいので、運営してくださっている方には頭が上がりません。
大会が終わったばかりで次の話をするのもなんですが、僕は来年の大会も出場するつもりです。
今年よりももっといいパフォーマンスができるように、そして4連覇できるように、日々の練習に励みたいと思います。
ではまた来年のJapanMLCでお会いしましょう!
(おまけ)日本のメモリースポーツ界に対する気持ち
この記事の内容とは少しそれますが、他に書くところもないのでここで書いちゃいます。
今年も昨年以上に激しい大会ではありましたが、来年はもっと激しい大会にしたいです。
今回の3位決定戦のような、2022年の決勝の「koba vs Yas」のような、アツい試合をもっと見たいし、やりたいです。
そのためには、もっと多くの方にプレーしてもらい、今いる選手にはもっと強くなってもらう必要があります。
もちろん僕も強くなります。
これは決して驕りではなく、日本のメモリースポーツを発展させるにとても重要なことだと思っています。
メモリースポーツを始めたい方、ぜひメモアカに来てください。
メモアカではたくさんのコースを用意しているので、個人にフィットしたコースが必ずあるはずです。
実際に今回本戦で奮闘したKai選手やKaren選手は「メモリーアスリート育成プロジェクト」出身で、2人ともかなり実力を伸ばしてくれました。
このプロジェクトはメモリースポーツをがっつりやりたい方向けですが、初心者向けのコースやライトなコースも用意しています。
ちなみに年齢や性別に関係なく始められるのがメモリースポーツのいいところです。
不安や心配を感じても大丈夫です、お気軽にお声がけください。
メモリースポーツをすでにやっている方、ぜひ意見交換しましょう。
何か発見があればXで積極的に発信してほしいし、疑問などがあれば投げてほしいです。
オフ会や練習会もぜひやりましょう。
皆で強くなる方法を模索し共有しないと、誰も強くならないし大会も盛り上がりません。
そしてメモリースポーツを知っている皆さん。
ぜひ周りの方にメモリースポーツの存在を広めてください。
存在を知ってもらうだけでも、今の日本のメモリースポーツ界には大きな一歩です。
メモリースポーツはめちゃめちゃ面白い競技です。
でもまだその魅力は伝わり切っていません。
この魅力を伝えるには、大会を盛り上げるには、日本がメモリースポーツ強豪国になるには、皆さんの力が必要です。
ぜひ皆さんのお力を貸してください!
そして一緒にメモリースポーツしましょう!