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記憶のシステムについて
こんにちは。
メモリーアスリートのYasです。
今回は、僕の記憶のシステムに対する考え方についてです。
前半で僕がMemory Leagueで使っている記憶のシステムについて、後半でシステム論について書いています。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
Yasの種目別システム
Cards
システム:2in1
イメージ数:52(1カード1イメージ)
表示枚数:2枚
プレイス数:24プレイス
詰め込み:4枚(音記憶)
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Images
システム:SS2in1(2枚表示を1枚として捉え記憶する)
表示枚数:2枚
プレイス数:13プレイス
詰め込み:4枚(音記憶)
Numbers
システム:2in1
イメージ数:100(2桁1イメージ)
表示桁数:4桁(2桁 2桁)
プレイス数:18プレイス
詰め込み:8桁
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Words
システム:2in1
表示枚数:2枚
プレイス数:23プレイス
詰め込み:4枚
補足:詰め込みを除く46枚を2周(1周目でストーリー作成、2周目で復習+細部確認)
International Names
システム:タグ付け法
表示人数:1人
詰め込み:2人
補足:詰め込み以外を2周(1周目(30秒)でストーリー作成、2周目で復習+細部確認)
Names
システム:タグ付け法
表示人数:1人
詰め込み:2人
システムについての考え
システムに優劣はない
僕はMemory Leagueの6種目のうち、場所法を使う4種目は全て2in1を使っています。
また、変換についても1カード1イメージや2桁1イメージなど、基本的なものばかりです。
PAOや2カードシステムなどの大型システムが良く使われている今、このレベルで2in1や1カード1イメージを使い続けているのは結構珍しいかもしれません。
なぜこのような基本的なシステムを使い続けているのでしょうか?
それは、「システムに優劣はなく、結局行き着くところは同じだから」です。
先ほど書いた通り、最近流行っているのはPAやPAO、2カード1イメージや3桁1イメージなどです。
それぞれのメリットは、PAやPAOは「ストーリーが自動化できること」、2カード1イメージや3桁1イメージのメリットは「覚える量を減らし場所の消費を減らすこと」です。
一見大きな違いに見えますが、2in1、1カード1イメージの視点で見てみると、それほど大した違いでないことがよく分かります。
1個目の「ストーリーの自動化」については、1カード1イメージの2in1でも可能です。
例えば、ダイヤの7が棚なのであれば、1枚目に棚が出てきたら2枚目はその上に置くなど、予め準備しておくことで対応できます。
結局これは準備段階でストーリーの自動化を図っていることになるので、PAやPAOでやっていることと同じです。
2個目の「覚える量を減らし場所の消費を減らすこと」についても、Memory Leagueはそもそも記憶量が少ないため、恩恵はさほど大きくありません。
Cardsを例に見ても、1カード1イメージの2in1は24プレイス、PAOは16プレイスと8プレイスしか変わりません。
2カード1イメージまでいくと12プレイスと少し差が出ますが、こいつは習得するのが激ムズで、個人的にコスパ×です。
しかも、Wordsで2in1を使う限り、結局のところ23プレイスのルートは作る必要があるので、それを考慮しても場所の消費問題は大した話ではありません。(Wordsはほとんどの選手が2in1使用)
というわけで、1分という短い時間の中で決着がつくMemory Leagueではシステムによる影響はほとんどなく、大事なのは「変換スピード」「ストーリー作成の速度」「場所の強さ」といった根本的な部分になります。
※理論だけだろ、と思う方へ
→PAOでもPAでも2カード1イメージでも10秒台の選手はいます。1カード1イメージでは僕が20.61秒を出しているし、もっと速い選手もいます。実際の記録から見たとしても、少なくともこのレベルまではシステムに優劣はないと言えます。
※これはあくまでMemory League前提の話です。10種にあるロング系の種目では、システムによって差が出る可能性があります。
優劣はないが基本はある
システムによる優劣はないと言ったものの、習得の優先順位はあります。
基本of基本となるのは、Cardsで言うと、変換が簡単な1カード1イメージ、2枚を1プレイスに置く2in1です。
これらは場所法、ストーリー法を丁寧に身につけるベースになります。
この基本を身につけたうえで、PAやPAO、2カード1イメージなどに移行するのかどうかを考える必要があります。
基本をすっ飛ばして大型システムに取り組むと大体うまくいきません。
何事も基本が大事です。
大型システムをうらやむ前に、まずは基本を身につけるところから始めましょう。
システムは「道具」
システムは、あくまで「道具」です。
例えると、鉛筆みたいなもんです。
六角の鉛筆が好きな人もいるでしょうし、丸い鉛筆が好きな人もいるでしょう。
芯の濃さもそれぞれ好みがありますよね。
それ以外にも、値段や見た目、材質、いろいろな要素があります。
でも、字を綺麗に書けるかどうかは鉛筆ではなく書き手次第です。
いい鉛筆を持ったからといって、字が綺麗になるわけではありません。
鉛筆にできるのは「書きやすさ」という感覚レベルのことです。
それよりも我々がしなくてはならないのは、綺麗に書けるような練習をしっかりすること。
その上で書きやすいものを持てばいい。
記憶のシステムも同じです。
イメージを動かすことが得意なのであればPAやPAOがあっているだろうし、習得までの期間や労力を気にしないのであれば2カード1イメージに挑戦してみても面白いかもしれません。
1カード1イメージでも3in1にしたり、いろいろ工夫はできます。
逆に、無闇にシステムを変更しても成長にはつながりません。
先述の通り、このシステムなら何秒までしかいけない、ということはありません。
伸びないのであれば、そのシステムが合っていないか、練習が足りていないか、練習の方向性が間違っているか、いずれにせよ何かしら理由があります。
(「停滞期」というのもありますが、それはあくまで上位層の話です。少なくともCardsで1分切るレベルまでは、基礎的な部分で何かが足りていないでしょう。)
システムを変えて感覚が良くなったり、成長することもありますが、それらが保障されているわけではありません。逆に合わない可能性もあります。
自分の特徴を分析して、足りていないもの、必要なものが何なのかよく考えることが重要です。
まとめ
かなり2in1や1カード1イメージの目線で語ってしまいましたが、もちろん他のシステムを否定しているわけでもありません。
ただそこに優劣はないよ、ということが言いたかっただけです。
逆に自分の好きなシステムを探すことも楽しいです。
新しい変換を作っている間にしかないワクワク感もあります。
システム自体を開発してしまうのも楽しそうですね!
皆さんが自分の好きな形でメモリースポーツに臨んでいただけたら嬉しいです。
それではまた!