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Asia Oceanian Open シード選手

こんにちは。
メモリーアスリートのYasです。

9/7-9/8の2日間、Memory LeagueでAsia Oceania Openが開催されます。

シード選手8人+予選を勝ち上がった8人、計16人のトーナメント戦です。
日本からも3人出場するので、ぜひ応援してください。

今回は観戦ガイドとして、シード選手を僕の完全主観で紹介します。
この記事を見ながら観戦していただけたら嬉しいです。


全体の展望

選手紹介の前に軽く全体の展望から。

昨年のAsia Oceanian Open王者のVishvaaを筆頭に、世界ランク10位以内から8人が出場とかなりハイレベルなメンバーとなりました。
一方で絶対王者のAlex、世界選手権準優勝のAndreaが不在となり、全員に優勝のチャンスがあると言えます。

どのカードも激戦必至で、最後まで目が離せない大会になりそうです。

第1シード Vishvaa Rajakumar(インド)

スピード:★★★★★
安定感:★★★
戦略:★★★

今大会の第1シードはVishvaa。
昨年のAsia Oceania Openチャンピオンでもあります。

どの種目でもスピードがあり、特にImagesとNumbersはトップクラスです。
Names系も強く、International Names(以下Inter)ではパーフェクト近くを取る実力があります。
また、爆発力があるタイプなので、一度ハマると誰にも止められません。

一方で、若干安定感にかけている面もあり、簡単なゲームを落とすこともあります。
Vishivaaと戦うときは精度を意識して戦いたいところです。

持ち前の爆発力を出し切って連覇できるか、注目です。

第2シード Simon Reinhard(ドイツ)

スピード:★★★
安定感:★★★★★
戦略:★★★★★

今年45歳を迎える大ベテラン。
Memory Leagueでも無類の安定感を誇り、名前の横の入賞マークが大量についています。

NamesとWordsのパーフェクト率がとても高く、Interでも25以上を安定して取ってきます。
CardsとNumbersも安定していますが、ここぞというときには20秒を切るスピードもあります。

唯一の弱点はImagesです。
15秒を切る選手が多くいるこのトーナメントの中では、ベストが20秒前後とあまりスピードがありません。
ただほぼ確実に60秒使ってパーフェクトを取ってくるので、相手には必ずパーフェクトを取らなければならないプレッシャーがかかります。

攻めっ気の強い選手が揃っている今大会で、Simonの安定感がどこまで通用するか楽しみです。

第3シード Matteo Cillo(イタリア)

スピード:★★★★
安定感:★★★★
戦略:★★★★

昨年急成長を遂げたイタリアの新星。
世界ランクもぐんぐん上がり、本大会は第3シードでの出場です。

特筆すべきはImagesとNamesです。
Imagesの8.60秒、Namesの29.17秒はどちらも圧巻の世界記録です。
また、InterやWordsも安定して好記録を出してきます。

CardsとNumbersが若干見劣りしますが、攻めと守りをうまく使い分けるなど戦略面でカバーしています。
スピードと戦略を兼ね備えた稀有な選手です。

イタリアは時差がきついですが、そんな中でも初優勝を決めることができるでしょうか。

第4シード Don Michael Vickers(カナダ)

スピード:★★★★
安定感:★★★
戦略:★★★

第4シードはカナダのスピード大好きマン、Donです。

WordsとNamesが得意で、特にWordsは32.41秒と驚異の世界記録を持っています。
普段からそのようなスピードでプレーすることはありませんが、一方的な戦況の場合などでは積極的に世界記録を狙ってきます。
CardsやNumbersも基本的には安定していて、パーフェクト率が高いです。

また、カナダ在住ということで普通であれば時差が気になるところですが、Donは寝起き20分でWords30秒パーフェクトをとったこともあるので、時差の影響があまりないのも強みです。

弱点はCardsとNumbersのスピードです。
安定はしていますがあまりスピードがあるわけではないので、どうしても狙われがちです。
また、Namesなどもスピードはありますが、意外とパーフェクト率はそこまで高くありません。

得意のNamesとWordsを軸に自身初の決勝進出なるでしょうか。
爆速の世界記録チャレンジにも要注目です。

第5シード Yasuhira Yamaguchi(日本)

スピード:★★★★
安定感:★★★
戦略:★★★★

ついにやってまいりました。僕です。
今回は第5シードでの出場です。

僕の特徴は特徴がないことです。凡 of 凡です。
どの種目が特に強いということもなく、逆に特に弱いということもありません。
また、調子の波もそこまで激しくなく、上振れも下振れもあまりありません。

Memory Leagueに6種目ある中で、世界大会に出るような選手は基本的に武器としている種目が2つ以上あります。
大会では交互に種目を選ぶので、最初の2選択は自分の得意種目を選ぶのがセオリーです。

対して、特徴のない僕は相手によって選択が毎回変わります。
自分の得意を押し付けるのではなく、相手の苦手をつく戦略を取るんですね。
これは結構珍しくて、ある意味僕の強みと言えます。

一方で爆発力がないため、安定している格上の選手に勝ちにくいです。
格上の選手は僕よりもスピードがあることがほとんどなので、どの種目でも厳しい戦況になりがちです。

今まで優勝してきた選手はどれも素晴らしい特徴を持った選手ばかり。
そんな中でこそこそぬるりと優勝を狙います。

第6シード Katie Kermode(イギリス)

スピード:★★
安定感:★★★★★
戦略:★★★★

第6シードはInternational Namesの絶対女王、Katieです。

パーフェクトを取ることが非常に難しいInterで何度もパーフェクトを出しているほか、Wordsもかなり高い確率でパーフェクトを取ってきます。
このInterとWordsの勝率がかなり高いことは、相手に大きなプレッシャーとなります。
残りのImages、Cards、Numbersで絶対にミスれない状況を作ることができるのです。
これはまさに「沼」で、多くの対戦相手が苦しんできました。

ただ、全体的なスピード不足は否めません。
最近どの種目もスピードが激しくインフレしている中、世界大会レベルだとCards、Images、Numbersのスピードが見劣りしがちです。

InterとWordsを取りつつ、苦手なスピード種目を持ち前の安定感でカバーしたいところです。

第7シード Sayaka Hokazono(日本)

スピード:★★★
安定感:★★★
戦略:★★★★

日本人2人目、Sayakaが第7シードです。

NamesとWordsが武器で、特にNamesはスピードと安定感の両方を兼ね備えています。
世界レベルでもなかなかSayaka相手にNamesを取ることは難しいです。
また、比較的苦手種目だったCardsやNumbersも徐々にスピードが上がってきており、弱点を克服しつつあります。

そんなスピードを持つSayakaですが、過去の大会では得意種目でのミスが致命傷になって負けてしまうことがありました。
ベストパフォーマンスを出せればかなり強いので、特に得意種目で安定してポイントを積み重ねていくことができるかどうかがカギになりそうです。

アジア時間での開催も追い風にして、自身初のベスト4進出へ期待したいですね。

第8シード Naoki Miwa(日本)

スピード:★★★★
安定感:★★★★★
戦略:★★★★

シード選手最後は日本人3人目、Naokiです。

紹介の前に、2022年のAsia Oceania Openを優勝しているNaoki、本来はこんなところにいる選手ではありません。
大会への出場数が少ないことから、シード順位が下がって第8シードでの出場となりました。

そんなNaokiですが、なんといってもWordsが圧倒的な武器です。
非常に高いパーフェクト率を誇り、世界レベルでも圧倒的な勝率を誇ります。
それ以外だとNumbersやInterなどが強く、どの種目も安定感抜群です。

一方で弱点も分かりやすく、ImagesとNamesがあまり強くありません。
ただそれを差し引いても余りある強さがあります。

優勝へのカギはCardsになりそうです。
基本的にWords、Inter、Numbersを選び、ImagesとNamesを取られるとすると、残るCardsの勝率がかなり大事になってきます。

2年ぶりの優勝なるでしょうか。
個人的にはかなり有力な優勝候補です。

最後に

冒頭にも書いた通り、シード選手を中心に実力が拮抗しており、誰が優勝してもおかしくありません。
2日間、メモリースポーツの最高峰の戦いにぜひ触れていただきたいです。

また何度も言うようですが、日本からは僕を含め国別最多の3人が出場します。
メモアカYouTubeチャンネルで全試合生放送(実況解説は平田さん)するので、たくさん応援していただけたら嬉しいです!

僕も優勝目指して頑張ります!

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